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須賀健太、台本7ページ分のセリフを5分で暗記した理由を語る

戦隊ヒーローに憧れて4歳で芸能界デビューした須賀健太さん。天才子役として注目を集めるきっかけとなったドラマ『人にやさしく』では香取慎吾さん、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズでは吉岡秀隆さん、堤真一さん、薬師丸ひろ子さんなど、そうそうたる俳優陣と共演。

昨年11月には香取さんがMCをつとめるバラエティー番組『おじゃMAP』で、『人にやさしく』で共演した松岡充さん、加藤浩次さんが15年ぶりに集結して話題に。共演当時7歳だった須賀さんを香取さんは息子のようにかわいがってくれたという。昨年の誕生日に香取さんからプレゼントされた楽屋のれんは一生の宝物だと話している。

◆須賀健太、髪の毛以外全部そっちゃった!

-子役時代から共演者の皆さんから愛されてきましたね-
「生意気な子どもだったと思いますけど、皆さん優しくしてくれて本当に感謝しています。ありがたいですね。頑張らなきゃいけないなって思います」

-ずっと頑張ってきているという感じがしますが…-
「ありがとうございます。そう言っていただけるとうれしいです」

-役作りも徹底していますよね。映画『スイートプールサイド』(2014)も印象に残っています-

※映画『スイートプールサイド』
思春期特有の毛の悩みを抱える少年少女の姿を描いた映画。 高校生になったのに毛が生えないことに悩む年彦(須賀健太)は、同じ水泳部の女子から毛深いことに対する悩みを相談され、毎週そってあげるという秘密の関係を結ぶことに…。

「あの時期ぐらいからですかね。役が抜けなくなったのは。あの作品はすごく僕のなかでは大きい作品です。

高校時代に仕事が少なくなって、もっと頑張ろうと思ったときに、ああいうエキセントリックな役というか、すごく真摯(しんし)に向き合わないと色ものになってしまう作品に出会って…。すごく難しかったんですけど、それができたというのは、大きかったかもしれないです」

-からだが大人に変化していく多感な時期の話ですしね-
「そうですね。毛が生えないことがコンプレックスの高校1年生の役で」

-役作りで全身の毛をそって撮影に臨んだと聞きました-
「そりました。髪の毛以外は全部。監督が若くて同世代というか、ちょっと上ですけど、すごいスパルタだったんですよね。僕が演じたのは色々あってボロボロになっていく役で、実際に心身ともにボロボロにされて…(笑)。もう何をやっているのかもわからないほどでした。そういう風に演出してくれたというのは、大きかったですね、僕のなかでは。

役者というのはお芝居をするものという感覚が僕にはあるので、リアルって何なのだろうなとすごく思うんですよ。今はリアルなお芝居であればあるほど評価されるような、映画界自体がそうなって来てると思っていて…。ただ一概にリアルだからいいというわけではないと僕は思っているんですけど、あの作品に関しては、徹底的に内面から何かたたき直されたというか…(笑)」

-追い込まれた?-
「はい。初めて現場に行きたくないなって思ってしまいましたね。内容的にも難しいうえに、スパルタな演出で非常に追い込まれました。ほかの方には細かく演出するのに、僕には『お前はもうそういうレベルじゃないから』というような感じで、ほとんど指示されませんでした。そういう風に追い込んでくれるというのは、新鮮だったし、うれしかったです。それだけエネルギーを使って一緒にぶつかってくれるということですから」

-全身の毛をそるというのは監督に言われてですか?-
「いえ、自分で考えてやりました。でも、映るのが大前提なので、そのほうがいいだろうなと思って」

-さすがに下半身は映せないですけど-
「そうですよね(笑)。でも、毛が生えないことに悩んでいるという設定だったので、そったほうが気持ちも入るし、別に抵抗もなかったのでそりました」

◆須賀健太、初めての一人暮らし準備中!

-特撮ものがやりたいということで、アクロバティックなトレーニングも続けているそうですね-
「最近は全然行けてないですけど、劇団☆新感線の『髑髏城の七人 Season月・上弦の月』など、結構からだを使う舞台に出させてもらったりしてましたので、トレーニングをしていたのが役にたったかなと思っています」

-客席が回転する劇場「IHIステージアラウンド東京」(豊洲)、すごいですよね-
「セット替えの必要はないんですが、暗転がないので、裏は大変です。もうずっと舞台にいるような感じで、ハケても走らなくちゃいけないので。普通は舞台だったらハケたら一息つけますけど、そうはいかないんですよね」

-本当に体力勝負ですよね-
「若いからやれているだけですけど」

-古田新太さんとかいらっしゃるじゃないですか-
「すごいですよね。僕は古田さんのようにはなれないなあ。年をとったら静かに座ってセリフの少ない役とかやりたいです(笑)。そのために僕は今、動いているという感じです」

-かなり忙しいようですが、今一番の楽しみは?-
「今、ちょうど一人暮らしを始めようとしているところなので、家電を見るのが癒しです。すごく興味がありますね」

-どんなお部屋にするかイメージはできてるんですか-
「はい。頭のなかにはイケアが広がっています。行きたいなあ、イケアに。広くて色々あるし、楽しいですよね」

-いつごろからひとり暮らしがスタートしそうですか-
「もう数か月以内に始める予定なので、すごく楽しみです」

© 2017PFFパートナーズ(ぴあ ホリプロ 日活)

◆須賀健太、いつの間にか後輩が…

最新作『サイモン&タダタカシ』が3月24日(土)から公開。

高校卒業後は大学に進学するサイモン(阪本一樹)と実家の工場を継ぐタダタカシ(須賀健太)。サイモンはタダのことが好きなのだが、タダはその思いに全く気が付かない。かなわない恋心を抱えながら“運命の女”を探す旅に出る男子高校生の青春ロードムービー。

-主演映画『サイモン&タダタカシ』がもうすぐ公開になります-
「予想できない展開がある映画です。色んな要素があって、アニメーションも出てきますし、根本にあるものはすごく真っ直ぐで気持ち良い青春映画になったかなと思います」

-冒頭からサイモン君はタダタカシ君が好きだということが明かされます-
「今やそういうことも不思議じゃない時代ですし、人を好きになることって誰にとっても共通だと思います。この作品では、登場人物がみんな誰かに恋をしていて、“誰かのことが好き”というエネルギーを持っている人たちばかりなので、面白かったです」

-いつも一緒にいる親友で、あんなに好きなのに須賀さん演じるタダ君は気づかない-
「普通は気づきそうなものですけど、タダ君はおバカなので、気づかないんです」

-コメディーセンスも全開でした-
「撮り方もコメディーってすごく難しいと思うんですけど、そこは本当に監督がビジョンがしっかりとある方だったので、付いていくだけでした」

-子役時代から表情変化がとても豊かですね-
「そもそもが感情的な人間なので。小さい頃は悪ガキという感じだったので(笑)、根本にそれがあるというか。なので、表情筋は柔らかいかなと思います(笑)。

ただ、映画に関して言うと、やり過ぎないように気をつけています。いざスクリーンで見ると、予想以上にやり過ぎていて『ワーッ、こんな顔してたんだ』というときがあるんですよ。なので、抑える技術をちょっとずつ、磨いて色々と出せるようになるといいかなって思います」

-今回ダブル主演されている阪本一樹さんは初めての映画出演でした-
「まず、事務所に後輩がいるということにビックリしました。うれしかったです。

でも、やっぱりすごく真っ直ぐですよね。僕もああいう感じのときがあったのかなあって。それこそ『カットがかかるまでお芝居しなさい』とか、昔僕が言われていたことを、僕も彼にたまに言ったりしていたので、何か新鮮ですよね」

-須賀さんは大先輩になるわけですが、色々相談されたりもしたんですか-
「それが全然してこないんですよ。相談するタイプでもないというか、彼自身が。察して、僕がたまに言ったりとかしましたけど、役の上では同級生なので、わりとそういうことよりは、どれだけ仲良くなれるかみたいなことに時間を使っていたと思います」

-仲良くなれました?-
「なれました。空き時間に2人で一緒にご飯を食べに行ったりして、本当に学生みたいな感じでした」

◆台本7ぺージ分のセリフを5分で暗記?

-天才子役と言われていたプレッシャーはありますか?-
「あります。子どものときに言われているときは全然なかったですし、うれしいなぐらいの感じでしたけど。でも、今は本当に演技がうまい子たちがいっぱいいますからね。その子たちと比べると、どうなのかなと思ったりします」

-基礎がちゃんとしている子役からというと筆頭に名前が上がると思いますが-
「僕の場合、小さい頃は技術でやってなかったというか、『笑って』と言われても笑えない子で、スタッフさんとかに実際に作ってもらっていたというか、もうその時期はその役の子どもそのものになるという感じでやっていたんです。小さい頃って、『ごっこ遊び』とかをよくやるじゃないですか。そういう感じでしたね。だから、もっとちゃんと勉強しておけば良かったなって思ったりするときはあります」

-多くの現場を経験してきたということ自体が勉強では?-
「そうですね。現場の空気感とかいうことに関しては、やっぱり経験させてもらったからこそというのはあると思いますので」

-映画『ちょっとまて野球部!』(2018)では台本7ぺージ分のセリフを5分で覚えたことが話題になりました-
「もう本当に大ごとになっちゃって、僕困ってるんです。(笑)自分で言ったんですけど、記事とかもすごい書かれちゃって…。

でも、あれは急に撮影スケジュールが変わっちゃって、覚えざるを得ない状況だったので、多分、今まで使ったことがない脳の部分が働いたんでしょうね(笑)」

-それにしてもすごいですね-
「生の感じみたいなものをすごく大事にしている現場だったので、言いたいことを5分で覚えたという感じでしたね。7ぺージのなかで言いたいことを覚えて、語尾などは自分の言葉にしていたので。一言一句台本通りの言葉でというなら、それは5分では絶対に覚えられないですね、僕は。あの作品は何とかやりきれた感じですね」

-これからやりたいことは?-
「いっぱい作品に出たいですね。舞台もやるようになったのもここ何年かですし、わりと仕事の幅としては広がってきているので。そこをもっともっと深く広くやっていけるようになるといいなと思います」

話していると子役時代からの作品が次々と頭に浮かび、大人になったなあと感じる。「役者で食べていく」と心に決めた須賀さん。このまま突き進んでいってほしい。(津島令子)

© 2017PFFパートナーズ(ぴあ ホリプロ 日活)

『サイモン&タダタカシ』 監督・脚本・編集:小田学 配給:日活
3月24日(土)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開。

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