NBAでもトップクラス!渡邊雄太、3ポイント好調の秘訣は自分でも気が付かなかった“わずかな進化”
今、NBAで大ブレイク中のブルックリン・ネッツ所属の渡邊雄太選手。
3ポイントシュートの成功率は一時リーグトップに立つなど、バスケットボール大国アメリカを夢中にさせている。
3月5日(日)に放送されたテレビ朝日『スポーツ記者団 こぼれ話』では、渡邊選手を5年にわたり取材している久米和也記者に密着。
ニューヨークで行われた渡邊選手の独占取材に同行した。
◆小さなファンたちから贈られた“宝物”
今回、テレビ朝日の取材では、渡邊選手の3ポイントシュート成長の理由を本人に直撃することに。
まずは、カメラが入るのは“世界で初めて”という渡邊選手の自宅に潜入。すると、部屋の中であるものを発見する。
それは2019年に渡邊選手が訪問した日本の病院で、闘病中の子どもたちからもらった1枚の色紙だった。
渡邊:「小さくても病気と闘っている子どもたちから力をもらえたので、僕がいつも持っているちっぽけな悩みとか、彼ら彼女たちに比べたら些細なことだなっていうのをいつも思い出させてくれる」
遠く離れたアメリカの地で戦う渡邊雄太にとって、その色紙が大切な宝物だという。
◆成長を裏付けた“NBAトップクラス”のデータ
続いて試合にも密着すると、記者自ら調べ上げたという“渡邊選手に関するデータ”が書き込まれたノートから、驚きの数字が浮かび上がってくる。
記者によると、とくに注目すべきは左コーナーからの3ポイントシュート。成功率は57.1%とNBA選手の中でもトップクラスの数字だという。
すると、その試合でもデータ通り、渡邊選手が左コーナーから3ポイントシュートを決める。
そして試合後、いよいよ渡邊選手本人に3ポイントシュート好調の理由を尋ねてみると、意外にも「特別に変えたことは一切ない」という答えが返ってきた。
しかし、現に記者のデータが好調を物語っている。そこで「モーションが早くなったという分析もあるが?」と質問を掘り下げていくと、ついに好調の理由がこぼれた。
渡邊:「1年目のときはボールをすごく下げて、“よっこいしょ”と振り上げる感じだった。今はボールを持ってから一連の流れがすごくスムーズに、1年目のときに比べてできてるのは感じました」
事実、NBA1年目のシュートではボールを太ももの位置まで下げているが、今シーズンはボールが胸の前に。このわずかな違いが好調の秘訣だった。
渡邊:「時間でいうとコンマ何秒の世界だと思うんですけど、ディフェンスが来る前に打てるので、自然と高確率で決まるかなと思います」
シュートモーションが進化したことで、3ポイントの成功率がNBAトップレベルまで向上したことが明らかになった。
そんな渡邊選手は、3月6日(現地時間5日)の試合で5試合ぶりに途中出場。惜しくも無得点という結果だったが、万全の状態に戻った渡邊選手の今後の活躍に期待したい。
なお番組では元バスケ選手だという渡邊選手の両親や、元フジテレビアナウンサー・久慈暁子さんとの新婚生活についての“こぼれ話”も紹介。
バスケトークが止まらない家族ランチで、記者の勇気を振り絞った質問に、渡邊選手が真摯に答えている。
※『スポーツ記者団 こぼれ話』は、TVerにて無料配信中!(期間限定)