「空白の4分間」視聴率23.8%を記録した傑作ドラマ『点と線』が“特別版”で放送
テレビ朝日ではこの夏、「テレビ朝日開局60周年 夏の傑作選」と銘打ち、平成のドラマ史を華々しく彩った<珠玉のドラマスペシャル>4本を厳選し新たに編集した“特別版”を放送。
8月4日(日)にトップバッターを飾るのは、“テレビ朝日開局50周年記念ドラマスペシャル”として2007年に2夜連続で放送されたビートたけし主演作『点と線』だ。
第1夜が23.8%、第2夜が23.7%と高視聴率を記録(※数字はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)し、「文化庁芸術祭賞(テレビ部門・ドラマの部)大賞」など数々の賞にも輝いた本作。
今回のオンエアでは、2夜作品を1夜にまとめ、緊迫感と面白味を凝縮。ビートたけしをはじめ、超豪華キャスト陣が織りなす重厚な人間ドラマに注目だ。
◆あらすじ
昭和32年4月、福岡市の香椎海岸で男女の死体が発見された。
遺体で見つかったのは、産業建設省の課長補佐・佐山憲一(大浦龍宇一)と、東京の割烹料亭の仲居“お時”こと、桑山秀子(原沙知絵)。佐山は現在捜査が進んでいる汚職事件のキーマンとして警視庁捜査二課が関心を寄せている人物だった。
博多東署の田中捜査係長(小林稔侍)らは周囲の状況から“心中”と判断するが、定年間際のベテラン刑事・鳥飼重太郎(ビートたけし)はなぜ2人がこんな寂しい場所で心中したのか、疑問を抱く。
さらに佐山の遺留品から、特急『あさかぜ』の食堂の“お一人様”の領収書が出てきたことで、鳥飼の疑問は増幅する。2人で乗ったはずなのに、なぜ男だけ食堂車に行ったのだろうか…?
警視庁捜査二課の寺崎捜査課長(名高達男)や笠井係長(橋爪功)も、当然のことながらこの心中事件に注目、部下の三原紀一(高橋克典)を現地に派遣する。鳥飼に会った三原は、所轄署の中で彼だけがこの心中に疑問を持っていることを知る。
そのころ、署には遺体を確認するため、佐山の兄や、お時の同僚・とみ子(筒井真理子)、そして実家の秋田からお時の母・桑山ハツ(市原悦子)が駆けつけていた。だが、いくら彼らから話を聞いても佐山とお時の繋がりが見えてこない。
そんな中、とみ子が、佐山とお時が『あさかぜ』に乗り込むのを目撃したと言い出す。とみ子ともうひとりの同僚は、店の常連客である商社社長・安田辰郎(柳葉敏郎)に誘われて食事に付き合った後、病気療養中の妻・亮子(夏川結衣)が暮らす鎌倉に向かう安田を、東京駅の13番ホームで見送ったという。
そのとき、線路を隔てた15番線ホームを佐山とお時が歩いてきて、停車中の『あさかぜ』に仲睦まじく乗り込むのを見たというのだ。しかし13、14番線には始終電車が出入りしており、13番線から15番線のホームを見通せるのは1日の中でわずか4分間にすぎないことを鳥飼は発見する。
やがて、安田は産業建設省大臣・原種臣(江守徹)や局長の石田芳男(竹中直人)とごく親しい間柄だと判明する。とみ子たちが佐山とお時を見たのは本当に偶然だったのか!? 鳥飼は、その“空白の4分間”に、安田の明確な“作為”を感じ取るのだが…!?
※番組情報:日曜プライム テレビ朝日開局60周年 夏の傑作選 松本清張生誕110年記念『松本清張 点と線』
2019年8月4日(日)夜9:00~夜11:05、テレビ朝日系24局