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『黒革の手帖』が新たにドラマ化!時代を超え共感得る主人公・原口元子の魅力

松本清張の没後25年となる今年の7月、不朽の名作『黒革の手帖』が武井咲主演で新たにドラマ化されることが決定した。

©テレビ朝日

『黒革の手帖』は、1978年~80年に『週刊新潮』で連載され、1980年には新潮社から単行本として刊行。

テレビ朝日では山本陽子主演で連続ドラマ化(1982年1月期)し、平均視聴率17.4%、最高視聴率18.6%を獲得している。さらに、2000年代にも米倉涼子主演で連続ドラマ化(2004年10月期)され、平均視聴率15.7%、最高視聴率17.7%を獲得するなど、時代を超え多くの人々から支持を得ている作品だ。

このように本作が数多くの人々から共感を集める理由のひとつに、「主人公・原口元子の魅力」が挙げられる。

劇中で描かれる彼女の痛快な生き様と、時代の閉塞感に甘んじることなく己の道を切り開いていく覚悟と大胆さは、いつの時代にも視聴者を熱狂させ、“悪女”と謳われながらも多くの女性たちの共感を得てきた。

 

◆1億8千万円横領!『黒革の手帖』盾に夜の世界に

そんな元子は今回の“2017年版”物語のなかで、父の死後に母が背負った謂れのない借金を相続。

東林銀行で派遣社員として真面目に働き、莫大な金を預けにくる顧客や違法な“借名口座”に金を預ける預金者たちと自分の人生を比較し、そのあまりの違いに現実を痛感する日々を過ごしている。

そして夜は、借金返済のため銀座のクラブ「燭台」でホステスとしても働く元子。

ふたつの派遣業務をこなしながら、ついに親の借金を完済したとき、東林銀行で派遣切りの話が浮上する。

それを契機に、これまで秘密裏に進めていた“ある計画”を実行に移すことを決意し、違法の借名口座からつぎつぎと自分の口座に送金。

総額1億8千万円を横領したうえに、借名口座のリストを記した「黒革の手帖」を盾に銀行の支店長らと渡り合い、その金で銀座の一等地にクラブ『カルネ』をオープンさせる

「燭台」時代にママ・叡子の一挙手一投足を研究し、買い物やアフター、顧客とのお付き合いにも同行しながら密かに“ママ修業のお勉強”に励んでいた元子は、ママになってからも「お勉強させていただきます」を決めゼリフに腰が低く身持ちの固い勉強熱心なママとして上客を掴み、夜の世界でさらにのし上がっていく…。

 

◆武井咲が『黒革の手帖』史上最年少でヒロイン熱演!

そして、今回の新作で原口元子役に抜擢されたのは、松本清張作品初挑戦となる女優・武井咲。

『Wの悲劇』、『瀬戸内少年野球団』など、さまざまな名作で主演を務めてきた武井が、地味な派遣社員から一転、夜の世界の蝶へと華麗に変身する主人公に。

清張作品初挑戦とあり大きなプレッシャーを感じているという武井は、「この作品を機に成長したい」と意欲十分。今年で24歳となる彼女は、史上最年少で“稀代の悪女”元子を演じる。

 

◆劇中でも「銀座最年少ママ」という新設定を追加

さらに、今作のプロデューサー・中川慎子は、その見どころを以下のように語っている。

「2017年夏、黒革の手帖に最年少ヒロインが誕生します!今年24歳を迎える武井咲さんが、劇中でも銀座最年少ママという新たな設定と共に、稀代の悪女の物語に新風を吹かせます。黒革史上、最も若く、最もしたたかで、最も大胆なヒロイン・原口元子の華麗なる軌跡をどうかご期待下さい」

2017年版のドラマ『黒革の手帖』では、どのように主人公・原口元子が描かれるのか? 本編のスタートが待ち遠しい。

※番組情報:『黒革の手帖』
2017年7月スタート! 毎週木曜日 夜9:00〜9:54、テレビ朝日系24局