日本ハム・新庄監督、絶大な信頼を置く“大好きな選手”「出て行ったら僕も辞めたいぐらい」
いよいよ3月27日(金)、プロ野球が開幕する。
テレビ朝日のスポーツ番組『GET SPORTS』では、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督が出演し、ナビゲーターの南原清隆と対談。
昨季2年連続2位に終わり、今季は「ダントツ」でのリーグ優勝を宣言した新庄監督が、王者・福岡ソフトバンクホークス攻略の糸口や今季の打順など、その胸中を余すところなく語った。
テレ朝POSTでは、この対談の模様を全5回に分けて紹介。第4回のテーマは「勝つために描いた布陣」だ。
◆「もうこのチームはレイエスのチーム」
新庄流優勝への方程式、いよいよ話題は今シーズンの気になる「打順」へ。南原がまず切り込んだのは、主砲のレイエスだ。
南原:「レイエス選手は、何番を打たせるんですか?」
新庄:「3番を固定ですね、もうこのチームはレイエスのチームなので。彼がエスコンフィールドで打った時の盛り上がりは凄まじいし、それで他の選手も乗っていける。もうレイエスが出て行ったら僕も辞めたいぐらい(笑)。それぐらい大好きな選手です」
南原:「明るいですしね」
新庄:「やっぱり他のチームを見ていても、外国人選手が明るいチームはコミュニケーションが取れていますね。外国人選手が暗いとダメ。うまくいっていない、あまり勢いに乗らないイメージはあります。だからレイエスには結構気を使いますね」
南原:「3番レイエスなら、4番は?」
新庄:「4番は郡司(裕也)くん、5番は清宮(幸太郎)くんですね。それがこの3年間見たなかでベスト。レイエスで勝負を避けられた後、いやらしいバッティングができる郡司くんがいて、最後に清宮くんが繋ぐ。そして僕の中では6番が非常に重要。打点が稼げるし、ヒーローになれるし、カッコいいでしょ」
◆西川遥輝を「6番」で再生させる
南原:「じゃあ打点を稼ぐ6番、今のところイメージありますか?」
新庄:「西川(遥輝)くんも面白いかなと思っています。6番7番といろんな経験をしてきて、たくさん打席に立った選手だし、手が器用で、何かやってくれそうな気がするんですよね。だから1、2番は打たせないです。出塁の選手なんですけど、打点の選手に変わってほしくて、今打ち方を変えてもらっている。前に行ってコンと当てるんじゃなくて、ゆったりゆったりホームランを打つイメージ」
南原:「聞いたところによると、西川選手のためにバットも用意したと?」
新庄:「バリー・ボンズのタイプを用意して、指を2~3本開けて握らせています。実は1年目からの西川くんのバッティングの映像を全部見たんですよ」
南原:「ええっ!!」
新庄:「そしたらバットがちょっと違うかなって。タイカップ気味でグリップが太くてヘッドがコントロールしやすいバットを今勧めています。『今しっくりこないのはわかるけど、しっくりくる時がある。これを使っておきなさい、俺を信じろ』と言っています」
南原:「全打席を見て『バットが違う』と気づいたんですか?」
新庄:「はい。いずれにせよ30歳を超えてくると、インコースの150キロぐらいの真っ直ぐのボールがちょっと差し込まれてくるので、やっぱりコントロールしやすくて、パンッって出てくる(バットがいい)。『これでいいんだ』っていうきっかけはつかんでほしいと思いますね」
◆固定か、それとも日替わりか。5年目のオーダーの狙い
南原:「西川選手には新しい自分に出会ってもらいたいですね。問題は1番2番ですよ」
新庄:「2パターンありますね。『水谷(瞬)・矢澤(宏太)』か、『五十幡(亮汰)・矢澤』か」
南原:「右左か、左左ですか」
新庄:「相手のピッチャーにもよるんですよね。この4年間、143試合すべてオーダーを入れ替えてきましたが、僕にとっては『変えること』こそが固定メンバーだったんです。相手ピッチャーに対して1番から6番まで最適な駒を埋め込んでいくのが、僕なりの固定」
南原:「固定っていうのは、全部が全部同じ試合に出るんじゃなくて、このピッチャーに対しての固定、この場合に関しての固定っていう」
新庄:「ガツンと打ってくれそうなピッチャーの時は水谷くんだし、ちょっと難しいなという時は五十幡くんの足でかき回したいとか。でも、これまでとは逆に打順を固定して戦ってみたい気持ちもあるんですよね。南原さんはどう思います? 固定派、それとも日替わり派?」
南原:「僕はもう固定でいいと思います。今までは『今日は誰なんだろう』ってオーダーを見るのが楽しかったですけど、固定された布陣はまだ見たことがないので」
新庄:「固定かー…。年間100試合ぐらいですよね。南原さんに言われたんで、100試合固定しないといけないな」
南原:「やめてください(笑)。いちファンの意見ですから」
新庄:「でもちょっと聞いてみたいです。1番から9番、どんなオーダーを組まれるのか」
南原:「やっぱり1番は何でもいいからまず出塁してもらいたいですよね」
新庄:「ファイターズは1番バッターの出塁率が悪いんですよ。そこはフォアボールも含めて上げていかないといけない」
南原:「清宮選手とか、結構フォアボール取るじゃないですか」
新庄:「そうなんですけど、今年に関してはベースが大きくなったぶん、足でかき回したいという思いが強いんです」
南原:「確かに、ギリセーフがアウトになったり、ギリアウトがギリセーフになったりしそうですね」
新庄:「そうです。いかにピッチャーにクイックの練習をさせるかは重要になってきますね」
◆「後ろへ逸らさない」が絶対条件 エース有原を支える正捕手争い
南原:「キャッチャーはどうするんですか?」
新庄:「中心は田宮くんで、有原くんと組むキャッチャーがどれだけ成長してくれるか。そしたらその選手になるかもしれないし、有原くんのキャッチャー次第になってくる」
南原:「有原投手はトータルでやる選手ですし、長いイニングを投げてくれるから、キャッチャーとの相性は重要ですよね」
新庄:「俺は後ろに逸らさないキャッチャーが一番有原くんに合うと思う。だって、うちのバッター、有原くんのワンバンをどれだけ三振したか。配球はもう有原くんがやるので、とにかく後ろに逸らさない。有原くんが思いっきりワンバン投げても、信頼されるキャッチャーが正捕手になってくると思いますね」
南原:「誰が上手いんですか? 後ろに逸らさないのは」
新庄:「誰も上手くない(笑)」
南原:「これからの可能性としては?」
新庄:「わかりません。有原くんのフォークを誰もワンバンで受けたことないから。試合の感覚は試合でしか学べないので、オープン戦の間に3人変えます。有原くんと田宮くん、進藤くん、清水くんやら吉田くんやら。もし有原くんが『吉田くんでお願いします』と言ったら、吉田くんが正捕手になって180イニング守ることになるかもしれない。有原くんの場合、とにかくバッティングよりキャッチングが重要」
南原:「確かに。とにかく思いっきり振って安心できるキャッチャーがいいですね」
新庄:「キャッチャーに捕ってもらえなかったら、フォークを浮かせないといけないでしょ。そうなってくると良さがなくなるので、山田コーチに鍛えてもらわないと。有原くんのフォークのマシンがあればいいのに。買ってくれないかな(笑)」
南原:「映像が出るタイプのね(笑)」
新庄:「ソフトバンクならあるんじゃないかな(笑)」
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新庄剛志×南原清隆対談、最終回となる第5回では「打倒・小久保裕紀」への宣戦布告が飛び出す。フロントに直談判してまで開幕戦で仕掛ける“ある工夫”の正体、そして「ダントツ優勝」を誓う覚悟とは。
※番組情報:『GET SPORTS』
毎週日曜 深夜1:55より放送中、テレビ朝日系(※一部地域を除く)






