堀夏喜&田辺桃子、約4年ぶり再会も壁はなく「初日からタメ口を…(笑)」<『きみは面倒な婚約者』SPインタビュー>
3月3日(月)よりTELASAにて配信がスタートした、テレビ朝日&TELASAが放つ恋愛ドラマシリーズの最新作『きみは面倒な婚約者』。
原作は椎野翠・兎山もなかによる同名漫画で、紙・電子合わせたコミックの総発行部数は240万部を突破。各種電子書籍配信サイトでは上位を獲得し続け、現在も不動の人気を誇っている。
そんな大人気コミックを、FANTASTICSの堀夏喜×田辺桃子によるW主演で待望の実写化。TELASAでは『ダイヤ編』を全6話の連続ドラマで好評配信中、3月28日(金)にはテレビ朝日でもダイヤ編の特別編集版に加え、ドラマ撮影の裏側やキャストからのコメントを含めた『プラチナ編』が放送される。
そんな今作で、ハイスペックエリート社員・橘はじめを演じる堀夏喜と、ヒロインである老舗の洋菓子メーカーの社長令嬢・加治屋紫乃を演じる田辺桃子にインタビュー。
2人に婚約者同士という役柄や、橘ばりに“パーフェクトだと思う人物”などを語ってもらった。
◆“キュンゼリフ”だと後から気づく自然体な演技
――今作の舞台はオフィスラブで、堀さん演じる橘は営業、田辺さん演じる紫乃は広報という役どころです。社会人を演じる上で意識されたことは?
堀:「やっぱり橘は仕事ができるハイスペックエリート社員の役だったので、自信ありげな雰囲気であったり、普段ビジネススーツを着る機会もあまりないので姿勢も意識していますね」
田辺:「私は紫乃ちゃんが『平社員としていたい』という思いがあるので、みんなと変わらない“気さくな紫乃ちゃん”と、自然と溢れてしまう“お嬢様感”をどれくらいのバランスで見せられるかは意識してました。
見るからに『うわ、さすがお嬢様!』という感じには見せたくなくて、かといってちょっと抜けてる部分とか天然な部分が『お嬢様らしいな』と笑えたらいいなって。そのカジュアルさと気品のバランスは意識してやってます」
――恋人とはまた違った“婚約者”で、しかも政略結婚という関係ですが、やはり普通の恋人役とは違いますか?
堀:「お互いが嫌々…というわけではないので、“政略結婚”というイメージとはまたちょっと違うように感じます。お互いをちゃんと想っている関係だったので、普通にイメージすることとは少し違うと思いました」
田辺:「最初から婚約している二人というのは、あまりないんじゃないかなと思っていて。話の途中で明かされていくんですけど、最初の時点で橘さんともお互い面識がある状態で婚約するというのもなかなかない設定だなって。そこがおもしろいと思いましたし、謎解きじゃないですけど、どうしてここに行きついたのかを逆算で考えていくみたいな。
しかも『仲良さそうに見えるのに何の壁があるんだろう?』という部分が見えていくにつれて、お互いの考えを言えずに積もっていってしまったのがわかってくるので、おもしろいんじゃないかなと思います」
――やはり“キュンゼリフ”や“キュンシーン”が大きな見どころの一つですが、実際に撮影されていかがでしたか?
堀:「そうですね、キュンゼリフか…」
田辺:「気になりますよね、そういうところ(笑)。でも『これだったらキュンとするだろう!』と思わずに言っているセリフだから、すごい自然なんですかね。言葉自体もキメキメじゃないし」
堀:「そうですね、意外と狙い撃ちしたセリフってそんなに多くなかったと感じています。でも台本や原作を読んだときにすごく頭に残っているセリフはあったんですよ。
だから、いざ作品として見たときに、『ここキュンゼリフだ!』と感じると思います(笑)。
二人だけのシーンでは耳元で囁くシーンもあり、そういうときでも、橘だったら緊張やドギマギしていないだろうから、ナチュラルに演じることを意識しました」
田辺:「自然だからこそ、他のキュンシーンより、よりハッとする部分が多かったように思いますね。
橘さんの言葉自体がそもそもそんなに決めゼリフ感がなくて、肩の力を抜いて、でもさらっと誰が聞いても嬉しくなる言葉のチョイスが多いなという印象がありました。
ドラマ版でもリラックスされた状態でやっていたのもあって、両方が相まってキメキメじゃないのにいつの間にかキュンとしてしまうみたいな、ハッとしたらときめいてしまうシーンが多いので、心温まるという表現のほうが近い気がします」
◆4年ぶりの共演も「初日からタメ口を織り交ぜて…(笑)」
二人は2021年のドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール』(日本テレビ系)で初共演。今作が約4年ぶりの共演になったという。
堀:「前回の作品では、そんなに話す機会もなくお互いのグループに分かれた状況で同じ空間にいるようなシーンぐらいでした。
今作で4年ぶりに再会し、一度お会いしていたこともあって、打ち解けるのが早かったように感じます。4年前は、そんなに話していないのに不思議な感じですね」
田辺:「そうですよね。久々すぎたし、前回がそこまでお互いのことを知る時間もなくて、だからガッツリ二人では初めてなので、ゼロからのはずなんですけど。そういうときって『またはじめましてからか…』と正直緊張しちゃう部分もあるんですけど、それがなかったんですよね。『あれ?前もこんな喋ってましたっけ?』っていうぐらい(笑)。全然リラックスして入れたので不思議ですよね」
堀:「初日から僕、多分タメ口を織り交ぜて話していたような気がします(笑)」
――紫乃の趣味はスマホで漫画を読むことですが、お二人はどうですか?
堀:「実は僕、今まで漫画を全然読んでこなくて、映画を見ることのほうが多かったですね。小さい頃にハマった仮面ライダーやウルトラマンは結構話が盛り上がる要素があるじゃないですか。でも今思い返すとすぐには思い出せなくて(笑)」
田辺:「じゃあ新鮮だったんじゃないですか? 今回少女漫画ですから」
堀:「すごく新鮮でした! セリフと絵では、小説とまた違ったように感じるじゃないですか。枠組みはあるけど、自由に想像もできるので、漫画っておもしろいですよね(笑)」
田辺:「私も普段漫画はあまり読むタイプではないのですが、こういう原作もののときに読ませてもらうことが多いんですけど、漫画は絵になっているので、コミカルな顔ってこう表現すればいいんだとか、私にとって新しい要素がすごく詰まっている場所です。なので今回も紫乃ちゃんの顔とかも、コミカルなシーンの表情って目が横長になったりとか、記号みたいな目になっていたりとか、ああいうのがあると悔しくなるんですよ。こういう表情があったんだと思って(笑)。
紫乃ちゃんも少女漫画らしい顔つきや表情はいっぱいあるので、なるべく現実世界でも表現できるように顔や表情のバリエーションは、原作からスパイスを得ていますね」
――橘は非の打ちどころのないパーフェクトな人物ですが、お二人の周りのパーフェクトな人はいますか?
堀:「やっぱり事務所の先輩になりますけど、直近で感じたのはEXILE TETSUYAさんですね。もちろんいろんな先輩の方々に対して思いますが。
先日朝早くから二人でロケをさせていただく機会がありまして、格好いいだけでなく、ダンスもめちゃくちゃ上手ですし、頭の良さであったり、熱い部分、優しさ、家族思いなど、あげたらキリないぐらい魅力的で、あらためてこの方は完璧だと思いました」
田辺:「私も先輩になっちゃうんですけど、北川景子さんですね。以前ドラマでご一緒したときに、事務所の先輩なんですけど、お会いしたことがなくて。そのドラマで初めてご一緒させてもらったんですけど、初めてなのにすごく心配りをしてくださる方で。
歳も離れてるし、私のことなんて知ってたのかなと思うぐらい雲の上の存在なんですけど、ものすごく後輩思いなんですよ。それは有名なことで、私に限らず他の後輩にもすごく気をかけてくださる方で、でも疲れているところを見たことがないし、当たり前なんですけど、常にセリフも入っているし、こう動こうとか、そういう計算もものすごくできる方で。
ご本人にお会いしてなくても、マネージャーさんに会うと『この前、桃ちゃんのこと話してたよ』って言われて、気にかけてくださっているんだなというのを感じるくらい、とっても優しい頼りになるお姉さんです」
――最後にあらためて、視聴者の方々に「ここを見て」というところを教えてください。
堀:「原作を知っている方の抑えてほしいポイントはしっかり抑えられていると思いますし、初めてこの作品を知った方は、何も考えずにキュンキュンして楽しんでいただけると思います。
オフィスという設定でリアリティな部分がありながらも、御曹司や政略結婚など新鮮に感じる部分もたくさんあると思います。この作品ならではの魅力がたくさん詰まっていますので、ぜひ楽しんでいただきたいと思います」
田辺:「心置きなくキュンとできるドラマがなかなか多くはないなかで、この作品はものすごくあったかくて、めちゃくちゃコミカルで、笑えるポイントもたくさんあると思います。シンプルに胸がキュンとしたり、クスッと笑ってしまったり、心の元気につながるようなドラマだと思います。
もちろん二人や私たちのキャラクターのことも応援してもらえたら嬉しいですし、見た方がいろんな気持ちに気づいたら移り変わっていて、見終わった後に『明日も頑張ろう』と思ってもらえたらいいなと思います」
※番組情報:『きみは面倒な婚約者』
【プラチナ編】
2025年3月28日(金)深夜1:30~、テレビ朝日(関東ローカル)
【ダイヤ編】
動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」にて第5話まで好評配信中!