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みんなシノ(向井理)に乙女心爆発! 『やすらぎの郷』第12週おさらい

「倉本聰がシニア世代に贈る大人のための帯ドラマ」として4月から放送を開始し、シニア世代のみならず大きな注目を集めている石坂浩二主演の平日昼の帯ドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)。

6月19日から6月23日に放送された第56話~60話(第12週)では、ある“幻の”小説をきっかけに、施設内が“シノ”こと四宮道弘(向井理)の話題で持ち切りになった。

そんな第12週のストーリーを、まとめておさらいしていこう。(写真はすべて©テレビ朝日/無断転載禁止です)

 

◆シノ(向井理)が「やすらぎの郷」にやって来る?!

テレビに功績のあった者だけが入れる老人ホーム「やすらぎの郷」。

犬山小春(冨士眞奈美)の死から2カ月が経ち、夏を迎えたこの施設に、恒例の“ヌーディスト・ビーチ”が出現した。

毎年この時期になると女優の井深凉子(野際陽子)や三井路子(五月みどり)が一糸まとわぬ姿で海水浴に興じるため、同じく海沿いで磯釣りに興じている脚本家の菊村栄(石坂浩二)ら男性陣は迷惑なような、そうでもないような…。

その晩、栄らが施設内のバー・カサブランカで飲んでいると、井深凉子がやってきた。栄がそれとなく“ヌーディスト・ビーチ”をやめるように言おうと口ごもんでいると、凉子のほうから栄に「大事な話がある」と相談を持ちかける。

そうして栄と凉子のふたりは、人里離れた小料理屋『山家』へ向かった。

何の話か…と不安に思いながら山家へ行った栄だが、その悪い予感は的中。凉子は、以前に栄が説得して破棄させたはずの小説『散れない桜』に「ドラマ化の話が持ち上がっている」という話をし始めたのだ

『散れない桜』は、“濃野佐志美(こいのさしみ)”というペンネームの謎の作家が書いた小説。その正体は実は井深凉子で、そのことを知っているのは、「やすらぎの郷」の入居者では栄だけである。

この小説に何が書かれているかというと、「やすらぎの郷」の創始者であり芸能界の大物である加納英吉と、施設入居者で戦前から活躍してきた大スターである“姫”こと九条摂子(八千草薫)とが関係する戦時中の悲しいエピソードが書かれているのだ。

戦時中、加納英吉は「前線慰問隊」というところに所属しており、そこで彼が行っていた“慰問”のひとつが、国に命を捧げるために飛ぶ特攻隊員たちに、飛び立つ前に大スターたちとの食事の席を設けるというもの。当時姫(九条)もその内容を知らずにこれに参加し、後になってから彼女は、特攻隊員たちのことを思い、戦後にいたるまでこの“慰問”について深く傷つくこととなった

このことが書かれた小説『散れない桜』は加納や姫を傷つける可能性があるとして、栄は以前、“濃野佐志美”こと井深凉子を説得してその出版をやめさせていた。

しかし、諦めきれなかった出版社の編集者は同作の原稿のコピーを密かに持っていて、それがテレビ局のプロデューサーなどにもまわり、国営テレビでドラマ化するというプロジェクトが動き始めていたのである…。

栄は、このまま放っておけば原作のモデルである姫や加納英吉を巻き込んで大問題に発展することは間違いないと戸惑うが、そんな栄に凉子は、ある秘策を打ち明けた。

それは、姫が大好きな若手人気イケメン俳優、“シノ”こと四宮道弘(向井理)をそのドラマに出演させ、シノ本人から姫に説得してもらうという作戦だ。後日、この凉子の裏工作はさっそく動き出す。

「やすらぎの郷」に対して、『散れない桜』や“慰問”の話は伏せられたまま、終戦記念番組を制作するにあたっての取材の申し入れがあり、「シノが話を聞きたがっている」とだけ聞いた姫は、狂喜乱舞。二つ返事でシノとの面会を受け入れる。

さらに、この話は不思議なほどスムーズに進むが、それもそのはず、姫だけでなく施設内の女性は皆シノに会いたがっていて、理事長夫妻の名倉みどり(草刈民代)でさえシノに会いたくてこの話を強引に進めていたのだ。

そうして話が現実的になっていくなか、ある日の午前3時、栄のヴィラを突然姫が訪ねてきた

「シノに会えることがうれしくて眠れないの」という姫。彼女の言葉は、興奮のせいか、それとも齢のせいか、今ひとつ要領を得ない。そんな姫を見て栄は、晩年を認知症で過ごした亡き妻・律子(風吹ジュン)を思い出し、少し涙ぐんでしまう。

すると、その栄を見て、姫までもがもらい泣き…。姫のあまりの純粋さに、栄は「この人は天使なんじゃないか。天使か、認知症か…」という気持ちを抱く。

そしてこの後、姫は栄に伝えたかったことを思い出し、話し始めた。

彼女がなぜシノに心を奪われているのかといえば、シノは、姫が“大昔”に心の底から恋をしていた映画監督の千坂監督に印象が似ているのだという。同じコロンをつけていそうな雰囲気を感じるそうだ。興奮している姫は、なんと午前10時まで、栄にこの話を延々し続けた…。

そんなわけで疲労困憊の栄だが、その日は施設の若い女性従業員らが水着姿で海辺で遊んでおり、“マロ”こと真野六郎(ミッキー・カーチス)の誘いで彼女たちの遊ぶ様子を双眼鏡で覗いたりと楽しく(?)過ごす。

…が、舞い上がり方が尋常ではない姫は、翌日またも午前3時に訪問してきたのだ!

「勘弁してください」とお願いする栄だが、姫はお構いなしにヴィラに上がり込み、なんと、シノと話すときの“想定問答集”をつくったからその練習に付き合ってくれと栄にお願いしてきたのである。

「先生、シノの役、やってくださる?」―栄は辟易しつつ、これに付き合うことになる…。(第13週へ続く)

“シノ”こと四宮道弘を姫に会わせるという“裏工作”を進めようとする井深凉子に、栄は「お前さんだって(シノに)会いたいんだろ?」と聞いた。これに凉子は、少し間を空けた後、照れながら小さく「会いたい」と答えた…

一瞬で“乙女”になったその姿はあまりにも可愛らしく、観ている人は思わずキュンとしたのではないだろうか? そんな人気者・シノが遂に「やすらぎの郷」を訪れる第13週も見逃せない!

※ドラマ『やすらぎの郷』は、こちらにて無料の見逃し配信も展開中

※これまでのおさらい
第1週(第1話~5話)までの「おさらい
第2週(第6話~10話)までの「おさらい
第3週(第11話~15話)までの「おさらい
第4週(第16話~20話)までの「おさらい
第5週(第21話~25話)までの「おさらい
第6週(第26話~30話)までの「おさらい
第7週(第31話~35話)までの「おさらい
第8週(第36話~40話)までの「おさらい
第9週(第41話~45話)までの「おさらい
第10週(第46話~50話)までの「おさらい
第11週(第51話~55話)までの「おさらい

 

◆第61話あらすじ

連日、菊村栄(石坂浩二)のヴィラを午前3時に訪ねてきた九条摂子(姫/八千草薫)は、用意した想定質問に添い栄に四宮道弘(シノ/向井理)を演じさせる。

姫の出自にまつわる話は栄の興味を大いにそそるが、シノを演じている以上、姫は栄に自由な会話を許さない。しかし、そう言う姫が自ら脱線。シノは千坂監督の生まれ変わりではないかと言って、その理由を説明しながら秘密のお守りを取り出す。

 

※番組情報 帯ドラマ劇場『やすらぎの郷
毎週月~金・午後0:30~午後0:50、テレビ朝日系24局
<再放送:【BS朝日】毎週月~金 午前7:40~午前8:00>

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