テレ朝POST

次のエンタメを先回りするメディア
未来をここからプロジェクト
menu

山道40キロを5年かけて整備…海の観光が盛んな伊豆で注目される“新レジャー”

テニスの現役を退いてから、“応援”することを生きがいにしている松岡修造。

現在は2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて頑張る人たちを、「松岡修造の2020みんなできる宣言」と題して全国各地を駆け巡って応援している。

今回、修造が訪れたのは静岡県、伊豆半島の西部に位置する賀茂郡松崎町。

2020年東京オリンピックの自転車競技の開催地である伊豆で、山道を颯爽と下る「マウンテンバイクツアー」という新たなレジャーが話題になっているという。

企画するのは、この地で林業を営む松本潤一郎さんだ。

©TOKYO応援宣言

参加させたもらった修造も初体験ながら、その景色の美しさに圧倒される。今でこそ趣ある道ではあるが、ここに至るまでには、想像もつかない秘話が隠されていた。

「もともとこの道は全部、倒木で埋まっていて、歩くこともできなかったんですね。それを僕らが、チェーンソーや鍬で直しました」(松本さん)

©TOKYO応援宣言

実はこの道、1200年前から伊豆に存在した炭作りの為の山道で、江戸幕府に重宝された「天城炭」を運ぶためにあったものだった。

しかし、燃料がガスへと変わるにつれ、人が通らなくなり、荒れていった。

松本さんは、この古道を見つけてすぐに、マウンテンバイクのコースに適していると思い、なんとおよそ40km分を5年かけて自らの手で整備したのだった。

©TOKYO応援宣言

松本さんは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、ひとつの観光としてマウンテンバイクを楽しんでほしいという。

「やはりオリンピックというイベントだけで終わるのではなく、自転車競技のあった場所で、山で遊べる観光の1つとして見てもらえると、僕たちもすごく嬉しいです」(松本さん)

©TOKYO応援宣言

◆マウンテンバイクツアーは海外でも話題に

伊豆は海の観光が盛んな一方、すぐ近くにある山は、高齢化と林業の担い手不足により、放置林が深刻な問題となっていた。

横浜で育ち、若い頃はバックパッカーとして世界を旅していた松本さんは、11年前に訪れた伊豆の自然に感動し、山を再生しようと決意した。

実際に古道の整備を進めてみると、そこは地元の人さえも見落としていた魅力の宝庫だったという。

伊豆の自然と歴史を感じるマウンテンバイクツアーは、海外の雑誌にも取り上げられ、今では年間1200人以上が訪れている。

絶景ポイントはマウンテンバイクのゴール地点にある、山と海を一度に味わえるスポットだ。

©TOKYO応援宣言

松本さんは海外からも多くの観光客が来るであろう2020年をも越えて、新しい取り組みを進めている。

「ここの山を僕らが切って整備しました。老いた木を切って、若い木を残しました。
切った木は薪にして売ったり、製材して宿泊施設に使ったりしています。使い方を変えて、山を回すということを考えています」(松本さん)

松本さんのできる宣言は「山を回して、日のあたる道にしたい!」伊豆の魅力を再発見した修造は、松本さんの挑戦にエールを送った。

©TOKYO応援宣言

※番組情報:『TOKYO応援宣言
毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の2020みんなできる宣言」も好評放送中、テレビ朝日系

はてブ
LINE
おすすめ記事RECOMMEND