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泉澤祐希、人気ドラマで演じた執念の“復讐”。脚本を読んで受けた衝撃…「やっぱり視聴者の方々にも伝わるんだろうなって」

NHKスペシャル特集『東京が戦場になった日』(NHK)に主演し、俳優として生きていくことを決めたという泉澤祐希さん。

2017年、連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK)に茨城県の農村から集団就職で上京したヒロインの幼なじみの三男(みつお)役で出演し、広く知られることに。

さらに同年、映画『君と100回目の恋』(月川翔監督)、映画『サバイバルファミリー』(矢口史靖監督)に出演。2018年には、ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)で、亡き恋人の復讐を果たすために衝撃の行動を起こす青年を演じるなど幅広い役柄に挑戦し続けている。

 

◆休みの日もバンドの練習

映画『君と100回目の恋』は、交通事故に遭った大学生の葵海(miwa)の運命を変えるため、時間を戻す能力をもつ幼なじみの陸(坂口健太郎)が何度も時を戻し、恋人として幸せな時間を過ごすが、再び事故の起きたあの日がやって来て…という展開。泉澤さんは、葵海と陸が入っているバンドのドラマー・中村鉄太役を演じた。

――ドラムの練習はかなりされたのですか。

「はい。ドラムは経験がなかったので、ものすごく練習しました。和太鼓はやったことがあったのですが、ドラムは一切手を出したことはなかったです。イチから始めることになったので苦労しました。

覚えてしまえばすごく楽しいんですけどね。別のビートを刻んでいるので足と手がなかなかうまくいかなくて、いまだに足は難しいです。でも、ドラムはマジでカッコいい。やっていて、『うわーっ、この瞬間カッコいい!』って自分で思ったりすることはありますよね(笑)」

――役柄的には橋渡しというか、みんなの緩衝材みたいな存在ですが、青春していましたね。

「そうですね。あれはタイムリープという特殊な内容でしたけど青春していました(笑)。タイムリープはしてみたいと思いますけどね。

僕は、大学のときにサークルとかには入ってなくて、どちらかといえばゼミが主体の感じだったのですが、めちゃくちゃ楽しかったんですよ。みんなでたくさんお酒も飲みましたし、いろんな話をして。恋愛とかは…なかったかも…?(笑)。

だから何て言ったらいいんだろう? 大学で見てきた友だちの体験とか、そういうのを引っ張り出しつつ、こういうことあったよなーという感覚でやっていましたね」

――出来上がった作品をご覧になっていかがでした?

「どうですかね。もちろん映画も良かったのですが、やっぱり演奏部分に目がいってしまいますね、みんな本当によく頑張ったなーって。みんなであれだけ練習したもんなっていう思いが強いんですよね。

撮影がない日も、スタジオを借りて集まって練習をやったりしていたので、そこの連帯感、チームワークみたいなのはめちゃくちゃありました。みんなが同じ方向に向かっていたので、終わったときの達成感がすごかったです」

同年、泉澤さんは映画『サバイバルファミリー』にも出演。ある日突然、なぜか電気を必要とするあらゆるものが使えなくなり、交通機関や電話、ガス、水道まで完全にストップしてしまい、東京は大混乱に。鈴木家の亭主関白な父・義之(小日向文世)は家族とともに東京を脱出することに…という展開。泉澤さんは、鈴木家の長男・賢司役を演じた。

――立て続けに作品があるので、2016年ぐらいからは撮影がずっと続いていたのでしょうね。

「そうですね。『サバイバルファミリー』の撮影も心に残っていますね。川を泳ぐシーンを撮影したのは11月の末ですから、寒くてからだも口もうまく動かないんですよ(笑)。撮影は本当に大変でした(笑)」

――ある日突然、電気が使えなくなる…というのは、ありそうな話でもありますよね。

「戦争や自然災害も起こっていますし、いつ自分の身に起こってもおかしくないと思います。映画の中で体験させてもらっているから、若干気持ちに余裕がある感じはします」

――スケジュールなどもすべてスマホなど電子機器を使用という感じですか。

「そっちのほうが多いですかね。スケジュールなどは全部スマホに送られてきますし、友だちとの予定もスマホで連絡を取り合っているわけですから。プライベートの予定などは『今日の予定は何だったっけ?』って思い出すという感じですけど、連絡はやっぱりスマホになっちゃうので、スマホが突然使えなくなったら、もう何もわからなくなってしまいますね(笑)。

でも、もしある日突然、使えなくなってしまったとして、そうなったらそうなったじゃないですか。自分だけではなくて全人類が使えなくなるわけですから。それまではやっぱり携帯、スマホに頼るしかないけど、いざそうなったときに、多分スマホがなくても生きられるんじゃないかな。映画で疑似体験をしているので、その自信はあるという感じですね(笑)」

 

◆犯人に復讐を…衝撃的な役柄も

2018年、泉澤さんはドラマ『アンナチュラル』に出演。このドラマの舞台は、日本に新設された死因究明専門のスペシャリストが集まる「不自然死究明研究所(UDIラボ)」。そこに運び込まれる“不自然な死”(アンナチュラル・デス)」の真相に三澄ミコト(石原さとみ)と中堂系(井浦新)らUDIの法医解剖医たちが迫っていく様を描いたもの。泉澤さんは、愛する人を死に至らしめた犯人に復讐を企てる鈴木巧役を演じた。

――『アンナチュラル』の泉澤さんは衝撃的でした。

「そうですね。あれもよく言われます。これまでにない役でした。すごい執念で愛する人の死の真相を調べて復讐する。包丁で二度刺しというのは、結構珍しいですからね。一度刺した後、倒れたところに馬乗りになって、もう一度刺すので」

――一度刺した時点でミコトに止められていますからね。

「そうなんです。普通のドラマだったら、そこでやめているはずなんですけど、やめない。それがやっぱり野木亜紀子さんの脚本と塚原(あゆ子)さんのすごい演出というか。そういう脚本は読んだときに珍しいなって思いました。

許されない行為ですけど、それだけ殺人というものが人を傷つけ人生を狂わせてしまうということを伝えたかったんだと思います。その衝撃というのは、やっぱり視聴者の方々にも伝わるんだろうなって。台本を読んで、自分が『わーっ、これすげえ!』って思ったところって、やっぱり伝わるんですよね、きっと。そういうところは大事にしていきたいし、気合が入りますよね」

――本当に衝撃的で印象に残りました。最終的に刺された容疑者は助かりますが。

「そう、助かるんですよね。『助かるんかい!』とは思いましたけど、助かって良かった。もし殺してしまっていたら、鈴木は殺人犯になってしまうわけですから。最愛の人が殺されて、その相手を死なせてしまったのだったら、やっぱりちょっと気持ちの持っていき場がないですよね。『彼は今後どうやって生きていくんだろう?』って思ってしまいました」

――あのようにつらい役をやっているときは、撮影を離れても引きずったりするのでは?

「いいえ、引きずらないです。カットがかかった時点でパッと切り替えます(笑)。『東京が戦場になった日』のときは、ずっと引きずっていましたけど。あれは泊まり込みとかもあったので、ずっと気持ちが続いている部分がありました。

でも、結構短い撮影のときは、そんなに引きずるということはないかもしれないです。大人になってからの意識の変化もありました。昔、『白夜行』というドラマに出演したときは、小6とか中1とかだったので、つらい思い出としてめっちゃ残っています」

――小さいときにそういうことがあると、トラウマになってしまいそうですね。

「そうですよね。でも、あのときは子どもだったので、深くわかってなかったというのもありますし、今見たら衝撃ですけど、やっている本人は何が何だかわかってなかったのが救いでしたね」

――『アンナチュラル』の翌年には、『なれない二人』(樋口幸之助監督)という主演作品(中編映画)もありました。

「はい。漫才師の役でしたけど、漫才をするところはないんですよね。少しホッとしました(笑)。漫才は難しいですよ。

俳優の友だちとかに聞いても、『漫才はマジで怖い』みたいなことは聞いたことがありますし、すぐにできるものではないですから。何回も何回も練習してやっと形になるものだと思います。ですから本当にホッとしました、それは。監督やサスペンダーズのおふたりとも結構コミュニケーションも取れていたので、撮影はわりとスムーズにできていたんじゃないかと思います」

――2019年には『マスカレード・ホテル』(鈴木雅之監督)もありました。連続殺人事件の捜査のためにホテルに潜入する関根刑事役。ホテルマンの衣装が良く似合っていましたね。

「ありがとうございます。作品ではホテルマンの格好をしているほうが多いので、ホテルマンの人という認識になっちゃいますもんね、あれ。本当は刑事なんですけどね(笑)」

――木村拓哉さん、長澤まさみさんをはじめ、超豪華なキャストでしたね。

「恐ろしいです。超超豪華な顔ぶれで、大先輩ばかりでめちゃめちゃ緊張しました。みんなはどうかわからないですけど、1作目の『マスカレード・ホテル』のときはずっと緊張感を持っていましたね。楽しもうと思ってもできなかったです。

それで、2(続編)の『マスカレード・ナイト』のときにようやく少し慣れて、木村さんとも少し打ち解けられたような気がします。でも、ようやくですよ。それまでは緊張して話しかけられないし、『わーっ、どうしよう?』って現場で思っていました(笑)」

同年、泉澤さんは、『わたし、定時に帰ります。』(TBS系)に、吉高由里子さん演じる主人公・結衣が教育係を務める新人・来栖泰斗役で出演。さらにアクターズ・ショート・フィルムの一篇で俳優仲間の磯村勇斗さんが監督を務めた『機械仕掛けの君』、『恋と友情のあいだで』(フジテレビ系)、『いちばんすきな花』(フジテレビ系)など出演作品が続いていく。

次回はその撮影エピソード、2024年1月19日(金)に公開される映画『ゴールデンカムイ』も紹介。(津島令子)

©野田サトル/集英社 ©2024映画『ゴールデンカムイ』製作委員会

※映画『ゴールデンカムイ』
2024年1月19日(金)より全国ロードショー。
配給:東宝
監督:久保茂昭
出演:山﨑賢人 山田杏奈 眞栄田郷敦 工藤阿須加 栁俊太郎 泉澤祐希/ 矢本悠馬 大谷亮平 勝矢 / 高畑充希 木場勝己 大方斐紗子 秋辺デボ マキタスポーツ 玉木宏・舘ひろし

激動の明治末期の北海道を舞台に、アイヌ民族から強奪された莫大な埋蔵金争奪サバイバル・バトルを描く野田サトルの大ヒット漫画を実写映画化。日露戦争でもっとも過酷な戦場となった二〇三高地をはじめ、その鬼神のごとき戦いぶりに「不死身の杉元」の異名を持つ杉元佐一(山﨑賢人)。アイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知り、その行方を見つけ出すべく動きはじめた杉元は、野生のヒグマに襲われたところをアイヌの少女アシ(リ)パ(山田杏奈)に救われるが…。

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