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ル・マン24時間レース、19度目の挑戦に向け3人のトヨタドライバーが語る想い

今年2017年、85回目の開催を迎える「ル・マン24時間レース」(通称:ル・マン)。

世界三大レースのひとつと呼ばれ、1923年の初開催以来数々のドラマを生んできた。

5月20日よりテレビ朝日で毎週土曜日に放送中の番組『最後のピース 24Hours of Le Mans』は、トヨタ自動車による「ル・マン24時間レース」挑戦を追いかけ紹介する番組だ。

全6回の放送で、初勝利に必要な“最後のピース”を探っていく。

©最後のピース 24Hours of Le Mans

5月27日に放送された第2回の放送では、今回参戦する3人の日本人ドライバーたちに、ル・マンに向けた自身の意識と精神面における勝利への“最後のピース”を聞いた。

トヨタは、1985年の第53回「ル・マン24時間レース」にトヨタトムス85Cを準備して初出場し、1987年にはトヨタ・チーム・トムスとなりワークスチームとして出場。以降18度このル・マンに挑戦してきた。今年は19度目の挑戦となる。いまだ勝利はしていない。

そして、彼らの前に立ちはだかるのは、通算18勝とル・マン最多勝を誇り、耐久レースの王者と呼ばれ続ける伝説のチーム「ポルシェ」だ。

©最後のピース 24Hours of Le Mans

昨年のトヨタは、ポルシェと24時間ガチンコ勝負で戦い、リードを保ったまま初勝利を手にしかけた…。

しかし、残り3分でマシントラブルにより停車。しかも止まった場所はメインストレートのトヨタガレージ前。チームからの指示でマシンを再始動させることはできたが、手の中にあったはずの勝利は逃げていった…。

©最後のピース 24Hours of Le Mans

今年ル・マンに挑戦する日本人ドライバーはまず、元F1ドライバーでトヨタドライバーのエースとして日本人初のポールポジションを2014年に獲得した中嶋一貴。奇しくも、トヨタによるル・マン初挑戦となった1985年のドライバーは、父で日本人初のF1フル参戦ドライバーである中嶋悟だった。

中嶋はル・マンを、「100%頑張ったからといって勝てるものではない」と表現し、初勝利に向けて必要なものは「地に足のついた自信」と最後のピースを語った。

©最後のピース 24Hours of Le Mans

2人目は、元F1ドライバーであり、2009年の日本GPでトヨタF1チームからF1デビューを果たし、2012年の日本GPでは1990年の鈴木亜久里以来となる日本人ドライバーによる母国レースでの表彰台獲得を果たした小林可夢偉

小林はル・マンに向けて「(ポルシェは)侮れないライバル」であり、勝利への最後のピースは「気持ち」だと語り、「今年は勝ちます」と宣言した。

©最後のピース 24Hours of Le Mans

そして初出場となる3人目のドライバーは、日本のトップフォーミュラカテゴリーであるスーパーフォーミュラの2016年シーズン王者となった国本雄資。

国本は、「日本代表として気持ちが高ぶる」と自身の気持ちを語った。

長い歴史を誇るル・マンにおいて栄光の優勝を実現したのは、日本車では1991年にマツダが、そして日本人ドライバーでは1995年の関谷正徳と2004年の荒聖治だけ。“日本車と日本人ドライバー”という組み合わせは、いまだ実現していない。

ヨタの、そして、日本車と日本人ドライバーという組み合わせによる初優勝が実現されるのか。ぜひとも注目してもらいたい。

<文/田口浩次(モータージャーナリスト)>

※番組情報:『最後のピース24 Hours of Le Mans
【毎週土曜】深夜23:59~24:05放送

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