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【世界ラリー(WRC)】トヨタ・ラトバラ、2位に順位上げる! 第13戦ラリー・オーストラリア デイ2結果

現地時間の11月18日、FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリー・オーストラリア」のデイ2(SS9~SS16)が行われた。(※ただし、SS14は走行する橋の安全が保てないと主催者が判断し、キャンセルとなった)

2日目総合トップに立ったのは、ヒュンダイのティエリー・ヌービル。2位にはトヨタのヤリ‐マティ・ラトバラがつけ、3位には来季トヨタ入りするフォードのオット・タナックが順位を上げてきた。初日トップだったヒュンダイのアンドレアス・ミケルセンと3位だったシトロエンのクリス・ミークが順位を落とした格好だ。

ミケルセンは、2日目最初のSS9は順調に3位で通過したのだが、SS10の森林を走るコースでアクシデントが発生した。

ミケルセンは、「大体2キロほど走ったところ、3速か4速の速度が出ているところで右コーナーの外側の壁にマシンをぶつけてしまった。それが原因で左リヤがパンクしたと思ったら、すぐに左フロントもおかしいと感じて、僕たちはスペアタイヤを1つしかもっていなかったから、どうにもならなかった。2つスペアを積むより、もっと後のSS用にタイヤをセーブしていたんだ」と、スペアタイヤの数が足りなかったことを悔やんだ。

そしてミークも、マシンをコース脇にぶつけたことが原因でサスペンションに不調をきたし、SS13をスタートすることができなかった。

この日調子が良かったのは上位の3台。ヌービルは7本あったSSのうち3本で最速、ラトバラも1本最速、そしてタナックが2本最速タイムを出した。

トップのヌービルは、「最終日に向けてトップに立てたのは良い。マシンは良い感じだった。でも、決してラクしてトップに立ったわけじゃない。じつは森林コースで僕たちは曲がるべき交差点をまっすぐ通過してしまったんだ。大きくタイムロスしなかったので助かったよ」と、実はトラブルフリーではなかったことを明かした。

2位のラトバラは、「自信があったSS14がキャンセルになったのは残念だけど、今日はソフトタイヤを選択したことが良い結果につながった。午後の走行前はドライコンディションだったけど、走行直前に雨が降るという情報があって、ソフトタイヤを選択したんだ」と、SS14があればトップのヌービルとの差をさらに詰めることができていた可能性を示唆している。

トヨタ2台目のラッピは総合9位と学習のラリーになっているが、そのひとつの原因が初日に総合5位以内に入れなかったことで、走行順が不利な状態でスタートしていることにあった。

「出走順が1番だったため、コースがどのくらいグリップするのかを見極めるのがとても難しかった。ソフトタイヤを明日に残したこともあって、タイヤ選択も必ずしも合っていたわけじゃないから。でも、それもひとつの勉強になったよ」と、WRC初シーズン、学びの年であることを語った。

いよいよ2017年シーズン最後の最後となる最終日を迎える。果たして、どのような結果で各車シーズンを終えるか、興味深いところだ。なお、RC1の1~10位までの結果は以下の通り。