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サッカー日本代表・堂安律、10代で海外移籍を選んだ理由「日本にいると、どうしても…」

10月12日(金)・16日(火)に開催される「キリンチャレンジカップ2018」

パナマ、ウルグアイとの2連戦を戦う森保ジャパンに、ロシアワールドカップで活躍した大迫勇也、長友佑都、吉田麻也、柴崎岳らが初合流。9月のコスタリカ戦で活躍した新鋭たちとどのような“化学反応”を起こすのか、期待が高まる。

©やべっちFC〜日本サッカー応援宣言〜

そこで、日本代表の次世代を担う堂安律(FCフローニンゲン)のオランダでの生活に、『やべっちFC〜日本サッカー応援宣言〜』(10月7日放送)が密着。番組で放送しきれなかった「10代で海外に挑戦した理由」「海外で成長した部分」「パナマとウルグアイの印象」など、彼におこなったインタビューの模様を紹介する。

ーーオランダリーグ1年目、リーグ戦で9ゴール4アシスト。この記録をどう評価しますか?

堂安:いろんな状況があったので、トータルで考えると素晴らしい結果を残せたと思います。ただ、エムバペとかと比較すると、やはり言い訳してはダメ。そういう選手たちと比べると、満足してはいけない結果なのかなと思っています。

ーー周りの評価だと十分な結果だと思います。そこは、まだ満足していない?

堂安:そうですね。やっぱり満足しちゃうと成長できないですし。たとえ15点取ったとしても、20点取りたかったと言うと思います。欲がないと人は成長していけないと思うので。そういう意味では全然十分ではないですし、満足できるような結果ではなかったです。

ーー本田圭佑選手、香川真司選手はJリーグで実績を残し、20代の前半で海外のクラブへ移籍しています。彼らと比べて堂安選手は年齢的にだいぶはやく海外に挑戦していますが、はやく行きたかった理由が何かあったのでしょうか?

堂安:もともと海外に行きたいという“欲”は、15歳くらいから持っていました。僕が移籍を実現できたのが19歳で、この4年のなかでマインドの変化があって。ただ、変わらなかったのは、「自分が成長するために厳しい環境に行く」っていうのを決めていたこと。

やっぱり日本にいると、どうしても友達に会えてしまうので、そういう環境が自分にとって良くないなと。焦っていた気持ちが、正直強かったのかもしれない。

世界に目を向けたとき、いつまでも日本の“市場”にいてはいけないと思ったんです。いろんな方の意見を耳にしましたけど、自分の芯のところは変えずに自分で決めました。

©やべっちFC〜日本サッカー応援宣言〜

ーー10代のころのロッベン選手、スアレス選手と比較されるときに、自分のなかに手応えはありましたか?

堂安:いや、全くでした。自分がすごいことを成し遂げたという感覚も全くないです。やっぱり、最終的には僕が25、26歳でどのクラブにいるか、自分の立場がどこなのかっていうのが大事だと思っています。例えば、僕が今すごい得点王であっても25、26歳でダメなプレーヤーだったら意味がない。なので、そこに対して人と比較することはなかったです。

ーーガンバ大阪時代と比較して、成長した部分は?

堂安:ピッチのなかで言えば、得点。どうしても結果を出さなければいけないので、ゴールへの貪欲さは変わりました。89、90分調子が悪くても、ラストワンプレーで1点とってしまえば良いっていう感覚になった試合もありました。もちろん、それはパーフェクトな考えではないですけど。調子が悪いときに、1点取ってしまえば「チャラじゃん」って思えるようなマインドになりました。

ーーJリーグでプレーしていたときは、そういう考えではなかった?

堂安:うまいプレーをみせれば良いと思っていました。わかりやすく言うと“股抜き”をすれば、うまいって言われますし、そういうプレーがかっこいいと思っていました。だけど今は、顔面にあたってでもボールがゴールラインを割れば、それが一番僕のなかで嬉しい瞬間ですね。

©やべっちFC〜日本サッカー応援宣言〜

ーー最近、堂安選手の強気な発言が話題になることがあります。その強気な発言は、どういう感情から出てくるのでしょうか?

堂安:難しいな…(笑)。でも、そんな強気ですかね? 思っていることをそのまま口に出してしまうので、それはわからないです。自分の考え方は、持って生まれたものだと思っています。ただ、自分のメンタルは強くないと思います。

ーー本当ですか?

堂安:はい、それははっきり言えます。僕のメンタルは強くありません。やっぱり試合前は緊張しますし、昨日のカップ戦でも緊張しました。僕の友達はみんな、そのことを知っていると思います。

ーーSNSは、よくチェックしますか?

堂安:見ます。めちゃくちゃSNSは、やっているので。あと、メディアとかの記事もよく見ています。

ーー記事に「こんなこと書かれているんだ」って気にしたりはしますか?

堂安:それは、ないです。

ーー「こう書いてくれたらよかったな」とかは?

堂安:それも、ないです。ちょっと解釈が違ったんだなって思うときはありますけど。メディアへ発言するときの勉強にさせてもらっています。

ーー自分の記事は、よく見ますか?

堂安:ヨーロッパに来てからひとりで暇な時間は多いので、サッカーの記事はよく見ます。ソファでゴロゴロしながらYahoo!のニュースを見たり、エンタメニュースを見たり。熱愛報道を見て、テンションが上がるときもあります(笑)。

ーー自分への評価はそんなに意識してない?

堂安:そうですね。もちろん、いいことを書いてくれたら嬉しいですけど。日本代表に選んでいただいてから、色々な方が記事を書いてくれているので、自分のなかで感覚がわからないようになってきました。

ーーなるほど。最後に「キリンチャレンジカップ2018」で戦うパナマとウルグアイの印象を教えてください。

堂安:両国ともワールドカップに出場した素晴らしいサッカーをするチーム、特にウルグアイは世界のトップ5の国。

そして11月にキルギスとベネズエラとの対戦も決まっています。なので、U-20で負けたベネズエラとウルグアイとやれるチャンスがあるんです。それが、すごく楽しみ。僕がどれだけ成長したか、過去に対戦した選手が何人か来て、その試合に僕が選ばれれば、すごく楽しみな試合になると思います。

※放送情報:『キリンチャレンジカップ2018』日本代表×パナマ代表
10月12日(金)よる7時32分~放送、

※放送情報:『キリンチャレンジカップ2018』日本代表×ウルグアイ代表
10月16日(火)よる7時~放送(一部地域を除く)

※番組情報:『やべっちF.C.〜日本サッカー応援宣言〜』
毎週日曜 深夜0:05~放送、テレビ朝日系