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新日本プロレスがロンドン上陸!イギリスのファンも熱狂「世界のプロレス界に威光を示す存在だ」

今年4月、ニューヨークにある格闘技の殿堂「マディソン・スクエア・ガーデン」で日本のプロレス団体として初めて主催大会を実現し、プロレス大国アメリカのファンも大熱狂させた新日本プロレス。

そんな新日本プロレスが、今度はロンドンに上陸した。ロンドンでの主催大会開催も、今回が初めてとなる。

舞台は、ロンドン東部、ストラトフォードにあるクイーン・エリザベス・オリンピック・パーク内「ザ・カッパー・ボックス」。2012年のロンドンオリンピック・パラリンピックが行われた会場でもある。チケットの売れ行きも絶好調だ。

ロンドンでの闘いを翌日に控えた現地時間8月30日夜。

約1000人で超満員の「ヨーク・ホール」で開催されたイギリスのプロレス団体RPWの大会にて、世界最高峰のチャンピオンベルトを懸けたIWGPヘビー級選手権試合「王者・オカダ・カズチカvs挑戦者・鈴木みのる」の調印式と前哨戦が行われた。

開場1時間以上前から、外にはロンドンのファンによる長蛇の列。待ちわびるファンに話を聞くと、想像していた以上に新日本プロレスに詳しく、高い熱量で話をしてくれた。

“推し”の選手はオカダ・カズチカという男性3人組は、「新日本プロレスはプロ意識と闘いのレベルが高く、日本だけでなく、世界のプロレス界においてプレステージ(威信、威光)を示す存在だ」、「オカダ推しではあるけど、明日のIWGPヘビー級選手権は鈴木が初戴冠するところが見てみたい。鈴木は、すごく怖いけどレスリングスタイルが心に響くし、尊敬している」と語る。

また、孫と一緒に訪れた女性は、「私はエル・ファンタズモが大好き!ずっと追いかけているのよ。入場の時にかけているお洒落なメガネがいいのよね」とまくし立てる。オカダと鈴木の勝敗予想を聞いても、「ファンタズモのレスリングスタイルが好きなの」と質問を聞いてくれないほどの情熱をみせていた。

そして、「棚橋弘至は私たちにとってスーパースターだ」と語るカップルは、「棚橋のスタイルがカッコイイし、ファイティングスピリットが魅力だよ。ファンをとても大事にするところも心からリスペクトする」とコメント。

さらに、「イギリスでは鈴木みのるや石井智宏といったハードコアな闘いをするプロレスラーが人気なんだ。新日本の闘いは、歴史があり、何が起こるか分からないから目が離せない。日本で試合を見たいけど、渡航費が高くて…。でもいつか2人で日本へ行きたいね」と夢を語ってくれた。

会場には、誇らしげに「鈴木みのる」と日本語で書かれたTシャツを見せてくれるカップルも。ロンドンのファンたちの熱量は、もはや説明の必要はなさそうだ。

◆迫力と興奮の調印式、前哨戦

さて、調印式と前哨戦はというと…。

新日本プロレス菅林会長が立会人を務め、鈴木・オカダの順で入場すると、場内は割れんばかりの大歓声。一気にボルテージが上がり、2人が醸し出す独特の緊張感がひしひしと伝わってきた。

鈴木が「UKファンの前で、IWGPヘビー級の王在を奪う!」と宣言すると、対するオカダは、「IWGPのベルトをよこせと言われたが、よこすわけにはいかない。実力で奪うもの。でも、IWGPのベルトは渡さない。UKファンの前で防衛して日本に帰る!」と応戦。

オカダと鈴木、2人での撮影を終えると、鈴木がオカダに歩み寄り鋭い眼光で睨む。平静を装っていたオカダも、すっと鈴木へ目線を移すと、そこからしばらく睨み合う。

そして、一旦距離を置いた鈴木が次の瞬間、オカダを激しく威嚇。慌ててヤングライオン(※新日本プロレス若手プロレスラー)が2人を押さえるも、強烈な圧に耐え切れず、RPWの若手選手たちも加勢して2人を引き離す。

お互いがやり合うまで至らなかったものの、この一触即発の状況にロンドンのファンたちは興奮。迫力・緊張感を体感し、翌日への期待を膨らませた。

また前哨戦では、鈴木がザックセイバーJr.と組み、オカダ・棚橋組と対戦。

終始相手を圧倒したのは鈴木・ザック組で、試合もザックが棚橋を丸め込んで勝利。試合後には、ザックが「明日鈴木がIWGP王者になる」とアピールし、鈴木も「明日俺が新王者になる」と宣言。

最後は「俺たち鈴木軍、イチバーン!」と絶叫し、怪気炎を上げていた。果たして、大勝負の行方はどうなるのか?

※放送情報:ワールドプロレスリングLIVE2019<テレ朝チャンネル2>
NJPW Royal Quest(ロンドン:ザ・カッパー・ボックス)、8月31日(土)深夜1:30~独占生中継