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元YouTuber社長・大久保楓、18歳“最後の日”に起業しなきゃいけなかった理由

2018年8月、クリエイターを目指すミレニアル世代を対象にオープンしたオンラインサロン「CREATOR’S BASE byテレビ朝日」。

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この「CREATOR’S BASE」は、クリエイターを目指す若者を対象とした会員制コミュニティサービスで、各界で活躍する若手クリエイター陣によるセミナーイベントを軸に、「好き」を仕事にする方法や才能の育て方を発信している。

本記事では、「CREATOR’S BASE」第4回として開かれた大久保楓さんのトークイベントの模様を紹介しよう。

 

◆ココ・シャネルの格言に影響うける

1999年生まれの19歳。現在、株式会社AEDEを経営、アパレルブランド「LOLIPOPKNIFETOKYO」をプロデユースしているぷるここと大久保楓さん。Twitterのフォロワー数は6万を超える。(※2018年10月現在)

彼女は、今年2018年の4月、18歳最後の日に起業した。

未成年の起業ということで苦労も多々あったというが、どうせやるなら響きのいい方であれば一石二鳥だと思い、19歳よりも「18歳で起業」を決意した。 “まずやってみる”精神で18歳最後の日に起業をしたことにはこんな背景があったのだ。

そんな彼女が大切にしていると話す言葉は、「シャネル」の創業者ココ・シャネルの格言だ。

<私は自分が着たい服を着ただけ。私はいつだって自分が着たいと思うもの以外作らない。>(ココ・シャネル)

大久保さんが手がけているブランドの商品デザインは、「派手すぎず、かといって普通すぎないティーンファッション」ということを意識してつくっており、言い換えれば、「どういうものが売れるか考えながらつくられている」という。

それが“武器”だったというが、最近になってその方針をやめようと考えた。彼女は、その理由についてこう話す。

「たとえば、少し前に黄色いプリーツスカートをつくって販売しました。でも、私個人としてはそれが100%好きなものというわけではなかった。丈がもうちょっと短いほうがかわいいなとか、黄色じゃなくて緑もほしいなとか、本当は不満がいろいろあったんです。

ただ、つくる過程でいろんな方に相談したら、『そういう色は売れないよ』と言われてやめちゃいました。

でも、ほんまにこのままでいいんかな…と悩んだんです。そんな風に悩んでいたとき、大きく『これやん!』って決断するきっかけがありました」

その“きっかけ”こそが、たまたま読んでいた本に出てきたという前出のシャネルの格言だ。大久保さんは、「もう、めっちゃこれ…!」と思ったという。

さらに続ける。

「たしかに、今の若い人たちはファストファッションを好んで買います。それはそれでいい。でも、私はファストファッションには売ってない個性的な服をつくろうと決めたんです。私が“好き!”って思うものをつくる」

こうして“好きを追求すること”が、彼女がこれまで若くして次々と夢を実現できてきたポイントのひとつになっているそうだ。

 

◆パソコンに感じる“唯一”のメリット

そして大久保さんは本イベント中、仕事におけるツールの話もした。

彼女は現在、打ち合わせなどには“iPad”と“iPhone”しか持っていかないという。つまり、仕事においてパソコンはほとんど使わないのだ。

昨今、仕事における“パソコン不要論”は決して珍しいものではない。「スマホだけでいい」「パソコンはあるけど使っていない」と公言するビジネスパーソンも少なくなく、大久保さん自身、「(スマホとタブレットだけで)実際に困らないし、もうそれでいいやって思っています」とのことだ。

ただ、そんな彼女がパソコンに感じるひとつの“メリット”がある。それは…

「パソコンって、容量が多いのがメリットなんですよね。大きいデータを使うときにはどうしても必要」

つまりパソコンは、その機能というよりも、“大きな箱”としての存在の有難みが大きいというわけだ。

1995年から2008年のあいだに生まれた世代のことを「Z世代」や「ポスト・ミレニアル世代」と呼ぶが、この世代の人たちがこれから大人になり、仕事をしていくなかで、ビジネスパーソンにとっての必須ツールやガジェットはどのように変わっていくのか。パソコンは、残っていくのか。

Z世代の先陣を切る彼女の働き方に注目することで、そのような“現在の当たり前”に疑問を抱く視点も生まれてくる。

<制作:CREATOR’S BASE>

※今回のイベントでは、チームでのワークショップのほか、参加者同士での交流会も開かれた。詳しくは、「CREATOR’S BASE」の公式サイトまで。