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「北京の星」紀平梨花、シニアGP初参戦!3回転半は「大きな大会でしっかり決めたい」

トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の「後継者」は、いきなり世界のトップ戦線に割って入りそうだ。

フィギュアスケートのGPシリーズが、今週の米国大会(19~21日)で開幕する。伊藤みどりさん、浅田真央さんに続く3回転半ジャンパーとして注目の紀平梨花(16)は、シニアの舞台に初参戦。NHK杯(11月9日~11日)と第6戦のフランス杯(同23、24日)に出場する。

シニア1年目から、存在感は抜群だ。昨季のジュニアGPファイナルでは、国際スケート連盟(ISU)の公式戦で女子初となる3回転半+3回転トウループの連続ジャンプを成功(4位)。

昨年末の全日本選手権ではショートプログラム(SP)、フリー演技で計3度の3回転半を跳び、3位で表彰台に立った。そして今年9月のシニア初戦(オンドレイ・ネペア杯)ではフリーで3回転半を2度決め、218.16点の高得点をたたき出して優勝。期待通りの成長を示している。

身体能力の高さとバレエの経験もあり、ジャンプの高さ、回転速度は抜群。小学6年から練習してきた3回転半の成功率は現在、約7割。「私も代名詞と言われるように、大きな大会でしっかり決めたい」と話している。

あこがれの浅田さんは2005年ジュニア世界選手権を制覇して、シニア初参戦の翌年はGPシリーズ中国杯で2位、フランス杯で優勝。GPファイナルでは見事に初Vを飾った。度胸が据わってきた紀平も、精度を高めた3回転半を武器に、シニアでいきなり輝く可能性を秘めている。

世界では、女子も4回転ジャンプの波が押し寄せてきた。今年3月の世界ジュニア選手権で、ロシアのアレクサンドラ・トルソワ(14)がフリーの演技で4回転トウループ、4回転サルコウを成功させて優勝。同じクラブで練習するアンナ・シェルバコワ(14)もロシアの大会のフリーで、4回転ルッツを2度決めている。

シニアに上がると体の成長とともに体重も増えて、ジュニア時代のように跳べなくなる選手もいるが、男子に続き4回転時代が迫っているのは明らか。フィギュアスケート大国・ロシアの次世代は、日本にとって脅威だ。

実は、紀平も練習では4回転トウループなどを跳んでいる。それでも、試合では完ぺきにできるまで封印。ジャンプの質を求めるルール改正もあり、今季は3回転半で勝負する。目標に掲げているのは、4年後の北京五輪で金メダル獲得。そのために4回転ジャンプを仕上げて、3回転半と合わせて臨む構えだ。

紀平が「北京の星」と騒がれる一方、国内ジュニアで火花を散らした本田真凛(17)はシニア2年目を迎えて、GPシリーズは第1戦の米国大会とフランス杯に出場する。

2016年世界ジュニア女王の実績で昨季、鳴り物入りのシニアデビューも、GP中国、カナダ大会でともに5位。平昌五輪の代表選考を兼ねた全日本選手権では7位に終わり、涙を流した。

今季から心機一転、練習拠点を米国に移し、世界選手権の王者ネイサン・チェン(米国)を指導するラファエル・アルトゥニアン・コーチに師事している。昨季までは、紀平と同じく浜田美栄コーチに学んでいた同門。1歳下の“妹弟子”のシニア参戦に、刺激を受けているはずだ。

ジュニアの国際舞台でライバルだったアリーナ・ザギトワ(16=ロシア)が、GPファイナル制覇、平昌五輪では金メダルに輝いて世界のヒロインになり、本田は大きな差をつけられた。今季は、どこまで巻き返せるか(初戦のドイツ・ネーベルホルン杯は6位)。

失敗しても笑顔でごまかす「テヘペロ」真凛ちゃんも可愛かったが、成長した姿、持ち味のしなやかな演技に期待だ。

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