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どぶろっく、「大きなイチモツ」の直前に緻密な計算!KOCを制した伝説ネタの音楽的仕掛け

アンタッチャブルとサンドウィッチマンがMCを務め、芸人たちがその磨き上げたネタを披露する『お笑い実力刃』。

「歌ネタ芸人スペシャル」と題した7月7日(水)の放送では、テツandトモ、どぶろっく、AMEMIYAら歌ネタ芸人が集結! 普段はなかなか聞けないお笑い談義がさく裂しただけでなく、爆笑の歌ネタをたっぷり1時間にわたってお届けした。

番組では、緻密に計算され尽くしたどぶろっくのネタ作りが明らかに! MC陣も思わず唸ったそのテクニックとは?

◆下ネタが爽やかに聞こえる“黄金のコード進行”

どぶろっく(森慎太郎・江口直人)は2004年に結成。2019年には下ネタを取り入れた歌ネタで『キングオブコント』を制覇したまさに“実力派”だ。

どぶろっくといえば、バツグンの歌唱力で強烈なワードを壮大に歌い上げるネタが特徴。そのネタ作りでは、「下ネタのワード選び」を重視していると明かす。

いきなり過激な下ネタを放つのではなく、ネタが進んでいくにつれ徐々に際どいワードが登場するよう構成。そうすることで、下ネタでも観客に“引かれない”ネタになると説明すると、アンタッチャブル・山崎は「計算されているんだねぇ!」と舌を巻く。

そして、どぶろっくのネタ(歌)を思い浮かべてみると、代表的なネタである「もしかしてだけど~」は軽快なメロディなのに対し、『キングオブコント』を制した「大きなイチモツをください」は壮大なミュージカル調だ。

ネタによって曲調を使い分けているのには、一体どんな理由があるのか?

じつはどぶろっくは、下ネタをポップにする“黄金のコード進行”を曲にはめているという。多用するのは、明るい印象を与える“メジャーコード”だ。

「もしかしてだけど~」でも採用されているが、メジャーコードに乗せると下ネタが爽やかになり、いやらしさも無くなるようで、江口は「際どいワードでもイケる!」と力説。

一方、“マイナーコード”を使うと緊張感が生まれ、ミステリアスな雰囲気を醸し出せる。

ミュージカル調のネタである「大きなイチモツをください」ではマイナーコードを採用し、コントとは思えない壮大なムードを演出。

しかし、最大の見せ場である「大きなイチモツをください~」と高らかに歌い上げる場面では、直前に“メジャーコード”で「な~ら~ば~」とワンフレーズ投入している。

つまり、ネタの雰囲気を一気に明るくするという工夫がなされているのだ。

下ネタを武器にした衝撃の歌ネタで『キングオブコント』王者にまで上り詰めたどぶろっく。その成功の裏側には、下ネタのワード選び、そしてコード進行など、驚きのテクニックの数々が隠されていた。

◆音響へのこだわり「声が大きめ、ギターは小さめ」

また、ファンから寄せられた質問をぶつけるトークコーナー「実力ファンからの切れ味質問」では、「歌ネタをするとき、音響は細かく気にしますか?」と、どぶろっくの音楽性に踏み込んだ質問が。

これについて2人は、(音楽を専門としている)プロの音響スタッフに担当してもらうと、ミュージシャンのバランスで調整され音が爆音になってしまうと解説。

音が大きくなると、観客にネタではなく“歌”として聴かれてしまい、かえってウケなくなってしまうのだそう。

江口は「音によってウケ方が変わってくる」といい、「声が大きめで、ギターは小さめがいい」と音響へのこだわりを明かしていた。

なお番組では、どぶろっくが披露した渾身ネタにサンドウィッチマン・伊達が「大ファンですから!」と大興奮!

このほかトークコーナーでは、テツandトモが23年続く「なんでだろう」の原動力となった立川談志とのエピソードを告白。2人が「すごくうれしかった」と振り返る談志の言葉とは?

そして、AMEMIYA、アイロンヘッド、ラニーノーズも登場。アンタッチャブル・柴田が「お笑い芸人がやるレベルじゃない」とべた褒めした珠玉の歌ネタ、必見だ!

※『お笑い実力刃』最新回は、TVerにて無料配信中!(期間限定)

※過去回は、動画配信プラットフォーム「テラサ」で配信中!

次回の『お笑い実力刃』は、遅咲きブレイク芸人の、もう中学生、ヒコロヒー、空気階段、インポッシブルの4組が登場! 7分間を自由に使って渾身のネタを披露! お楽しみに!

※番組情報:『お笑い実力刃
2021年7月14日(水)午後11:15~深夜0:15、テレビ朝日系24局(一部地域を除く)