水谷豊、今明かす歴代相棒への思い。亀山薫を色で例えると「オレンジ」、その理由は…
水谷豊演じる杉下右京と寺脇康文演じる亀山薫が再びタッグを組み、新たな扉を開けた『相棒』。
本日8日(水)よる9時からは、シーズン21を締めくくる最終回スペシャル前篇『13』が放送される。
2000年にスペシャルドラマとして誕生した『相棒』シリーズは、2023年で23年目。1月25日(水)には放送400回を迎えた。
テレビ朝日では『相棒』放送400回を記念し、水谷豊にインタビュー。知られざる歴代相棒への思いを語ってもらった。
◆「極めて陽が多いですよ、亀山君は」
放送400回という節目を迎え、これまでの道のりを「あっという間の出来事」と表現した水谷。23年もの長い間同じ作品に出演し続けることについて、次のように話す。
「長くやったものにしかわからない世界というものがそこにあるんです。長くやって辿り着いていくことやわかっていくことがまた出てくるので、長くやってよかったなと思うことでもありますね」
いまや国民的ドラマにまで成長した『相棒』。その中で杉下右京は、初代の亀山薫にはじまり、及川光博演じる神戸尊、成宮寛貴演じる甲斐享、反町隆史演じる冠城亘、そして再び亀山薫という相棒たちとタッグを組んできた。
それぞれの相棒を“色”で例えてもらうと、まず初代の亀山薫をこう表現する。
「オレンジですかねぇ。何か常に燃えているものがある。熱い男ですよね。もう一日中、寝ていても熱いんじゃないかというところが亀山君にはあるので、やはり温かい色。温かい人間ということも言えすけどね。誰でも陰と陽、両方持っていると思いますけど、極めて陽が多いですよ、亀山君は」
水谷いわく「ほぼほぼ陽」という亀山薫のキャラクター。それは演じる寺脇も同じなようで、「現場も明るいですし、とても楽しいですよね」と笑顔を見せた。
◆2代目相棒・及川の特別な“お願い”
それでは、2代目相棒の神戸尊についてはどんな印象を抱いているのだろうか?
神戸は『season7』の最終回から『season10』まで杉下の相棒を務めた。警視庁の元エリート官僚で、頭の回転が速く負けず嫌いという、亀山とは正反対のキャラクターだ。
「やはり神戸君が似合うのはブルー系ですね。エリートで、クールな感じ。でも冷めているわけじゃないんですよね。相棒が亀山君から神戸君になったときに、『エリート同士で何がおもしろいんだ』という意見がずいぶんあったんですよ。
でも僕は、だからこそおもしろい(と思っていました)。何でもそうですけれど、みんな形で決めてしまうところがありますよね。エリートと言えば、エリートというイメージが。でも実はエリートと言ってもこんなに違うんだって。(神戸尊というキャラクターは)まったく違う世界にいけるなと思いました」
従来のステレオタイプのエリートにはない魅力があったという神戸。演じる及川光博は、水谷に意外な素顔を見せたことがあるという。
「及川光っちゃんは、実はコンサートを見に行ったことがあるんですよ。これがもうエンターテイナー。おもしろい。やっぱりさすがと思いましたね。
そして彼は(僕が出演していた)『熱中時代』を見てくれていたんです。でもずっとそのことを隠していて、3年共演した最後に『熱中時代』のレコードを持ってきて『終わるまでずっと我慢していたんです。サインしてください』って言ってきたんです。そういう人なんですよ」
及川の特別な“お願い”に心打たれたという水谷。「そういう人が『相棒』にいてくれたことが僕にとっては大変良かったですね」と、うれしそうに振り返っていた。
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『相棒』放送400回記念インタビュー、次回は3代目相棒・甲斐享と4代目相棒・冠城亘について水谷が語る。
※番組情報:『相棒season21』最終回スペシャル前篇「13~死者の身代金」
2023年3月8日(水)午後9:00〜、テレビ朝日系24局
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