衣類の“延命治療”で大切な服を長く愛す。「繕っている所をあえて隠さない」“ダーニング”とは?

2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。

7月3日(土)の放送では、テキスタイルデザイナーの野口光さんを特集した。

◆「楽しい気持ちになる“ポジティブな針仕事”」

“ダーニング”という、イギリス発祥の技術で傷んだ洋服を繕っている野口さん。

修繕したところを隠すのではなく、あえてカラフルな糸を使って模様を作り出し、洋服にアクセントと個性を加えている。

「傷んだ所に新しいデザイン要素が生まれたり、楽しい気持ちになる“ポジティブな針仕事”です。ぜひみなさんも試してみてください」(野口さん)

◆「繕っている所をあえて隠さない」

野口さんがダーニングをはじめたのは、こんな出来事がきっかけだった。

デザイナー仲間のレイチェル・マフューさんは、繕っている所をあえて隠さないで目立つ色で繕ってしまう。そのことによって繕ったものに深みや愛情が湧き出てきて、ひとつの物を丁寧に使っていくことは恥ずかしいことではまったくなく、称賛されるべきことなんだと気が付いたんですね」(野口さん)

自分の手で愛着ある衣類をなおすよろこびを伝えたい――。そんな野口さんが未来に叶えたい夢は?

「私の目標はダーニングが家庭科の教科書に採用されることです。意識していなかった家庭科での経験が活きるのは、いろいろな自信につながると思います」(野口さん)

ダーニングでお気入りの服をいつまでも…。

なお、『しあわせのたね。』次回7月10日(土)の放送では、ゴミを出さない買い物システムを広めるため、量り売り専門店の店主を勤める男性を特集する。

番組本編をYouTubeで配信中!

※番組情報:『しあわせのたね。

毎週土曜日 午前9:55~10:00放送、テレビ朝日(※一部地域を除く)

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