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松本清張不朽の名作『鬼畜』、玉木宏主演でクリスマスイブに!

善良な人間の心に悪魔が生まれる瞬間、そして親子の絆を描いた松本清張初期の傑作短編小説『鬼畜』

清張が実話をもとに1957年に執筆したこの不朽の名作が、12月24日(日)のクリスマスイブ、玉木宏主演のもとテレビ朝日でドラマスペシャルとして放送される。

©テレビ朝日

◆センセーショナルな原作が世に出て60年

1978年には映画化(監督・野村芳太郎、主演・緒形拳)、2002 年にはドラマ化(主演・ビートたけし)され、センセーショナルな物語と深い人間ドラマが日本中を震撼させてきた同作。

テレビ朝日ではこれまで、『点と線』(2007年)、『砂の器』(2011年)、『十万分の一の偶然』(2012年)、『三億円事件』(2014年)、『黒い樹海』(2016年)など数々の清張作品をドラマ化し大きな反響を得てきたが、今回はその総力を結集し、不朽の名作『鬼畜』を新たにドラマ化した。

 

◆玉木宏×常盤貴子×木村多江…豪華キャストが圧巻の演技!

主演は、『砂の器』に続いて清張ドラマは2作目となる玉木宏。爽やかな“いい人”からダークヒーローまでさまざまな役柄に挑み俳優として確かな歩みを続けてきた玉木が、本作では葛藤しながら道を踏み外してしまう主人公・竹中宗吉を抑えた演技で表現する。

また、宗吉をじわじわと追い詰める妻・梅子にふんするのは、常盤貴子。夫の裏切りを知り、冷酷な女に変貌を遂げていくさまを迫真の演技で見せる。

そして、木村多江がしたたかで妖艶な愛人・菊代を熱演。さらに、柳葉敏郎余貴美子橋爪功など、日本を代表する名優たちが多数出演し、作品にさらなる厚みをもたらす。

脚本は竹山洋、演出は『相棒』シリーズでおなじみの和泉聖治監督が務める。

 

◆物語の根底に流れる、親子を結ぶ真の愛!

物語の主人公は、小さな印刷会社を営む竹中宗吉。妻・梅子と共に真面目に働いてきたが、経営が軌道に乗ると宗吉は愛人・菊代を囲うようになり、3人の子どもまで生ませていた。しかし、事業につまずいて仕送りが滞ると、菊代は宗吉の家に子どもたちを連れていき、自らは失踪。それをきっかけに、宗吉の運命は崩れていく…。

いったいなぜ善良で心やさしい人間だった宗吉の心に“鬼畜”が生まれたのか?

本作では、現実に追い詰められて哀れにも身を落としていく男と、ただひたすらに父を思い、信じ続ける息子の姿を丁寧に描写。“人間の業”をまざまざと見せつけながらも、その根底に確かに存在する、せつなくも深い親子愛を浮かび上がらせていく。転落の果てに、宗吉が見出したものとは?

 

◆あらすじ

©テレビ朝日

昭和51年、東京の下町――。竹中宗吉(玉木宏)は、働き者の妻・梅子(常盤貴子)と共に小さな印刷会社を営んでいた。大手の印刷会社の下請けだったが、新型の印刷機を導入したばかりで、景気はよかった。

ところが、隣の食堂から火が出て、印刷所はあっけなく燃え落ちてしまった。そんな緊急事態なのに、印刷ブローカーとの接待とやらで出かけた宗吉とはまったく連絡が取れない。実はそのとき、宗吉は愛人・山田菊代(木村多江)のもとにいた。宗吉は6年前・菊代が料亭の中居をしていた頃から親密な関係になり、3人の子どもも儲けていた…。

火災から2年後――。宗吉と梅子はわずかな保険金を元手に、別の土地に印刷会社を開いたものの、経営は苦しくなるばかりで、菊代に仕送りができなくなる。

生活費を一切もらえなくなり、業を煮やした菊代は宗吉の家を襲撃、梅子と初めて顔を合わせる。菊代は煮え切らない宗吉の態度、自分を見下す梅子に怒りを露わにし、子どもたちを置いて姿を消してしまう。宗吉はやむなく3人の子どもを引き取るが、子どもたちに憎悪を向ける梅子は、自分は一切、子育てはしないと宣言し…!?

※番組情報:ドラマスペシャル 松本清張『鬼畜』
2017年12月24日(日)よる9:00~11:18、テレビ朝日系24局