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武田梨奈、額で瓦15枚を割るCMで大ブレーク!激しいシーンにもノースタントで挑む理由

©テレビ朝日

額で瓦15枚を割るCMで大ブレークし、数々のアクション映画でアクション女優としての地位を確立。打ち身、捻挫は当たり前、時には骨折しながらも、激しいシーンにもノースタントで挑む武田梨奈さん。あくまでもリアルなアクションにこだわる理由は…。

©テレビ朝日

 

◆ジャッキー・チェンの事務所に突撃?

―ジャッキー・チェンのようなリアルなアクションにこだわっているそうですが、そうなるとケガが耐えませんね―

「そうですね。色々と気をつけてトレーニングもしているんですけど、実際にアクションが入るとケガは多いですね。でも、やっぱり他の女優さんにできないことをやるのが私の仕事だと思っています。

女性が強くて男性をボコボコにしていくという女性アクション映画はたくさんあると思うんですけど、女性がボッコボコにやられる映画となると、海外でもあまりないじゃないですか。

だから、やっぱり人がやってないことをやりたいと思うので、ジャッキー・チェンみたいに高いところから飛び降りたり、本当に危険なスタントもやりますし、他の女優さんがやってないことに挑戦していきたいです」

―目指すはオンリーワンの存在ですね―

「そうですね。本当にオンリーワンになりたいです」

―大好きなジャッキー・チェンや武田鉄矢さんには実際に会ったことは?―

「それがないんです。ジャッキー・チェンさんの舞台あいさつを見に行ったり、武田鉄矢さんも海援隊のコンサートに行ったりとか、勝手に追っかけて見に行ってるだけです(笑)。残念ながら仕事ではまだお会いしたことがなくて…」

―香港でニアミスがあったそうですが―

「そうなんです。『香港国際映画祭』に行ったときにジャッキー・チェンさんの事務所が映画祭の会場から1時間くらいで行けるところにあると言われて、『よし!』って(笑)。

マネジャーさんに『今、私のプロフィールを持っていますか?』って聞いたら持っていると言うので、『じゃぁ、一緒についてきてください』と言って行ったんです」

―自ら突撃売り込みですか―

「そのつもりだったんですけど、たまたま事務所が上海かどこかに移転してしまっていて、誰もいなかったんですよ(笑)。でも、ジャッキー・チェンのシールとかも貼ってあったので、『あぁ、ここにジャッキーがいたんだなぁ』って思うと、それだけでパワーがもらえた気がして帰りました」

―ジャッキーは64歳になった今もからだを張ってアクションをされていますね―

「そうですね。最新作も見たんですけど、また違ったアクションの見せ方でほんとにかっこいい。NGの映像を収録したエンドロールも、また別の作品のような感覚で楽しみですよね。本当にからだを張ってアクションに取り組んでいることがよくわかります」

―ジャッキーと武田さんのアクション映画見たいですね―

「共演したいです。結構ジャッキーは日本の女優さんとお仕事をされてますので、早く共演できるようになるようにがんばります!」

©テレビ朝日

 

◆家では家族全員裸族?

あるバラエティー番組にお父さんと一緒に出演した際には、「家の中ではパンツ一丁、ブラジャーもしていない」と言って、周囲を驚かせた武田さん。「昔から家族みんな裸だった」とあっけらかんと話す姿が印象的だった。

「うちではそれが普通だったので、ネットやなんかでそんなにニュースになるなんてとビックリしました(笑)。今は下着ぐらいはつけてますけど、でも父とか弟はパンツ1丁とかでいます。うちは結構男家族みたいな感じなので、私もお母さんもわりと平気ですね。道場とかも結構その場でみんな着替えたりしますし、何も違和感がないです」

―家ですれ違いざまにお父様がみぞおちにパンチを入れるとか?―

「あります。お父さんは結構そういうことをしますね。トレーニングの1つなので。受けられなかった方が悪いって言う感じで。『日々鍛錬』って、お父さんがよく言ってます(笑)」

基本的な筋トレや腹筋はほぼ毎日。家では実際に相手のからだに技(突き)を当てる練習もしていて、実弟で同じく空手をやっている俳優の武田一馬さんとは、お互いに蹴り合ったり、実戦さながらの激しい格闘シーンをインスタにアップしたことも。

―仕事や練習のことを離れてハマッていることはありますか?―

「1人で海外に行くことに、去年はすごくハマッて行ってました。上海とセブ島とフィリピン、そしてタイには弟を連れて一緒に行きました。作品が終わって3、4日休みがあると、『2泊で行ってきます!』みたいな感じで、あまり普通の人が行かないような場所にも行かせていただいてます(笑)」

―チャレンジャーですね―

「それも経験だなぁと思って。私は本当に、実はチャレンジャーって言いながらも結構ビビリな性格なんですよ。でも、ビビリだからこそ、そういうものに打ち勝ちたいと思って、あえて1人で危険な場所に行ったりとかします」

―ビビリを克服する手段として?―

「そうですね。いつもだったらマネジャーさんとスタッフさんが一緒に飛行機の手配もしてくれて、迎えに来てくれて、ホテルまで行って…全部やってもらってるんですけど、自分でもやっていかなきゃいけないなと思って。

言葉のわからない国に行って、レストランではなく、知らない屋台でよくわからないものを食べてとか、経験したことがないことをいっぱい経験したいなぁって思っています」

深夜ドラマ『ワカコ酒』(BSテレビ東京)では、仕事帰りに1人で酒場を巡る飲んべぇのOL・村崎ワカコ役で連ドラ初主演。飲んだ後のワカコの決めゼリフ「プシューッ」をマネする女子やサラリーマンも続出。

2015年から3シーズン放送されたこのドラマがきっかけで、武田さんも「ひとり酒」によく行くようになったという。

「ご飯を食べに行くときは、ひとりが結構多かったんですけど、居酒屋とかスナックによく行くようになりました。実は、おばあちゃんが居酒屋を経営していたんです。それで小さい頃からそのお店の2階で寝たりしていたので、居酒屋の雰囲気が何か落ち着くんですよね。地方などに行くと、特に行っています。いろんなお店を開拓するのが楽しくて、ハマっています!(笑)」

(C)2018「殺る女」製作委員会

(C)2018映画「ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。」製作委員会

◆クジラの背中から振り落とされて悪戦苦闘

今月27日(土)には日米合作映画『殺る女』、11月3日(土)には映画『ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。』が公開予定。

※『殺る女』
幼い頃に家族を殺され、仇を討つために殺し屋になった愛子(知英)の壮絶な復讐劇。武田さんは孤児院育ちで元暴力団員の兄(駿河太郎)を持ち、組織の鍵を握っている女・由乃を演じている。

―全く違うタイプの役を演じた映画が2本、続けて公開されますね―

「はい。『殺る女』はすごく闇を抱えている女性で、その闇を復讐に持っていくという、サスペンスにも近いし、ちょっと日本映画っぽくない雰囲気のする映画です」

―愛し方も愛され方もわからない不器用な人で、どんどん荒んでいって…―

「そうですね。役の設定上、色々な闇を考えながら毎日を過ごしていましたし、はすっぱな感じでタバコを吸うシーンがあるんですけど、普段タバコは吸わないので吸う練習をして、もう吐きそうになりながら演じたのが苦しかったです」

―主演の知英さんも身体能力が高い方ですが―

「今回、知英さんとは同じシーンがまったくなかったので、きょう、完成披露上映会の取材で初めて会いました。芝居も歌もダンスも言葉も喋れて性格も優しくて…悪いところが一つもないところがすごいです。今度はアクションを一緒にやってみたいですね」

※『ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。』
和歌山県にあるクジラだけを飼育している「太地町立くじらの博物館」を舞台に、クジラを愛する青年・鯨井太一(矢野聖人)が博物館を盛り上げていく姿を描く。武田さんは日本一のトレーナーを目指すヒロイン・白石唯役。

―撮影はいかがでした?―

「自然があふれている和歌山で撮影だったんですけど、土地柄の温かさにも助けられましたし、ホテルの前にラーメン屋さんがあって、自然とみんなで集まって食べて仲良くなれました。

実は矢野聖人さんも岡本玲さんも91年生まれで同い年なんです。だから共通の話題で盛り上がったりしていました(笑)」

―クジラの背中に乗ってサーフィンというシーンもありましたが、あれは実際に?―

「やりました。合宿をさせていただいて博物館で練習しました。合宿には3、4日しか行けなかったんですけど、撮影の合間にも練習して、1週間ぐらいは結構追い込んでやっていました。もともと泳ぎも得意ではなかったし、猛特訓でしたね。

博物館の飼育員の方たちが力を貸してくれて、かなり練習に付き合ってくださったので、本当に助けていただきました。皆さんの協力がなければできなかったと思います」

―何度も振り落とされていましたけど、あれは割とリアルな感じですか―

「そうです。リアルです。ずっとあんな感じで振り落とされていたので、何度も心が折れそうになりましたし、『もうできないかもしれない』って思うときもありました。

何とかできたんですけど、本当に不器用で器用に演じることができないタイプなので、集中して結構入り込むというか、割とその気持ちを完全に作らないと演じられないんです」

―そうするとなかなか役が抜けないのでは?―

「時間かかりますね。だからいつも作品が終わるとマネジャーさんに『髪を切ってもいいですか?』って聞いて髪を切ります。髪って伸びるじゃないですか。何かそのときのものが全部付いている気がして。

そのときの感情とか気持ちが、全部そこにいる気がするので、そういうものを全部切れる気がするから髪型を変えるというのはよくやります(笑)」

ここ数年は毎年のように海外の映画に出ていたが、今年は国内の仕事で忙しく、海外に1度も行けてないそう。来年はまた海外での活動を増やしていけたらと目を輝かせる。代わりのいない“オンリーワン”の存在としてスクリーンで大暴れして欲しい。(津島令子)

(C)2018「殺る女」製作委員会

※『殺る女』10月27日(土)より全国ロードショー
監督:宮野ケイジ 出演:知英、武田梨奈、駿河太郎、篠原篤

(C)2018映画「ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。」製作委員会

※『ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。』
11月3日(土)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開
監督:藤原知之 出演:矢野聖人、武田梨奈、岡本玲、近藤芳正(特別出演)、鶴見辰吾