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東京から900km通勤でアイドルを一度断念。再びステージに立った少女<橋本桃呼>

秋元康プロデュースによる、『ラストアイドル』(テレビ朝日系、2017年8月に放送開始)から生まれたアイドル、「ラストアイドル二期生」の橋本桃呼(はしもと・ももこ)は、東京から900km以上離れた山口県からアイドルになることを夢見続けていた少女だった。

©テレビ朝日/「ラストアイドル二期生」の橋本桃呼

小学校の学芸会では常に目立つ役を務め、中学時代には「ハロー!プロジェクト」好きの姉の影響でオーディションに挑戦。

合格には至らなかったものの、「ハロプロ研修生」として活動を開始した。

しかし、山口県から通い続けることが難しくなり、約4ヶ月でハロプロ研修生の継続を断念することに。家族からもアイドルへの道を諦めることを勧められるが、舞い込んだ『ラストアイドル』3rdシーズン・二期生の募集を見て、再度挑戦を決意。

母から「これがラストチャンスだからね」と言われ、文字通り“最後”のオーディションに挑み、見事夢を掴んだのだった。

あの道重さゆみ(元モーニング娘。)を輩出した山口県から、全国区のアイドルを夢見て奮闘し続けてきた橋本の半生をご覧いただこう。

◆学芸会では「絶対主役をやりたいタイプでした」

2003年6月、山口県で生まれた橋本桃呼。

©テレビ朝日 生後4ヶ月のころ

五人兄弟の三女で、物心ついた頃から歌って踊るのが大好きだったという。

「幼稚園の頃は、あのきらきらした世界に入りたいなって、漠然とテレビに出たいと思っていました。お姉ちゃんと一緒に作詞作曲をして、家族で開くお誕生日会でよくオリジナルの歌を歌っていました」

©テレビ朝日 当時2歳半

小学校に入ってからも、前に出たい気持ちは変わらない。

「学芸会で劇をやるときは、絶対に主役をやりたいタイプでした。オーディションで主役を勝ち取ってやる!ってタイプだったので、いつも目立っていたと思います。だいたいいつも主役をやって、男の子が主役のときは、準主役。そのときはたしか雪女の役をやったのを覚えてますね」

そんな橋本は、姉がハロー!プロジェクトのアイドルを好きだったことがきっかけで、アイドルという存在を知り、徐々に憧れを抱くように。

©テレビ朝日

「小学校6年生くらいから、アイドルになってみたいな…って気持ちはあったんですよ。でも、地元が山口県っていうのもあって、なかなかオーディションを受けこともできず。そんなときに、STU48が新しくできるって話を聞いたんです。広島が拠点だから、これから通えそうだと思ってお姉ちゃんと一緒に受けてみたら、最終審査で落ちちゃいました。でも逆に、最終審査までいけたんだから、次にチャンスがあったらいけるかもって、謎の自信を持っちゃったんです(笑)」

惜しくもSTU48は逃したが、その後も腕試しのため、いくつかのオーディションを受けていく。

そして、姉の勧めで2017年11月に開催された「ハロー!プロジェクト20周年オーディション」を受験。これに合格すると、ハロプロのどこかのグループに所属できるというまたとないチャンスだった。

「最終審査まではいけたんですけど、結局、このオーディションでは合格者が出なかったんです。私は『ハロプロ研修生』として、レッスンをさせてもらうことになりました」

◆厳しいハロプロのレッスンで鍛えられた

そこから約4ヶ月。業界でも随一のパフォーマンス力を持つアイドルが多いハロプロ。

ダンスと歌のスキルを高めるべく、研修生として厳しいレッスンが続いた。

©テレビ朝日

「どれだけ一生懸命やってもすごく怒られるので、正直、当時は地獄だと思ってました。でも、今になって振り返ってみると、礼儀も身についたし、いろんなレッスンをしてもらえたことで、すごくためになったと思います」

その厳しさがわかるエピソードがある。

「16ビートを刻む練習もあって、ちょっとズレたたけで怒られるんです。そのおかげで、リズム感も身についたと思います…あ、こんなこと言ってダメだったら恥ずかしいですけど(笑)。でも、カラオケでも、気がついたらひとりだけリズムをとってることもありますね」

厳しくもためになるレッスンを続ける橋本だったが、だんだんと山口県から通うことの負担が大きくなっていった。

そして、ハロプロ研修生の研修活動を終了することに。

「5人兄弟でいろいろ厳しかったこともあって、デビューできる保証もないのに、通い続けるのが難しくなってしまって。中学3年生だったので、お母さんからも『受験に専念したほうがいいんじゃない?』って言われて、まあ、そうだよなと思いつつ。芸能界はいったん諦めようと考えたんですよ」

そんなとき、ふと聞いた曲の歌詞が、彼女の背中を押したーー。

「大好きなこぶしファクトリーさんの『明日テンキになあれ』って曲です。<何回も失敗したって、次はうまくいくかもしれないから、また立ち上がればいい>っていう歌詞を聞いて、もう一回だけやってみたいと思いました。そんなときにラストアイドルの募集を見たら、交通費が免除って書いてあって。これなら通えるかもと思って、お母さんに話したら『これが最後のチャンスだからね』って言われて、死ぬ気で頑張ろうと思いました」

◆「目立ちたがり屋だから、絶対にセンターになりたいんですよ」

『ラストアイドル』(3rdシーズン)は、オーディションで選ばれた暫定メンバーが、毎週新しい挑戦者と1対1でパフォーマンスバトルをおこない、勝ったほうがポジションを得る。

©テレビ朝日 ラストアイドルのオーディションを受ける直前のころ

最後まで残ったメンバーが、デビューできるという内容だ。彼女が最後の挑戦にこの番組を選んだ理由は、他にもあった。

「ハロプロ研修生になる前から、『ラストアイドル』の放送をずっと見てたんですよ。目立ちたがり屋だから、絶対にセンターになりたいんですよ。1stシーズンで阿部菜々実さんがセンターを勝ち取った瞬間が、すごくかっこいいと感じて。最後のチャンスだからこそ、自分で挑戦する立ち位置を決められるのは、大きかったですね」

橋本は、この番組で大好きなこぶしファクトリーの『明日テンキになあれ』を歌い、見事センターの座をゲット。念願のアイドル活動がスタートし、2018年12月発売のシングル表題曲『愛しか武器がない』でも、Wセンターの一角を務めることとなった。

◆「目立ちたがり屋」でマネージャーに怒られた過去も

誰よりも目立ちたい“主役狙い”の女の子から、ひとりのアイドルへ。

©テレビ朝日 ラストアイドル二期生合格直後の一枚

ステージに立つことが日常になったいま、彼女は何を思うのだろうか。

「ライブに出れることが嬉しいです。笑顔でいろんな反応をしてくれるお客さんがいて、ステージ上でライトが当たって踊ってると、ふと感動するな〜と思うんですよ。ハロプロ研修生のときは、マイクも持たせてもらえなかったのが、いまではいつもマイクを持って。ステージに立てるのかわからずにレッスンをしていた時期があるからこそ、ライブに出れるだけで、すごく楽しいんです」

こう話しながら、「そういえば」と、ハロプロ研修生の時代にも一度だけマイクを持ったことがあったと振り返ってくれた。

©テレビ朝日

「お披露目があった後、初めての公演でした。曲は『青春Beatは16』。初めてマイクをもらった瞬間は、すっごく嬉しかったですね。ソロパートをもらって、それが最後の重要なワンフレーズだったんです。目立ちたがり屋だから、ラストは決めようと思ってウインクをしたら、マネージャーさんから怒られて、落ちこんだのを覚えてます(笑)」

誰よりもステージに立つことへ飢えていた。

だからこそ、アイドルとして一番うれしい瞬間は、ファンからの声援を受けているときだという。

「ステージに立って、『ももこー!!』って名前を呼んでくれるときが、一番うれしいです。自分が求められてるって実感がある。ファンの方と直接お話しするときも、『こういうところが良かったよ』って言われると、あ〜、やってみてよかったって思うんです。次はどんなことをしようか?っていつも考えてます」

◆目立ちたがり屋がひそかに憂う“センターゆえの葛藤”

どんなときでも、目立ちたい。裏を返せば、誰よりもファンへのアピールを欠かさない、プロ意識の現れともいえるだろう。

そんな彼女だが、最近は目立つことへの恐れも感じるようになったと話す。

どういうことか?

「バトルで立ち位置が1番だったから、二期生ではセンターに立たせてもらうことが多いんですけど…。私なんかがセンターでいいのかなって思うこともあるんですよ。1期生の阿部さんは“絶対的センター”って感じじゃないですか。でも、自分はそうじゃなくない?って思っちゃうんです」

©テレビ朝日

9月に発売予定のシングル曲『青春トレイン』の振り付けは、日本中の注目を集めた「バブリーダンス」の仕掛け人である大阪登美丘高校ダンス部コーチ、akane。

6月から始まった“史上最高難度”ダンスの振り入れで、メンバーは、上から順にA、B、Cのグループに振り分けられてたのだが…。

「私は二期生でセンターだったのに、Cだったんですよ。やっぱり、自分なんかぜんぜんダメなのかなって。二期生のなかでもAに入った子がいるから、その子が前に立ったほうがいいんじゃないかって思ったり。前に出たい気持ちと、自分じゃダメなんじゃ…って気持ちの間で、もがき続けています」

前に出続けたことで、挫折も味わった。そこから立ち上がり、また前を向いていく彼女が抱く夢とは?

「『ミュージックステーション』に出たいって夢は、もう叶っちゃったんです。マネージャーさんからの連絡を見てなかったから、たまたま見てた『Mステ』の次回予告で、ラストアイドルって名前が出てきたときに、えーー!!って驚いて(笑)、号泣して。めっちゃ嬉しかったですね。あと、これは昔から言い続けてるんですけど、いつかは紅白歌合戦に出たいです。やっぱり、大晦日はみんなが見るじゃないですか。紅白に出てるアイドルさんを見ると、キラキラしててスゴいなって思うので、いつかは私もあの舞台に立ちたいです」

個人としての目標は?

「やっぱり目立ちたがり屋だから、いろんなジャンルのお仕事をしてみたいです。演技も、モデルも、バラエティ…いろんなことに挑戦してみたい。アイドルとして、どこに行っても恥ずかしくない行動ができる。そんな人になりたいですね」

<撮影:スギゾー、取材・文:森ユースケ>

©テレビ朝日

※橋本桃呼(はしもと・ももこ)プロフィール

2003年6月、山口県生まれ。ハロプロ研修生として活動後、『ラストアイドル』へ挑戦し、ラストアイドル二期生として加入。特技は社交ダンスで、得意ジャンルはチャチャチャとサンバ。ドラえもんが大好きで毎週欠かさずに見ているため、『ミュージックステーション』に出演した週は、リアルタイムで見れずに悔しい思いをしたという

※リリース情報
7th Single『青春トレイン』9月11日(水)発売

※番組情報:ラストアイドル4thシーズン『ラスアイ、よろしく!
【毎週土曜】深夜0:10~0:35、テレビ朝日系(※一部地域を除く)

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