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柳田悠岐、フルスイングの原点は大学時代。恩師が授けた“三振”のアドバイス

11月7日(水)『侍ジャパンシリーズ2018 日本×台湾』に出場する野球日本代表「侍ジャパン」。

その「侍ジャパン」の主砲が柳田悠岐(ソフトバンク)だ。

©テレビ朝日

柳田は先日の「日本シリーズ」でソフトバンクの主軸として活躍し、チームの日本一に貢献。

中でも、11月1日(木)「日本シリーズ 第5戦」では、延長10回にバットが折れていたにも関わらず劇的なサヨナラホームランを放ち、“規格外”のパワーを見せつけた。

あのサヨナラホームランでもそうだったように、柳田の代名詞といえば“フルスイング”だ。

豪快な“フルスイング”はどこで生まれたのか?その原点は、柳田が育った母校・広島経済大時代にあった。

◆「三振してもいいから、しっかり振ることだけは忘れるな」

驚くことに、柳田は広島商業高校時代、無名だった。全国どころか、県内でさえもその名を知る人は多くなかった。

広島経済大学に入学後も、大学3年生の春までホームランはわずか1本。

結果が出ず、持ち味のフルスイングを柳田が捨てようとしていた時、3年生の秋に監督に就任したのが龍憲一氏だった。

©テレビ朝日

龍氏は「足の速さと肩の強さは抜群で、スイングもどれだけ振っても崩れることはなかった」と柳田の素質に気付いていた。

そんな中で、龍氏が柳田に送ったアドバイスが「三振してもいいから、しっかり振ることだけは忘れるな」だった。

龍氏のアドバイスには理由があった。

自身も投手としてプロ野球で活躍した龍氏は、現役時代に世界のホームラン王・王貞治氏と対戦した経験を持っていた。

「1つ間違えばホームランにされる」その王貞治氏の“怖さ”を龍氏は柳田に感じたというのだ。

龍氏の教えの通り、柳田はとにかく振って振りまくった。徐々に才能が覚醒し、3年生の秋から卒業するまでに、ホームラン数は17本まで増えた。

今では、柳田はフルスイングのことを「野球、野球です。やめるまでそれをして、出来なくなったら、もう打てないので野球やめます」とまで言い切っている。

◆「プロにはなれない」柳田を変えた監督の言葉

龍氏はそんな柳田の才能をいち早く認めていたが、柳田自身は違った。プロ野球選手になれるとさえ思っていなかった。

そんな柳田に“自信”を与えたのも龍氏だった。

「『このままケガなく一生懸命やれば、プロに行って出来る』という風に言っていただいて。自分ではそんな風に思ってなくて、絶対無理だと思っていたんですけど、監督だけはいつもそういう風に言ってくれました。やるだけやってみようというか、そういう気持ちになって、頑張ってみようかなと思ったのが一番だと思います」(柳田)

柳田は監督の言葉を信じて、一生懸命練習に励み、2010年にソフトバンク2位指名でプロ入り。プロ入り後も順調に結果を残し続け、今や日本を代表する強打者になった。

©テレビ朝日

11月7日(水)に対戦する台湾は、2020年東京オリンピックで金メダルを争う強豪だ。

あと1年8ヵ月に迫った東京オリンピックに向けて、柳田は「絶対出たいですね、オリンピックは。かっこいいじゃないですか、オリンピックって。一生でね、一回出られたら凄いじゃないですか」と熱く語る。

東京オリンピックのライバル相手に、日本の主砲・柳田がどのようなフルスイングを見せるのか楽しみだ。<制作:テレビ朝日野球>

※『野球・侍ジャパンシリーズ2018 日本VS台湾』
11月7日(水) よる7時00分~8時54分、テレビ朝日系列地上波
11月7日(水) よる6時00分~7時00分/8時54分~試合終了まで、BS朝日