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2017年大注目!WRC(世界ラリー選手権) その最大の魅力「大ジャンプ」の超絶写真20選

トヨタによる2017年からの挑戦がテレビや新聞で発表され、注目度が高まっている「WRC」(世界ラリー選手権)。

WRCは、F1などのフォーミュラレースと違い、自動車メーカーが販売している車両をベースに開発が進められた専用車両を使用して一般道でタイムを競うラリー。しかし、私たちが普段乗っているクルマとは別次元の性能を持ち、「クルマってこんなに凄いのか?!」と感じるほど、その走りは迫力に満ちている。

そんなWRCの魅力は数々あるが、そのなかでも迫力の「大ジャンプ」は人々を魅了する要因のひとつだろう。ときには数十メートル先までジャンプする、まさに世界最高レベルのラリー車とそれを操る一流ドライバーでなければ不可能な、腕と度胸が試される瞬間だ。そして、じつはそれを撮影するプロカメラマンたちも命がけ。

今回はそんな迫力の「大ジャンプ」の写真を、2016年シーズンから20枚選び出して紹介していきたい。

※「大ジャンプ」だけじゃない、魅力的な写真。WRCで見られる世界の絶景とクルマのコラボは、こちらから!

2017年大注目!心揺さぶる絶景で見るWRC(世界ラリー選手権)の魅力35選【Part.1】

2017年大注目!心揺さぶる絶景で見るWRC(世界ラリー選手権)の魅力35選【Part.2】

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ラリー・スウェーデン/ティエリー・ノイビル(ベルギー)/まるで空中に止まっているかのようだが、これはカメラマンが撮影したシャッタースピードが早いため。地面が写らないほどの高さをジャンプ。

ラリー・スウェーデン/オット・タナク(エストニア)/事実上フォードワークスのDMACKのエースドライバー、タナクのジャンプ。雄大な景色をバックにした、カメラマンたちのセンスが光る一枚。

ラリー・スウェーデン/エルフィン・エバンス(イギリス)/WRCのジャンプは北欧ドライバーが上手といわれているが、イギリス出身の若手エバンスはジャンプだけなら北欧ドライバーに負けない。

ラリー・メキシコ/ベニート・グエッラ(メキシコ)/ほぼ正面から撮影して、車体のルーフパネル(天井)部分、さらにはリヤウイングまで丸見えということは、この後の着地が気になる瞬間だ。

ラリー・メキシコ/マッズ・オストベルグ(ノルウェー)/北欧ドライバーならではの見事なジャンプ。この写真を見ると、WRCトップドライバーは数十メートルのジャンプを決めることが理解できる。

ラリー・ポルトガル/クリス・ミーク(イギリス)/過去2人ラリーチャンピオンを輩出しているイギリス人ドライバー、ミークのジャンプ。後ろの観客を見ると、ジャンプを見たくて集まっていることがわかる。

ラリー・イタリア/ヤリ-マティ・ラトバラ(フィンランド)/レースやラリーの世界では、フィンランド人ドライバーを「フライングフィン」と呼ぶことがある。その名の通り、恐怖を感じさせない大ジャンプだ。

ラリー・イタリア/マッズ・オストベルグ(ノルウェー)/オストベルグはジャンプの名手だけあって、空中へ飛び出したときの車両の姿勢が美しい。美しいジャンプは着地も安定しマシンを傷めない。

ラリー・ポーランド/セバスチャン・オジェ(フランス)/4年連続WRCチャンピオンであるオジェのジャンプ。ドライバー以上に、この近距離で撮影したカメラマンに賞賛を与えたい迫力の一枚。

ラリー・フィンランド/カール・クルーダ(エストニア)/若干24歳の若手ドライバー。エンジン付きのモノは何でも大好きというだけあって、恐怖心を感じさせないジャンプは若き血潮がみなぎる。

ラリー・フィンランド/ヘイデン・パドン(ニュージーランド)/WRCドライバーの運転技術がわかるジャンプ写真。斜めに飛び出しているが、着地に向けてタイヤは進行方向に向かっているのだ。

ラリー・フィンランド/ヤリ-マティ・ラトバラ(フィンランド)/パドンと同じ場所のジャンプながら、「フライングフィン」が決めると、これほど完璧なものに。ジャンプに向けて車両方向を準備しているのだ。

ラリー・フィンランド/ヤリ-マティ・ラトバラ(フィンランド)/これぞ「フライングフィン!」と呼べる大ジャンプ。姿勢の美しさもそうだが、なによりもその高さに注目。見事としか言いようがない。

ラリー・フィンランド/セバスチャン・オジェ(フランス)/WRC王者になるドライバーは苦手なコースはないというが、オジェの見事なジャンプは、貫禄さえ感じさせる。姿勢の美しさも一級品だ。

ラリー・スペイン/セバスチャン・オジェ(フランス)/コーナーを立ち上がりながらジャンプという、少しトリッキーなジャンプ場所。トップドライバーの差は、次のコーナーに向けた着地準備にある。

ラリー・スペイン/エリック・カミッリ(フランス)/オジェと同じトリッキーなジャンプ場所を違うアングルから見ると、着地に向けた姿勢の重要性がわかる。ステアリング操作に無駄がない事が重要だ。

ラリー・スペイン/クリス・ミーク(イギリス)/たとえ失敗してクラッシュしても、WRCドライバーたちはマシンをギリギリまで攻め続ける。そんな彼らの勝負の世界が感じられるジャンプの一枚。

ラリー・オーストラリア/マッズ・オストベルグ(ノルウェー)/赤土の砂埃が舞うオーストラリアの大地。ジャンプの名手が飛ぶとロケットの発射のよう。同じ場所を飛んだドライバーのなかでも白眉といえる。

ラリー・オーストラリア/アンドレアス・ミケルセン(ノルウェー)/前のめりにジャンプすると、着地は当然こうなる。着地時に車両を傷めることもあり、ドライバーの力量が見えるのが着地対応である。

ラリー・オーストラリア/アンドレアス・ミケルセン(ノルウェー)/カメラマンの腕を感じる一枚。注目はフロントタイヤの位置。ラリー車両は上下にサスペンションが動く幅が脅威の走破力を生む秘密だ。

 

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いかがだろう。想像以上に迫力に満ちていたのではないだろうか?

じつは、2017年シーズンは、この世界最高レベルにあるラリー車の性能がさらに引き上げられることが決定している。となると、こうしたジャンプもさらに高く、さらに遠くまで飛ぶことになる。

つまり、2017年シーズンは、2016年シーズン以上に迫力満点のラリーを見ることができるということだ。

開幕戦は1月19日から始まる「ラリー・モンテカルロ」。舗装路と雪上が入り混じったなかでの走行は、きっとテレビや写真を通じ観ても魅力が大いに伝わるに違いない。

冒頭に述べた通り、2017年シーズンからは日本からトヨタのWRC復帰も決定している。ぜひとも、WRCというモータースポーツに注目してもらいたい。

<文/田口浩次(モータージャーナリスト)>

※写真はすべて©WRC/無断転載禁止です。

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