10年かけて建てた“ポツンと一軒家”。70代夫婦のおもてなし手料理に捜索隊も感激!
日本各地の人里離れた場所になぜだかポツンと存在する一軒家と、そこに住まう人物の人生にも迫っていく番組『ポツンと一軒家』。
8月28日(日)は、これまで訪れた数々の“ポツンと一軒家”から、自家製の食材を用いた手料理でおもてなしをしてくれた3軒を厳選した総集編が放送される。
◆和歌山県、“4年ものの自然薯”を使ったお好み焼きに感激!
1年半前に訪れた和歌山県の山の奥にあるポツンと一軒家。そこは、標高700メートルの山の中腹、大きく切り拓かれた山の斜面に、瓦葺きの三角屋根の建物と広大な段々畑が広がっていた。
そこで暮らしていたのは当時70代の夫婦。100年以上前に祖父がおよそ1500坪の山を購入して開拓したという。現在のログハウス風の母屋は足掛け10年をかけて夫婦ふたりで建てたというから驚きだ。
かつては、家の近くにウナギが生息するほどのきれいな沢があり、豊富な水量で棚田を潤していた。しかし、水が枯れた現在は棚田を畑にして、出荷用のジャガイモや里芋、自然薯などを育てている。
捜索隊は、夫婦の手によってていねいに育てられた4年ものの自然薯を使った「お好み焼き」をごちそうしてもらうことに。粘りが強いため、小麦粉を使わなくてもふっくらと焼き上がるという。捜索隊も感激した、自然薯を贅沢に使ったお好み焼きとは?
◆熊本県、キャベツのおいしい食べ方&昔ながらの郷土料理に舌鼓!
1年半前に訪れた熊本県の山奥にあるポツンと一軒家。周囲に建物がない山並みの一角を切り拓いた場所に大きな平屋の家と広大な畑が広がっていた。
そこで暮らしていたのは当時82歳の夫と、77歳の妻の夫婦。戦後まもなく中国から引き揚げてきた父がこの地に移り住み、山を開拓して家を建てたという。「当時は食糧難で、父は“これからの日本は農業だ”と話していました」と語るご主人。
当初は雑穀や小麦を生産していたが、時代とともに作物も変化していった。そんななか、「初めて作ったキャベツのおいしさに感激して、それから取り憑かれましたね(笑)」とご主人はにっこり語る。以来、キャベツ農家となり、現在では夫婦で20ヘクタール以上もの農地で12品種ものキャベツを育てている。
捜索隊は夫婦からキャベツのおいしい食べ方を教えてもらいつつ、熊本県の郷土料理「だご汁」を振る舞ってもらうことに。大根やニンジン、干し椎茸といった食材に加え、大豆から手作りした味噌などすべて自家製の食材を使っただご汁とは?
◆鹿児島県、そば粉と水だけで作る贅沢な手打ちそば体験!
2年半前に訪れたのは鹿児島県の山奥にあるポツンと一軒家。3つの山の頂を見渡すことのできる山の中腹の急な斜面を切り拓いた敷地に、山小屋風の平屋が建っていた。
そこでにこやかに迎えてくれたのは当時70代の夫婦。20年ほど前に6000坪の山を購入、当初は人も入れないような鬱蒼とした山だったそうだが、少しずつ開拓し、ご主人が幼い頃にあこがれていた“秘密基地”のような一軒家を完成させた。
そんなご主人が定年退職後にはじめたのが、修学旅行の中学生に向けた農業体験。訪れた中学生たちと一緒に畑で野菜を収穫し、囲炉裏を囲んで食事をする民泊施設として人気だという。
さらに、中学生からも好評な“手打ちそば体験”を捜索隊が挑戦することに。つなぎを一切使わない鹿児島県産そば粉と水だけで作る「十割蕎麦」の打ち方を、水回し、練り、のし、たたみといった工程でイチから教えてもらう。はたして、自ら打った十割蕎麦の味は?
※番組情報:『ポツンと一軒家』
2022年8月28日(日)午後7:58~午後8:56、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて全国ネット