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<SP対談>八村塁×田臥勇太「塁が日本に帰ってくるまで頑張るよ」 BLACK SAMURAI SUMMIT開催への思いも

8月11日(火)から始まるバスケットボール男子日本代表のW杯アジア最終予選Windowr4の直前合宿メンバーが発表され、ロサンゼルス・クリッパーズの八村塁選手がリストに名を連ねた。2024年パリ五輪以来の代表活動参加が決まったかたちとなっている。

そんな八村選手は8月8日(土)、IGアリーナで行われるスペシャルマッチ「八村塁スペシャルマッチ BLACK SAMURAI SUMMIT」を主宰する。

昨年開催され大きな話題を呼んだ「BLACK SAMURAIキャンプ」。

八村選手が主宰する次世代選手を育てるためのこのバスケキャンプには、「日本バスケを“世界基準”に」という思いのもと、国内の選りすぐりの若きプレーヤーたちが集結。

最終日には、IGアリーナに集まったファンの前で選手たちがゲームを実施。そのスペシャルマッチの模様は、テレビ朝日で独占生放送される。

解説で登場するのは、今なお現役プレーヤーとして日本のバスケットボール界を牽引する田臥勇太選手(宇都宮ブレックス)。

スペシャルマッチを前に、日本人初のNBAプレーヤーである田臥選手と、現役NBAプレーヤー・八村選手によるスペシャル対談が実現した。

◆「BLACK SAMURAI SUMMIT」開催の意図

田臥:「今回も素晴らしいイベントだと思うんですけど、トップレベルの高校生を集めて試合をさせる狙いは、今回は何なんですか?」

八村:「僕も明成高校(現・仙台大明成)でやってるときから、FIBAU17ワールドカップでドバイで戦ったり、ジョーダン・ブランド・クラシックでニューヨークに行ったり、あとカナダのトロントでNBAアカデミーに行ったり。そういう選抜で世界から集められて、行って戦って、ほかの選手たちと触れ合ったりして。

自分のバスケがどれだけのレベルなのかっていうのも日本にいると分かりづらかったので、そういうところで、僕に足りないところ、僕が通用しているところっていうのを、一番確認できたんじゃないかなと思っていて。モチベーションも高めながら、自分の夢や目標がどんどん近づいているって感じが分かってきたので。

高校生にそういう大舞台で戦ってもらう、そういう舞台に慣れてもらえることによって、これからNBAであろうがヨーロッパであろうが、大きなリーグでやるときに自信がついている、そもそもそういうのに慣れている、大きな舞台で戦えるっていう。高校生たちにもそれを味わってほしいということで、今回こういうふうにやりました」

田臥:「素晴らしいですよね。そういう選手たちが世界で戦うメンタル、通用するメンタルも同時に鍛えたいっていうメッセージもあると思うんですけど、そこに関しての意図はどうですか?」

八村:「僕もそういうプレッシャーをかけられながら昔からやってたので。サミットであろうが、ジョーダン・ブランドのNBAアカデミーであろうが、僕からは見えないんですけど、例えばNBAのスカウティングチームがいるとかって噂になったりとか。NBAのコーチ陣たちが見てるって噂になると、やっぱり緊張するじゃないですか。そういう中で自分のプレーができるっていうのは、やっぱり大事なことだと思ってるんで。

このBLACK SAMURAI SUMMITもまだ1年目なんですけど、これからNBAとかそういうトップのコーチ陣、スカウト陣が見に来られるような、それぐらい大きなものにしていきたいなと思っていて。それも含めてやっています」

田臥:「そういうのがきっかけになって、将来NBA選手になれる選手が出てくることを願っているんですけど、今ちょっとなかなか、塁と河村(勇輝)くん(の後)から、NBA選手になれる、挑戦できるっていう選手が出てなくて…」

八村:「そうですね」

田臥:「その辺の危機感は、どう感じてますか?」

八村:「僕も自分のNBAのキャリアに集中してたので、日本の子供たちにあまり関われなくて。子供たちの身近にNBA選手がいる、身近でNBA選手が出ている試合を見るとか、周りにそういう人たちがいるだけでも全然違うと思います。モチベーションであったり、僕に質問ができたりとか、こういう影響力っていうのは大きいと思うんですね。

だから、そのために僕ももっと日本に帰ってきて、キャンプをしたりして子供たちに近づいて。僕も子供たちから学べるので。

今回サミットもそうなんですけど、キャンプを2、3カ所でやるってことも日本で決めましたし、それをどんどんやっていきたいなと思ってますね」

◆「自分を表現する、それがとても大事」

田臥:「世界のレベルがすごく上がっていて、スピード感ってすごいじゃないですか。僕も、日本が世界に対して通じるための危機感とスピード感っていうのが、すごく大事だなと思っていて」

八村:「はい」

田臥:「これは懐かしい話なんだけど、塁が高校生の時に代表に入って、一緒に合宿とかやってるときに、塁は高校生でも全く遠慮しないで、自分のプレーをとにかく表現する。先輩たちも関係ない。遠慮なしでやってたっていうのが、すごく印象的だった。

フォーメーションとかも何も覚えないのに、とにかく自分のプレーを全力で出す。たぶん台湾かな。一緒に遠征も行って、最後のほうは塁も試合に出て、何リバウンドも取ってきて何得点も取ろうとしている姿勢が、僕はすごく印象に残っていて。

日本の高校生には、特にそういうところも、今回のサミットで注目したいポイントなんですけど、そういうメンタルに関してはどうですか?」

八村:「僕がいつも子供たちに言っているのが、やっぱり自分を表現する、それがとても大事だということですね。バスケっていうのはチームスポーツなんですけど、個人の表現もすごく大事なので。

そういうところをチームやコーチ陣が見て、『こういう選手が欲しい』『この選手はこういうことができる』ってなると思うんですけど、僕たち日本人としても分かってると思うんですけど、僕たちの性格ですよね。シャイになる、謙虚になるっていうことを先に教えられるので、そういうところが先に出てしまう。それは良いこと、コート外では良いと思うんですけど、コート内では良くないと思っていて。

ゴンザガ大に入ったときに、最初にコーチに言われたのがそこのところでしたね。『謙虚すぎる』『もっと積極的になれ』『アグレッシブになれ』『自分を表現しろ、アピールしろ』と。『タイガーになれ、虎になれ』と。そういうふうに言われてきたので、自分を表現するっていうのは、すごく大事じゃないかなと思って。

自分をアピールする、それを恥ずかしがらないっていうところも、去年のキャンプも含めて、そういう子たちを僕はどんどん評価してました。うまい子でも、恥ずかしがってる子はやっぱり上には行けないので。自分をアピールするっていうところは、子供たちにずっと言い続けているので、そこはいつも心がけてますね」

田臥:「塁は高校生のとき、あれはもうナチュラルだったの?」

八村:「そうですね。僕もNBAアカデミーに行ったり、ジョーダン・ブランド・クラシックに行ったりしたときに、ほかの国の子たちですよね。すごいですよ。本当に『自分、自分、自分』で来るんですよね。そういうのを見て、やっぱりそういう子たちと戦わなきゃいけない。そこに負けてはいられないんですよね。そこで負けてたら、そもそもアピールも何もないので。

そこを自分でも意識しながら、年下だろうが年上だろうが、そこはいつも関係なく、コート内では自分を出す。コート外ではもちろん、ちゃんと礼儀正しく、リスペクトを示すっていうのは大事だと思うんですけど、コート内では遠慮しないっていうのは、このスポーツ、特にバスケでは必要ではないかなと思います」

田臥:「塁のウインターカップ決勝が終わって、一緒に写真を撮ったんですけど…」

八村:「3年生のときですか?」

田臥:「そう、3年生のとき。塁はもう俺の肩を組んで、こうやって撮ってくれてた(笑)。やっぱりそれぐらい、塁はメンタルがその頃からドシっとしてたなっていうのがあるんで」

八村:「そうですね。いろいろな経験ですよね。そういうのも、経験を積み重ねることによって出来てくると思うんですけど、そういう自信がつくとか、そういうことですよね。やっぱりそれは本当に大事だと思ってるんで。プレーの中でも、シューティングとかでも何でも、自信があるかないかだけでも全然違うので、そこはいつも意識してやってます」

◆「塁がやってくれてることは、日本のバスケット界のために本当に大きなこと」

田臥:「今回、そういうところを注目したいなと思っていて。去年もBLACK SAMURAIキャンプをやったと思うんですけど、日本の高校生のレベルはどうでしたか?」

八村:「思ったよりも全然高かったですね。男子もそうですし、女子もそうですし。特に女子は、本当に僕もびっくりしたぐらいレベルが高くて。あと女子は、吸収がすごく早いですね。少し教えると、すぐちゃんと聞いてくれるんですよね。

フィル・ハンディコーチを連れてきたときに、彼も『女子はちゃんと聞くことを聞いてるから、うまくなってる』って。キャンプのときに、1日1日うまくなってるっていうのが、すぐ見られるんですよね。

男子では、どこの試合や大会にも出てなかったような子が、そのキャンプの中で本当に1番、2番、3番ぐらいにうまいっていうぐらいの子たちもいっぱいいた。こういうキャンプっていうのは、そういうチャンスが生まれる。今までチャンス、オポチュニティーがなかった子供たちにチャンスをあげられるようなキャンプになっているので、そこはいつも心がけています」

田臥:「そういうチャンスが誰にでもあるっていうところに素晴らしさがあると思う。そういう環境づくりとか、どんどん選択肢を与えていってあげるっていうことが、大人たちの大きな役割だと思ってるんで、僕も。

そういう意味では、本当に塁がやってくれてることっていうのは、日本のバスケット界のためには本当に大きなことだと思うので。本当に楽しみです、僕も今回見るのが」

八村:「僕も田臥さんに一緒に見てもらって、すごくうれしいですね。こうやってバスケでどんどん盛り上げる、自分たちで子供たちにもっとオポチュニティーをあげられるようにするのが、僕らの責任だと思ってるので。自分たちでも考えて、いろいろな工夫をしながら、今やってきてますね」

◆テレビでの生放送は「素晴らしいアイデアですよね、本当に」

田臥:「それこそ、本当に強い高校じゃない子が、本気でNBAを誰よりも目指してる、なんていうところも見てみたい。そういうところは楽しみですね」

八村:「いま田臥さんが言われたとおり、きっかけっていうのは大事だと思ってるんで。このBLACK SAMURAI SUMMITが彼らのきっかけになると、僕もうれしいと思います」

田臥:「塁、今回、全国放送を提案したっていうのは、どういう意図があったんですか?」

八村:「規模の大きさですね。生放送でやる、全国で注目されながらやる、会場に1万人がいる中でやるっていう、そういう規模の大きさの中でやるっていうのは、本当に大事だと思ってるんで。僕も大学のときからそういう環境に慣れながら、大舞台に。レイカーズでいうと、もう本当にナショナルテレビなんて毎日なんですね」

田臥:「毎試合、そうだもんね(笑)」

八村:「はい。その中で、2万人近くの観客が毎日来て試合をやってるっていう。やっぱりプレッシャーとかも感じるじゃないですか。その中で自分のプレーをするっていうところは大事だと思ってるんで。ただ単に高校の体育館でやってるよりは、本当に違うと思うので。そこも含めて、今回生中継させてもらおうと思ってやりました」

田臥:「いや、こんなに素晴らしい試合を生放送なんて、今までなかったと思うので」

八村:「そうですね」

田臥:「素晴らしいアイデアですよね、本当に」

八村:「楽しみです」

(インタビュアー:「視聴者にはどんなところを見てほしいですか?」)

八村:「高校生がどれだけ高いレベルでやれているか、その規模の大きさとか、NBAに近い演出とかも全部含めてやっているので、そこの違いを見てほしいなと思います」

田臥:「もちろん、選手の子たちのスキルだったり、レベルだったりを見るっていうのは楽しみなんですけど、イベント全体の空気感だったり、どう日本のバスケをレベルアップさせるものにつながっていくのか、いけるのか。塁がどういう思いでそういうことをやってるのかっていうのを、肌で感じてみたいなっていうところが、非常に楽しみですね、僕は」

八村:「田臥さんは本当に、日本のバスケ界の伝説の方なので、そういう方が僕のキャンプ・サミットに来てくれて見てくれるっていうのも、僕もすごくうれしいので、本当に楽しみにしてます」

◆田臥選手「塁が日本に帰ってくるまで頑張るよ」

(インタビュアー:「八村選手が、いつかBリーグに行きたいって…」)

田臥:「それ、最近よくいろんなところで聞くんですけど、塁、ぜひ宇都宮に来てくださいよ(笑)。でもね、富山ね(笑)。でもやっぱりそうやって、日本のために、Bリーグのために、地元のために還元したいって、そういう思いを持ってくれてることが、日本のファンの方はみんなうれしいと思うんで」

八村:「そうですね。もちろん富山っていうのもあると思うんですけど、やっぱり日本でやりたいっていうのが大きいですね。あとどれぐらいでやるか分からないですけど、自分のバスケのキャリアが終わるぐらいじゃないですかね。そのぐらいに出来たらいいんじゃないかなと思います」

田臥:「そういう思いを持ってくれてるっていうのが、みんなうれしいと思います」

八村:「あとどれぐらいプレーされるんですか?」

田臥:「だから、塁が日本に帰ってくるまで頑張るよ」

八村:「本当ですか?」

田臥:「(笑)いやでもね、俺は1年でも長くプレーしたいんで、できるように頑張るし」

八村:「やっぱりそうですよね。もうずっとやってこられてるんで。宇都宮でやるのも何年ですか? もう15年?」

田臥:「いや、もういま18年終わったのかな、たぶん」

八村:「すごいですね」

田臥:「でも本当に、ただ純粋にバスケが好きで。それが一番大事なんだよね、情熱が」

八村:「そうですね。やっぱりパッションですよね」

田臥:「そうそうそう」

八村:「それがないと」

田臥:「周りに何を言われても、自分の覚悟ってものが本当に大事なんで」

八村:「大事ですよね、やっぱり」

田臥:「そうそうそう。じゃあ、日本でも楽しい時間を過ごせるように、楽しみにしてます」

八村:「お疲れさまです。お会いするのを楽しみにしてます」

※対談全編はこちら

※関連放送情報:
・八村塁スペシャルマッチ BLACK SAMURAI SUMMIT
8月8日(土)午後1:30~3:30(テレビ朝日系/TVer)※一部地域をのぞく

・バスケットボール男子日本代表国際試合 日本×モンゴル
8月9日(日)午後1:55~4:00(テレビ朝日系/ABEMA・TVer)※一部地域をのぞく

・バスケットボール男子日本代表W杯最終予選直前国際試合 日本×韓国
8月16日(日)よる7:00~8:56(テレビ朝日系/ABEMA・TVer)

・FIBA バスケットボール男子ワールドカップ最終予選 日本×サウジアラビア
8月27日(木)深夜1:55~あさ4:00(テレビ朝日系/ABEMA・TVer)

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