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フィギュア・宇野昌磨に“異変”。「スケートに対する考え方が大きく変わった」芽生えた最年長の覚悟と自然体の情熱

現地時間10月28日(金)より、フィギュアスケート・グランプリシリーズ第2戦カナダ大会が開幕する。

男子シングルの注目は、昨シーズンの世界選手権で悲願の金メダルを獲得した宇野昌磨

N.Tanaka/Shutterz

10月15日(土)に放送されたCSテレ朝チャンネル2の人気番組『フィギペディア』では、スイスで練習を積む宇野に密着取材。

今シーズン大きく変わったという彼の“変化”に迫った。

◆「自分を磨いていくことに楽しさを見出しています」

アルプスの山々に囲まれたスイスの小さな町・シャンペリー。

ここに拠点を移して3シーズン目を迎える宇野。

宇野:「すごい人も少ないし、シャンペリーはゆっくりって感じです。もっと天気もよかったりすると、山の上とか行くとすごい綺麗だなって」

練習を行うスケートリンクには、宇野の北京オリンピック出場を記念した横断幕が飾られていた。いまや“町の顔”になっているようだ。

今回、そんなスイスでの生活に密着したところ、宇野のさまざまな変化に気づかされた。

この日は、トレーナーの出水慎一氏とともに行きつけのハンバーガー屋へ。宇野が注文したのは、お肉と野菜を使ったお店自慢のハンバーガー。

以前は野菜嫌いだったはずの宇野だが…。

宇野:「トマトは最近美味しいなって思うこともある。野菜を食べる意味はわかってきた。肉を食べると胃が重くなるじゃないですか。そこで野菜と一緒に肉を食べると美味しいよねというのはわかります。脂っこい肉を野菜を巻いて食べるとか。でも青臭いものはまだ…」

「食」への意識に変化があったようだ。

リンクでの練習をのぞいてみると、ジャンプの成功率は高く、今シーズンの仕上がりも順調な様子。ステファン・ランビエールコーチと上達中の英語を使って積極的に話す姿が見られた。

練習後には、身体のケアをしながらその日のジャンプを映像でチェックする。

宇野:「前よりムキになりすぎなくなった。ムカついて感情のままにジャンプを跳ぶようなことはなくなりました。もっと先を見据えて、今よりよくなるためにどういう練習をしていくかが大事かなと。

自分をより磨いていくことに楽しさを見出していますし、ゲームをやる時間も減りました。ゲームに使っていた体力がたぶんスケートに変わった気がします。

この2年間で自分のスケートに対する考え方が大きく変わったなというのは感じますね。フィギュアスケートに対する情熱、気持ちは誰よりも強いと思っているので、スケートのパフォーマンスを上げるために自分を磨くことに、論理的に効率よく向き合えていると思う

オリンピック2大会連続の表彰台。そして、世界選手権で悲願の金メダル。積み上げた実績と比例するように、自信にあふれた言葉が出るようになった。

◆「後輩たちにちゃんと繋げられたら」

変化の裏には、今年競技を離れた羽生結弦や、学業専念のため休養を発表したネイサン・チェンの存在があった。

宇野:「ずっと隣にいた感じがしたので寂しいなという気持ちはありますね。いつかこうなるとは思っていましたけど。自分もそういう年齢なんだということも感じます。

僕はずっとそういった責任から逃げようと思っていたんですけれど、自分もいつかスケート競技から退いたときに、フィギュアスケート界が廃れていないように、先輩たちが繋いできてくれたものを後輩たちにちゃんと繋げられたらなと」

5歳からフィギュアスケートをはじめて20年。日本の男子シングルでは最年長となった。

強い自負を体現したのが、今シーズンのフリー『G線上のアリア』。今年も4回転4種類5本という高難度のジャンプ構成に挑む。

スイスで成長を見守ってきたランビエールコーチは、宇野について次のように評価する。

ランビエール:「彼のスケートへの取り組み方とパフォーマンスは、私にとってリーダーそのものです。彼はすでに世界王者ですし、彼の技術と感性と芸術性はフィギュアスケートをより高いレベルに引き上げる可能性を持っています。世界で最も優れたスケーターのひとりだと思っていますし、世界のフィギュアスケート界のリーダーになってほしいと思っています」

そして宇野自身にも、日本男子のリーダーとしての覚悟が芽生えてきたようだ。

宇野:「ゆづくん(羽生結弦)の引っ張り方は誰にも真似できないですし、ひとりですべてのプレッシャーを背負って結果を残すというのは僕には難しいのかなと思うんですけど、トップアスリートでもわりと普通の人間というか、普通の男子なんだよというところを見せつつ、やるときはちゃんとやるんだよというところを後輩たちにも見せられたらなとは思いますね

カナダ大会からスタートする新たな戦い。誰にも負けない情熱を自然体に包み、24歳の世界王者は自分を磨き続ける。

番組情報:『フィギュアスケート・グランプリシリーズ2022』カナダ大会

◆地上波
10月29日(土)よる6:56~8:54 男女ショート
10月30日(日)よる7:00~8:56 男女フリー

◆テレ朝動画
10月29日(土)~31日(月)有料LIVE配信!
見逃し視聴、特典映像も!詳しくは、テレ朝動画HP

◆CSテレ朝チャンネル2
全競技・全選手・会場音のみで放送
11月21日(月)~25日(金)あさ7:00~10:55
11月26日(土)午後1:00~5:00
11月27日(日)午後2:30~よる6:00

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