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話題の『やすらぎの郷』、第2週ストーリーおさらい【読めば今からでも間に合う!】

「倉本聰がシニア世代に贈る大人のための帯ドラマ」として4月3日から放送を開始し、シニア世代のみならず大きな注目を集めている石坂浩二主演の平日昼の帯ドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)。

4月10日から14日に放送された第6話~10話(第2週)では、テレビに功績のあった者だけが入れる老人ホーム「やすらぎの郷」に入居した脚本家の菊村栄(石坂浩二)が、同じ入居者の“女たち”にとことん振り回される姿がコミカルに描かれた。

そのストーリーを、まとめておさらいしよう。(写真はすべて©テレビ朝日/無断転載禁止です)

※第1週(第1話~5話)までの「おさらい」はこちら

 

◆第6話~10話 ストーリー紹介

「やすらぎの郷」に入居して最初の夜、菊村栄(石坂浩二)は驚くほど気持ち良く深い眠りにつく。目覚めもすっきり。ところが、朝だと思ってのぞいた時計は、まだ午前2時を指していた。

不思議な気持ちでタバコに火をつける栄。すると、どこからともなく聞こえる猫の声とともに、室内には不気味に動く影が…?! 栄は思わず、その影に向かって「名を名乗れ!」と時代劇口調で叫んでしまう。

それから一睡もできなかった栄だが、朝方外に出ると、亡き妻・律子(風吹ジュン)の親友である女優の井深凉子(野際陽子)と再会。久々の会話を楽しむも、井深も白川冴子(浅丘ルリ子)と同じく、「(あなたのいる部屋は霊が)出るわよ」と不気味なことを言ってくる。

そして栄はこの日、コンシェルジュの松岡伸子(常盤貴子)から「やすらぎの郷」での生活と入居者たちの仕事の両立について話を聞き、ひそかに新たな脚本執筆への意欲をもつが、そんな栄のもとに古い付き合いの女優・三井路子(五月みどり)が訪ねてくる。

歌手から女優へ転身し、栄の作品で賞を獲ったこともある三井路子。彼女は栄に、自分を主役に舞台の台本を書いて欲しいと懇願してくる。

その脚本のテーマは、以前に栄がいる部屋に入居していた女優の栗山たかこと一緒に構想を練ったという「女の一生」。ただし、栗山たかこは既に亡くなっており、路子はその霊を呼んで一緒に話していたのだという。

さらに、霊感が強い彼女は前夜、つまり栄が「名を名乗れ!」と叫んだ夜もこの件で栗山たかこと会話を交わしたと言い、栄を震え上がらせる。

ちなみに、テーマの「女の一生(オムニバス)」は、女が一生で経験する三つのターニング・ポイント(「処女をうしなうとき」・「男に買われるとき」・「男を買うとき」)をもとに構成するものだと路子は話す。

栄はこのテーマに興味をもつものの、その話の不気味さから、路子からの依頼は一旦断った。

 

◆女たちに振り回される菊村栄

しかし、数日経っても頭から離れない、路子が話した「女の三つのターニング・ポイント」という驚くべき発想。

栄から詳しい内容を聞かされたマロ(ミッキー・カーチス)と大納言(山本圭)も、その高齢女性らしからぬ大胆な発想に驚き、男には書けない話だとの結論に至る。

だが、この結論に異を唱えたのが、お嬢こと白川冴子(浅丘ルリ子)。彼女は、これは絶対に引き受けるべきだと言って栄を強くけしかけ、さらに、30年以上前に栄があるパーティーのスピーチで喋った、

「自分は、ドラマを書くときには、必ず役者さんに本気で惚れます。この作品は、白川冴子に惚れて書いた。白川冴子へのラブレターでした」

という言葉を引き合いに出し、三井路子のためではなく自分のために「ラブレター(脚本)をまた書いて」と言ってきた。あまりのわがままに、栄は戸惑い、文字通り“逃げる”。

そうしていると今度は、一連の話を聞いた水谷マヤ(加賀まりこ)が栄のヴィラを訪ねてきた。

新たな不吉の到来を予感する栄だが、マヤは昔と少しも変わらず意地悪で、そのくせ不思議な説得力を含んだ言葉で、栄の部屋の模様替えを提案。他意のなさそうなマヤの態度に安心する栄だが、結局マヤも、「三井さんには無理」「お嬢にも無理」といって、「女のオムニバス」の舞台は自分のために書いてとお願いしてきた

さらにマヤは、この「女の三つのターニング・ポイント」のストーリーについて、ある雑誌に「そっくりな話が載っていた」と栄に教える。栄はその事実に驚き、三井路子がストーリーをパクっていたのかと一瞬疑うが、そんな栄にマヤは、「三井さんの話を聞いた『やすらぎの郷』の入居者の誰かがパクったのかも」と別の見方を提示する。

そんな風に女たちに振り回される栄に、今度は戦前から活躍し“姫”の愛称で呼ばれる永遠のマドンナ、九条摂子(八千草薫)が声をかけてきた。摂子の存在は、テレビ界で功を成した栄をして「雲の上」と崇める超大スターだ。

緊張する栄に摂子は、亡くなった入居者の形見としてもらった古い絵を「鑑定して欲しい」と頼む。その絵の作家の名は、なんとあの横山大観! 興味を覚えた栄は、私蔵の図録を手に摂子のヴィラを訪ねる。

そこで見た絵を栄は、横山大観の大作「海山十題」の中の1枚の構図にそっくりだとして、その下絵なのではないかと推測。そして、「(海山十題の)実物は1点10億円から20億円の価値があるから、下絵でも(本物であれば)相当な価値があるのではないか」と摂子に何気なく教える。

すると、摂子の態度が一変。ドアの鍵を閉め、まるでそのことを誰にも教えたくないような態度を見せ始める。しかし、そこにちょうどお嬢とマヤのふたりがヴィラを訪ねて来て…。

◇◇◇

石坂浩二と浅丘ルリ子の“追いかけっこ”、八千草薫の“豹変”など、コミカルな脚本と演出で多くの笑いを提供した第2週。コミカルでありながらも不気味さや強い執念を感じさせる女優陣の演技は、菊村栄(石坂浩二)の言葉を借りれば、まさに「女はこわい」だ。

三角どころではない複雑な人間関係が動き始めた「やすらぎの郷」の中での生活。ますます見逃せない。

※ドラマ『やすらぎの郷』は、こちらにて無料の見逃し配信も展開中

 

◆第11話あらすじ

菊村栄(石坂浩二)は、九条摂子(姫/八千草薫)に鑑定を頼まれた形見分けの絵を、本物であれば数千万円の値打ちがあると見積もる。

思いもよらぬ高額に困惑した姫は、遺族にその絵を返そうとする。ところが、話に首を突っ込んできた白川冴子(お嬢/浅丘ルリ子)と水谷マヤ(加賀まりこ)は「黙っていただくべき!」と強く進言。

返すという姫との押し問答が繰り広げられるが、なぜかその矛先は次第に栄へと向けられ…。

 

※番組情報 帯ドラマ劇場やすらぎの郷
毎週月~金・午後0:30~午後0:50、テレビ朝日系24局