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「生涯忘れられない4日間でした」タイガー・ウッズがゴルフの聖地で刻んだ“特別な体験”

2021年2月24日、ゴルフ界に激震が走った。

アメリカ・カリフォルニア州で、タイガー・ウッズが交通事故。右足の粉砕骨折で命に別状はなかったが、選手生命への大きな影響が懸念された。

そんな大事故から14カ月後、2022年4月のマスターズで奇跡のツアー復帰を果たしたウッズは、試合後のインタビューでこんな言葉を口にした。

「今後のスケジュールはまだ決まっていないけど、セントアンドリュースには絶対に出たい。2勝しているし、聖地だし、世界で一番好きなゴルフコースだから

周囲が驚いた3カ月先の「全英オープン」への出場宣言。その理由は、舞台となる“ゴルフの聖地”への特別な想いだった

テレビ朝日のスポーツ番組『GET SPORTS』は、7月14日(木)開幕の「全英オープン」に出場するタイガー・ウッズを特集。彼が愛するゴルフの聖地の魅力に迫っている。

◆神と自然が創りし世界最古のコース

1860年にその歴史をスタートさせた世界最古のメジャートーナメント「全英オープン」。

150回目の記念大会の舞台となるのは、ゴルフ競技発祥の地で“ゴルフの聖地”と呼ばれる「セントアンドリュース・オールドコース」だ。

イギリス北部のスコットランドにあるこのゴルフ場は、北海に面したリンクスコース。“あるがまま”を理念とし、「神と自然が創りたもうたコース」と崇められている。

もっとも有名な名物ホールといえば、17番パー4。ここには3つの“難所”が存在する。

まず、ティーイングエリアの正面右手にはホテルがある。フェアウェイとグリーンがあるのはその奥のため、ホテル越えのティーショットが求められる世界でも珍しいホールだ。

次は、グリーン奥に立つ石壁。

ボールがすぐ手前に止まることもあるのだが、2010年の「全英オープン」では、スペインのM・A・ヒメネスが驚きのショットを放った。なんと壁にぶつけてグリーンを捉えるスーパーショットを見せたのだ。

そして最後は、グリーンの脇にあるポットバンカー。

1978年、優勝を争っていた中嶋常幸は、このバンカーからの脱出に4打を要し、優勝争いから脱落。以来、中嶋の愛称であるトミーから“トミーズバンカー”と呼ばれている。

また18番ホールには、ティーイングエリアの少し先に「スウィルカンブリッジ」と呼ばれる石橋がある。

偉大な選手たちはゴルフ人生最後の全英オープンにこの聖地を選び、橋の上でコースとギャラリーに別れを告げるのだ。

◆「初めてここで勝てたことは私にとって特別」

そんなセントアンドリュースをこよなく愛するタイガー・ウッズ。はじめて彼がその舞台に立ったのは、1995年。当時19歳のアマチュア時代。

そして5年後の2000年。2度目のセントアンドリュースは圧巻だった。

後半だけで5バーディーを重ね初日からトップに立つと、2日目も勢いが止まらず、前半だけで4つのバーディーを奪う。17番のパーパットも沈めてトップをキープし、最終18番では解説も驚くスーパーショットを打った。

2日間ノーボギー。11アンダーまでスコアを伸ばしたウッズは、最終日を迎えさらにショットが冴える。

実はこの年、4日間一度もバンカーに入れないショットの精度を誇った。

最終18番のティーショットを打ち終えると、そのプレーを少しでも近くで見ようと、大勢のギャラリーがフェアウェイになだれ込む。

拍手や地響きが鳴り響くなか、ウッズはファイナルパットも見事沈め、曇り空に拳を突き上げた。これが彼にとって「全英オープン」初優勝だった。

生涯忘れられない4日間でした。初めてここで勝てたことは私にとって特別です」(ウッズ)

さらに5年後の2005年の「全英オープン」も、初日から首位を譲らず完全優勝を成し遂げた。

「全英オープン」3勝のうち2勝を聖地で挙げているウッズにとって、セントアンドリュースとはどんな場所なのか?

創造性が好きなんだ。とにかくいろいろなショットが必要とされるし、いろいろな角度から攻めることが重要で、フェアフェイの正しい側へ打っていかないとピンには寄らないんだ。そんな作戦を考えることがずっと好きだ。風の角度が5度変わるだけで全然違うコースになる。そういうところも魅力に感じているよ」(ウッズ)

◆特別な場所で挑む4度目のタイトル

そんな聖地への強い思いを胸に、150回目の「全英オープン」に挑むウッズ。過去の戦いを振り返りながら、この場所で戦う醍醐味を次のように語った。

「セントアンドリュースでプレーするのは、まさにベストで思い出深いよ。ゴルフの聖地での2勝は鳥肌が立った。18番グリーンへ向かうときに街全体が見えるし、偉大なプレーヤーがセントアンドリュースでプレーをしてきた。これってほかのどのコースにもないことなんだ。それだけ長い歴史があり、すべての偉大な選手がプレーしている」

セントアンドリュースを愛し、戦い続けるタイガー・ウッズ。聖地で4度目のタイトルを狙う。

なお、テレビ朝日の動画配信サービス「テレ朝動画」では、松山英樹選手とタイガー・ウッズ選手に現地で密着しているカメラ映像をノーカットで配信。

ライブ配信中は追っかけ再生も可能で、カメラを切り替えながら最初から見直したり、気になるショットを繰り返し視聴できる。

そのほか、チケット購入者限定で視聴できる4日間のデイリーハイライトやハイモーションスロー集などの特典映像に加え、抽選で現地全英グッズのプレゼントも当たる。

渋野日向子も出場予定の全英女子オープンゴルフ(8月4日~8月7日)との特典付きセット券も好評販売中。

放送情報:『第150 全英オープンゴルフ』

2022年7月14日(木)~7月17日(日)、テレビ朝日系列地上波にて放送(放送予定詳細はこちら