
テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまなSDGsの課題に取り組み、暮らしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を踏み出した人たちを紹介している。
今回取り上げるのは、自然災害や紛争で家を失ってしまった人たちのために、誰でも簡単に組み立てられる簡易ハウスを研究・開発している名古屋工業大学の北川啓介教授だ。
北川教授が開発した簡易ハウスは、屋外用であれば車2台分のスペースがあれば数時間で完成し、屋内用なら15分ほどで誰でも組み立てが可能。ダンボール製なので使用後は再利用もできるという。
北川教授がこの簡易ハウスを作るきっかけとなったのは、2011年の東日本大震災の避難所で出会った小学生たちの言葉だった。
「過酷な住居環境で過ごす小学校3・4年生の児童たちに『なぜ仮設住宅の完成が3~6カ月もかかるの? 大学の先生だったら来週建ててほしい』と言われました。その時に私の頭の中が180度変わり、即座に家を作ることで救われる命が世界中にあることを知りました」
ビスで固定するだけで、紛争地や被災地など世界中のあらゆる場所に設置できるこの簡易ハウス。トルコ・シリア大地震の際には、現地で建設したインスタントハウスに対して、「こんなに早くできるのか」「外は30度以上あるのに中は涼しい」「心が安らぐ」という声が寄せられたという。
北川教授が未来に叶えたい夢は?
「廃棄する食材や廃材として出る布などを多用して、環境負荷が少ない、もっと安価で簡単・便利・快適で丈夫な家を、さまざまなニーズに合わせて届けていきたいです」
なお、『しあわせのたね。』次回6月27日(土)の放送では、植物のクローン再生などの知見を活かし、自然環境の保全に取り組んでいる人物が紹介される。
※番組情報:『しあわせのたね。』
毎週土曜 午前9:55、テレビ朝日(※一部地域を除く)


