テレ朝POST

次のエンタメを先回りするメディア
menu

伝説の王者ローブ、2位に!「現代のマシンはとんでもない化け物」【WRC:ラリー・メキシコDAY2結果】

現地時間の3月9日、FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦「ラリー・メキシコ」のデイ2(SS2~SS10)が行われた。

©WRC

デイ2は、前日の州都グアナフアトからレオンに会場を移して始まった。朝7時時点での気温は19度だったが、天気予報ではその後最高気温29度の予想となる。

この日最も注目を集めたのは、伝説の王者セバスチャン・ローブだ。

現役ドライバーたちを相手に、SS2のステージ3位から始まり、SS3は4位、SS4は2位、SS5は3位、SS6は6位と常にトップ6以内を走行し、ついにSS7とSS8ではステージトップを獲得。SS9は4位、最後のSS10も3位と、なんと全ステージをトップ6以内で走行してみせた。

この日の走行をおえたローブは、「今日は本当に良い1日だった。リズムに乗れたよ。始まる前は結果をまったく予想できなかったけど、この順位にいるってことは素晴らしいニュースだ。現代のWRCマシンはとんでもない化け物だ。とっても楽しんでいるよ!」とご機嫌だった。

この日の結果は、トップにダニ・ソルド(ヒュンダイ)、2位にローブ(シトロエン/トップから7秒2遅れ)、3位オット・タナック(トヨタ/同11秒0遅れ)、4位クリス・ミーク(シトロエン/同25秒0遅れ)、5位セバスチャン・オジェ(フォード/同30秒2遅れ)というトップ5。

トヨタは3位にタナックがつけているが、エースのヤリ‐マティ・ラトバラは15分6秒1遅れで12位、エサペッカ・ラッピは29分18秒4遅れで18位と遅れてしまった。

ラッピはSS7の14.1km時点でマシンストップとなってしまい、ステージを終了することなくこの日のデイリタイアを選択。

そしてラトバラは、SS8走行は終えたがマシンにトラブルが発生。バッテリー警報ランプがつき、エンジンがまるで猛獣のようなブリッピングをしてまともに走行できない状態となる。結局そのままデイリタイアとなり、ラッピともどもタイムペナルティ(各SSごとに7分加算のペナルティ)で順位を落とすことになった。

©WRC

そしてこの日調子が出なかったのが、ヒュンダイのティエリー・ヌービル。ランキングトップのヌービルだが、この日の各ステージでトップ5に入ることは一度もなく、総合順位も7位。トヨタのラトバラがリタイアしていなければ、さらに順位は下がっただろう。

SS10を終えたヌービルは、「じつはステアリングにトラブルがあって、これが限界だ。明日巻き返したいよ」と言葉少なだった。

ラリー・メキシコのデイ3は、SS11からSS19が行われる。SS9のスタート時間は午前8時33分(日本時間は午後11時33分)を予定している。