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水谷豊、岸部一徳&檀れいと痛快エンタメ時代劇『無用庵隠居修行』に挑む!

過去に4作品を放送し好評を博してきた『だましゑ歌麿』シリーズの水谷豊×吉川一義監督らのスタッフによって、新たな時代劇ドラマ『無用庵隠居修行』が誕生する。

©BS朝日

9月15日(金)にBS朝日で放送される本作は、直木賞受賞作家・海老沢泰久の短編時代小説『無用庵隠居修行』をドラマ化した痛快エンタメ時代劇だ。

主演の水谷とともにドラマを盛り上げるのは、『相棒』シリーズで長年共演した岸部一徳、そして『相棒 season8』の第10話以来の共演となる檀れい

3人の軽妙なやりとりが、これまでの時代劇ではあまり見られなかった魅力を本作に加える。

 

◆コメディー要素も取り入れた“新型エンタメ時代劇”

©BS朝日

水谷演じる主人公・日向半兵衛は、江戸城を警備する直参旗本の大番士。愚直にその任務に勤しむ傍ら、出世のことしか考えない同僚に嫌気がさし、もうそろそろあらゆる欲を捨て去って隠居暮らしを…と考え始める。

ところが、長年半兵衛の世話をしている用人・勝谷彦之助(岸部一徳)は、あれこれ半兵衛の世話を焼きながら「日向家が潰えては困ります」と奈津(檀れい)との縁談を進めようとする

半兵衛に全くその気はないが、自ら「お転婆」と認めるほどの明るい女性・奈津は半兵衛との結婚に前向きで…。

一方、そんな3人が暮らす江戸では辻斬り事件が続発。ふとしたきっかけで事件と関わるようになってしまった半兵衛は、個性豊かな登場人物とともに江戸を脅かす難事件の捜査に乗り出す

半兵衛らの調べが進むうちにやがて明らかになっていく、権力の裏側に潜む悪。そんな謎解きミステリーに加え、水谷による迫力のある殺陣、笑いだけではない深味のある人間ドラマと時代劇ならではの魅力もたっぷりと味わうことができる。

これまでの時代劇とは一線を画すコメディータッチもふんだんに取り入れられている本作。“新型エンターテインメント時代劇”、必見だ。

 

◆出演者コメント紹介

©BS朝日

また、本作への出演について水谷、岸部、壇はこのように語っている。(以下コメント全文)

※水谷豊 コメント
「今回初めて裃(かみしも)を着たのですが、改めて時代劇を撮っていることを実感しました。ただ、今回、僕が演じる半兵衛は早く欲も得もなくして楽になりたいと思うキャラクターなので、それほど立派な武士でなくていいんです(笑)。僕にも半兵衛のように思う時がありますし、それが人間の理想だと思います。どこか半兵衛が自分と重なるようにも感じています。

本格的な殺陣の経験はあまりないので、刀を使った殺陣は少し不安もありましたが、やってみるといいものだなと思いました。不思議なもので気が付くとみんなが倒れていますし(笑)

岸部さんは『相棒』のときは官房長役。僕より役職が上でしたが、今回の勝谷は幼なじみで僕が殿。僕の方が遠慮はいらないのですが、勝谷は生意気で図々しい(笑)。そういう関係性も面白いですね。

台本を読んでいたとき、檀さんの芝居を想像しながら読んでいたのですが、実際に撮影するとそんな想像よりはるかにいい。かわいらしくて芝居が面白いです。

今回は時代劇とはいえ、肩の凝らない時代劇だと思います。最近は“時代劇はこうあらねばならぬ”という肩の凝る時代劇が多くなったような気もするので、普通に見られる時代劇の形、そんな理想を今回の作品に求めているような気がします

 

※岸部一徳 コメント
「僕が演じる勝谷は、側用人…いわゆる秘書のような人物ですが、今まであまりそういう役をやったことがなかったんです。今回はとにかく水谷さんが演じる半兵衛にずっとついて回る役だったので、こんなに出番が多いとは思いませんでした(笑)。でも、それがすごく楽しくて面白いですね。『相棒』のときよりももう少し距離が近い相棒になった気分で楽しんで演じています

水谷さんもキチンとした侍の魅力もあるのですが、隠居をしたいという日常生活に重点を置く役がとても似合うと思いました。そういう意味では水谷さんの新しい魅力が出ている、これまでとはまた違う水谷さんが見られると思います

時代劇を見ている人は“時代劇という形”を楽しむのではなく、その中の人間を見て感動するという人が多いだろうと思っています。そういう意味で伝統的なものを基本に、いろいろな時代劇を作ることが必要だと思います。この作品では新しい形の時代劇をお届けできると思っています」

 

※檀れい コメント
「今まで時代劇では耐え忍ぶ女性の役が多くて、今回のようなお転婆という役はあまりなかったので、どう演じようか悩みました。でも、(吉川一義)監督も楽しい方ですし、水谷さんと岸部さんのなんとも言えない息の合ったお芝居がとても面白い。三人一緒のシーンが多いのですが、私としてはどうにかこのお二人の間に入れないものかと、もがいていました。お二人の仲にジェラシーを感じるぐらい(笑)

大奥に潜入するシーンもありますが、私としては大奥女中の衣装を着るのが初めて。衣装合わせのときからうれしくて楽しかったです。

水谷さんとは『相棒』で共演して以来になりますので、成長した姿をお見せしたいと思いました。岸部さんとはご一緒にお芝居をさせていただくのは初めて。静かな方ですが、ぼそっと言う一言や、表情がなんとも言えずおかしかったです。

今回の作品は時代劇ですが、若い人が見てもきっと楽しいと思います。敷居が高いとか難しく考えないで見ていただければ、もっと時代劇が見たくなるのではないかと思います」

 

◆あらすじ

老中・松平定信(杉本哲太)により厳しい倹約令が発布された江戸。その過酷さに耐えかね、不平を言うものも少なくない中、巷では辻斬りが続発していた。

そんな中、徳川家の直参旗本・日向半兵衛(水谷豊)は、江戸城を警護するという役目を生真面目に勤める日々。しかし、太平の世にあっては高名な一刀流の道場で目録を受けた腕をふるう機会すらない。さらに周囲には姑息な手段で出世争いに明け暮れる同僚たち…。半兵衛はそんな日常から逃れ、そろそろ隠居をと考えていた。

とはいえ、病で妻を亡くした半兵衛に跡取りはなく、隠居すれば日向家は絶家となる。幼少時から半兵衛に仕える用人の勝谷彦之助(岸部一徳)も、ことあるごとに「新しい奥様を」と進言するが、当の半兵衛にはまったくその気がない。

勝谷は以前半兵衛と見合いをした奈津(檀れい)との結婚を勧め、女手が足りぬから、と奈津を半兵衛の家へと呼び寄せる。嬉々としてやってくる奈津に対して辻斬りを心配する半兵衛は「もう来なくていい」と帰そうとするが、なんと奈津は「住み込みでお世話を」と言い、これには半兵衛も返す言葉を失ってしまい…。

そんなある日、江戸城での勤めを終えて帰ろうとしていた半兵衛が辻斬りに襲われた。一刀流の腕でなんとか追い払った半兵衛だが、かなり腕の立つ男。ただ不思議なことに辻斬りからは白檀の匂いがした…

勝谷と奈津に手を焼きながら、半兵衛は次第に辻斬り事件の闇へと足を踏み入れていくことになる…。

※番組情報:『時代劇スペシャル 無用庵隠居修行
2017年9月15日(金)午後7:00~午後8:54、BS朝日