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栄(石坂浩二)、“芸能界のドン”の死に立ち会う【『やすらぎの郷』第25週おさらい】

「倉本聰がシニア世代に贈る大人のための帯ドラマ」として4月から放送を開始し、シニア世代のみならず大きな注目を集めている石坂浩二主演の平日昼の帯ドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)。

9月19日から9月22日に放送された第121~124話(第25週)では、ついに主人公・菊村栄(石坂浩二)と「やすらぎの郷」創設者・加納英吉(織本順吉)が対面した。

そんな第25週のストーリーを、まとめておさらいしていこう。(写真はすべて©テレビ朝日/無断転載禁止です)

 

◆余命わずかの加納英吉と対面

テレビに功績のあった者だけが入れる老人ホーム「やすらぎの郷」。

ここに住む脚本家の菊村栄(石坂浩二)は、「やすらぎの郷」の創設者であり“芸能界のドン”といわれる加納英吉(織本順吉)が会いたがっているとの急な連絡を受け、夜分にもかかわらず迎えの車で加納の邸宅へと向かった。

そこで待っていたのは、戦時中から長年にわたって加納の参謀を務めてきた元総理大臣の私設秘書・川添純一郎(品川徹)だった。

加納について、「今夜が峠だ」と話す川添。加納は既に余命わずかの状態だったが、そんななかで栄に会いたいと言ってきたのだ。

眠っている加納が目を覚ますまでのあいだ、栄は川添と話をする。そこで聞いたのは、加納が「やすらぎの郷」という施設を創設するに至った動機だった

加納はかつて、ある女優をスターになるまで育て上げたが、彼女はあるとき「独立したい」と言って加納の事務所から飛び出していった。加納はこれについて何も言わなかったものの、業界の人間たちが加納に対して勝手に気をまわした結果、その女優には独立後まったく仕事がこなくなる。

そうしてその女優は心を病み、俳優仲間に片っ端から何度も長電話をかけるなどしたことによって疎まれ、最後にはひとりで死んでいった。そして、かつての大スターでありながら、発見されたのは死後1週間経ってからだった。

この出来事に非常にショックを受けた加納は、芸能人の末路について深刻に考えはじめるようになり、彼にとっての“永遠の恋人”である女優・九条摂子(八千草薫)が老後に入れる施設を探そうとしていたこともあって、「やすらぎの郷」の構想を考えたのだという

そんな話を聞いているうちに加納が目を覚まし、栄はようやく、かつての“芸能界のドン”との面会を果たす。

加納は、九条摂子が亡くなった際に栄が新聞に追悼文を書いたことに感謝を示し、それから途切れそうな声で、テレビやかつての大スターたちへの熱い思いを語った。

その言葉ひとつひとつが栄の心に深く刺さっていくなか、加納は最後、誰かに敬礼をしかける。しかし、そこで加納は息絶えた

加納は一体、誰に敬礼をしようとしたのか? その答えはわからないものの、元帝国海軍参謀らしい死に方でこの世を去っていった。

加納の最期を見届けた栄は、近親者のみで執り行われた密葬にも立ち会う。ここで栄は、加納と川添が晩年、世界各国で戦死者たちの遺骨収集をしていたことを知り感心する。

また栄は、加納亡き後の「やすらぎの郷」の存続について不安に駆られ、川添にそのことを質問してみた。

すると川添は、加納が「やすらぎの郷」の財団に残した遺産は十分すぎるほどにあるから心配はいらない、と栄の不安を払拭してくれた。長年の刎頸(ふんけい)の友であった加納が亡くなっても、川添はとても毅然としている。

しかし、栄がこの密葬の後に少し休むため眠り、夜にふと目覚めると、加納の棺桶のほうから男が慟哭する声が聞こえてきた。大声で叫んで泣いていたのは、ほかでもない、川添だった…。

翌日、加納はみずから希望し川添が用意を整えていた「水葬」によって海にかえった。

栄は、「やすらぎの郷」に戻る。

加納の義理の息子で「やすらぎの郷」理事長の名倉修平(名高達男)から許しを得ていた2人、俳優の高井秀次(藤竜也)と作曲家の白鳥洋介(上條恒彦)にだけ、加納の死とその最期について知らせる。

遺骨収集などのことも含めて栄から話を聞くと、白鳥はしみじみと加納の思い出について語り、秀次は一言だけ「かっこいいですね」と言った。

そんななか、勘の良い人間がひとり

ここ数日、修平とその妻・名倉みどり(草刈民代)が姿を見せないことから、加納に何かあったのではと疑念を抱いたコンシェルジュの松岡伸子(常盤貴子)が、栄に外出・外泊の理由を執拗に問い質してきた。

もはや、加納が亡くなったと決めつけるように強気で質問してくる伸子。これに栄は……「お任せします」と答えた

言葉を扱う脚本家という仕事をしていながら、「お任せします」という意味不明な言葉でその場をなんとかしのいだ栄…。栄は、そんな自分にちょっとした自己嫌悪を感じることとなった。

ついに“喋る加納英吉”が登場し、亡くなっていった第25週。シリアスな物語が描かれ続けたが、最後の「お任せします」はそれだけにコメディ色が際立っている名シーンだった。

ついに、残すところあと1週となった『やすらぎの郷』。9月28日(金)の最終回は、拡大スペシャルで放送される!

一体、どんな結末が待ち受けているのか? 最後まで見逃せない!

※ドラマ『やすらぎの郷』は、こちらにて無料の見逃し配信も展開中

※これまでのおさらい
第1週(第1話~5話)までの「おさらい
第2週(第6話~10話)までの「おさらい
第3週(第11話~15話)までの「おさらい
第4週(第16話~20話)までの「おさらい
第5週(第21話~25話)までの「おさらい
第6週(第26話~30話)までの「おさらい
第7週(第31話~35話)までの「おさらい
第8週(第36話~40話)までの「おさらい
第9週(第41話~45話)までの「おさらい
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第20週(第96話~100話)までの「おさらい
第21週(第101話~105話)までの「おさらい
第22週(第106話~110話)までの「おさらい
第23週(第111話~115話)までの「おさらい
第24週(第116話~120話)までの「おさらい

 

◆第125話あらすじ

 

加納英吉(織本順吉)の死後、菊村栄(石坂浩二)はしばらく自室にこもり、榊原アザミ(清野菜名)が改訂した『手を離したのは私』のシナリオを読みふける。

安西直美(清野菜名二役)が津波にのまれたいわきの海岸を詣でる気持ちになった栄は、そのことをメールでアザミとやりとりし、一喜一憂する。その時、白川冴子(お嬢/浅丘ルリ子)と水谷マヤ(加賀まりこ)がウェディングドレス姿で突然訪問してきて!?

 

※番組情報 帯ドラマ劇場『やすらぎの郷
毎週月~金・午後0:30~午後0:50、テレビ朝日系24局
<再放送:【BS朝日】毎週月~金 午前7:40~午前8:00>

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