メジャー30球団で唯一の日本人栄養士 ブルージェイズ・岡本和真を“食”で支える気配りとアイデア
今シーズン、岡本和真が加入し、主軸として活躍しているトロント・ブルージェイズ。その練習風景をのぞくと、選手一人ひとりに対して積極的にコミュニケーションを図る日本人女性の姿があった。
メジャーリーグ栄養士として、昨シーズンからチームを支えている讃井友香さん(31歳)だ。
テレビ朝日のスポーツ番組『GET SPORTS』では、彼女の貴重な仕事現場に密着し、その舞台裏を紹介してもらった。
「今年取り入れたのが、ちょこっとしたデザート。(食堂外での)食べ過ぎを予防するために小さいデザートを少しだけ用意しています。結構好評で、選手からは『今日はデザートあるの?』と言われたりします」(讃井さん)
食堂のメニュー考案をはじめ、選手全員の体組成を計測して体質などを把握。一人ひとりに合ったアドバイスを送っている。メジャー全30球団に各1人しかいない栄養士の中で、唯一の日本人だ。
その仕事ぶりが昨年、思わぬ形で注目を集めた。延長18回までもつれたワールドシリーズ第3戦。試合開始から5時間が過ぎた延長15回、なんとベンチで選手がスイカを食べていた。
「(試合が)終わるかもしれないけど、なんとなく終わらない感じがするから、『お腹空いているよね』ってずっと思っていたので、水分補給も兼ねて提供しました」(讃井さん)
実は讃井さんが選手の体調を考え、機転を利かせてフルーツを提供していたのだ。
この配慮には、ジョン・シュナイダー監督も「うちの栄養士の友香が素晴らしい仕事をしてくれて、見事な盛り付けをしてくれたんだ」と惜しみない称賛を送っていた。
◆「選手たちの健康維持に欠かせない存在」
そんな讃井さんの気配りとアイデアは、スプリングトレーニング施設の食堂にもあふれていた。
「ラテン系の選手は、オレンジジュースに砂糖や蜂蜜を入れたりする。蜂蜜を入れるならオレンジジュースをもう少し薄めたほうが良いと思って、ココナッツウォーターと混ぜて糖質を減らすように工夫しています」(讃井さん)
さらに、今年から導入した“スナックバー”には、手軽にエネルギーを補給できるシェフお手製のスナックボックスが並ぶ。
「ナッツ、サラミ、チーズ、グレープが入っていて、タンパク質もナッツの脂質も摂れる。果物の糖質も摂れるので、すごくバランスがいいと思います」(讃井さん)
こうした細やかな取り組みは、選手たちからも好評だ。昨季52試合に登板し7勝を挙げたブレイドン・フィッシャー投手は、「彼女は選手の体質やニーズに応じて工夫してくれます。選手たちの健康維持に欠かせない存在です」と絶賛する。
舞台裏での献身的な支えが実り、32年ぶりのワールドシリーズ進出にも大きく貢献した讃井さん。メジャーリーグ栄養士として2年目の今シーズン、さらなる高みを見据えている。
「去年は1年を通して、ワールドシリーズにも行けて夢のようなシーズンだったので、またワールドシリーズに行って、次は絶対リングがほしいですね」(讃井さん)
まだ見ぬ頂を目指し、夢への道を歩み続けている。
※番組情報:『GET SPORTS』
毎週日曜 深夜1:55より放送中、テレビ朝日系(※一部地域を除く)








