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宇賀なつみアナ、想像以上の食感に驚き!富山県高岡市の名物和菓子は「なんとも不思議」

いま知っておきたい話題や気になるニュースをお届けする朝の情報番組『モーニングショー』では、月~金の日替わりコーナーが放送されています。

水曜日は、宇賀なつみアナウンサーが、伝統守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性から人生を素敵に過ごす秘訣などに密着する名物コーナー「継ぐ女神」をお届け。10月3日(水)の放送では、富山県高岡市で129年続く和菓子店「不破福寿堂」の4代目女将・不破孝栄さん(67)に、宇賀アナが迫りました。

 

◆高岡名物「鹿の子餅」

「鹿の子餅」6個入り 951円(税込)

不破家のご先祖は加賀藩を治めた前田利家と並び称される、北陸の戦国武将・不破光治。後に加賀藩に仕え、明治時代に入り、和菓子屋さんになりました。看板商品は「鹿の子餅」。羽二重餅に泡立てた卵白をあわせたお菓子で、その特徴は驚くようなフワフワ食感。一日に3000個も売れる大人気の商品です。

 

◆家宝は名工・清光の手になる刀

そんな不破家に伝わるのが一本の刀です。銘として刻まれているのは「清光」の文字。これは新撰組の沖田総司も愛用していたという名工・清光一派の刀である証で、孝栄さんのご主人で4代目の崇之さん(72)と息子の亮太郎さん(40)は刀が本物だと信じています。

番組でもおなじみの海老澤典純鑑定士によれば、200万円ほどの価値があるとのことで、まさに家宝に相応しい逸品。これからも大切に不破家に受け継がれていくことでしょう。

 

◆2分間の勝負! フワフワ食感を生み出す秘訣

不破福寿堂の「鹿の子餅」は地元のテレビやラジオでCMが流れていたこともあり、今でもそのテーマソングを口ずさめる人が多いとか。そんな高岡名物といえるお菓子の作り方を特別に見せていただきました。

使うのは富山県産のもち米。これをすりおろし、砂糖を加えて約1時間半、火にかけながら練っていきます。そこにメレンゲにした卵白を混ぜるのですが、「この2分が一番大事なところですね」と亮太郎さん。鹿の子餅独特のフワフワとした食感は、お餅とメレンゲを、空気を含ませながら2分間で混ぜ合わせることで生まれていたのです。

メレンゲはすぐに焦げてしまうので、もたもたしてはいられません。宇賀アナもお手伝いしますが、早々に「交代、交代」とダメだしが。職人の熟練技に圧倒されるばかりです。

4日間蜜に漬けた金時豆も入れ、さらに空気を含ませながら生地を仕上げます。冷ました後にカットすれば、フワフワの鹿の子餅の完成です。その食感は想像以上だったようで、「お餅なんですけどトロ~っと溶けていきます。不思議、なんとも不思議!」。高岡名物を堪能した宇賀アナです。

 

◆原点回帰から生まれた新たな名物菓子

「瑞龍桐紋」6個入り 648円(税込)/不破福寿堂店頭価格 ※瑞龍寺の売店では650円(税込)

孝栄さんは21歳で不破家に嫁いできました。その頃の崇之さんは、「これからの時代は洋菓子だ」とドイツに留学して技術を学ぶなど、和菓子より洋菓子に力を入れていたそうです。店も思惑通りに大繁盛しますが、ライバル店が増えると一転、徐々に経営を圧迫し始めます。

すると孝栄さん、「原点に戻っていくのがいいのかな」と和菓子に力を入れていこうと提案。崇之さんは淋しさを感じたそうですが、孝栄さんはその気持ちを奮い立たせるように新商品開発のアイデアを出します。ヒントになったのは店から歩いて数分の場所にある瑞龍寺。前田家ゆかりのこの寺が国宝に指定されることに着目し、寺の名物を作ろうと考えたのです。

孝栄さんは毎日寺に通い、観光客一人ひとりにどんな土産物が欲しいのか、1年間にわたり聞いて回りました。そして誕生したのが、一口サイズの落雁「瑞龍桐紋」です。荷物にならないものがいいという声を参考に、かさばらないように工夫したお菓子。中に餡を入れ、豊臣秀吉から賜った寺の象徴「桐の紋」もあしらっています。

「こんな柔らかい落雁は初めて」「落雁は苦手だったけれど、これはおいしい」など、今や不破福寿堂のもうひとつの人気商品となっています。

 

◆つらい決断も前向きに考えて

孝栄さんとの出会いを通して宇賀アナの心に残った「女神の一言」は、「つらい決断も前向きに考えていけば良い結果がついてくる」です。

ご主人が行っていた洋菓子にピリオドを打とうと決断した孝栄さん。その提案をするのはつらい部分もあったそうですが、洋菓子に注いでいた力を新しい和菓子でヒット商品を作ることに注ぎましょうと前向きになれるように提案したそうです。そして今に受け継がれる店の看板。ご主人からも感謝の言葉が伝えられました。

不破福寿堂
住所:富山県高岡市京田140-1
TEL:0766-25-0028
FAX:0766-25-0497
営業時間:8:3019:30
定休日:第二火曜日もしくは第三火曜日