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斎藤ちはるアナ、『モーニングショー』で初取材!「私も意思を強く持ちたい」

いま知っておきたい話題や気になるニュースをお届けする朝の情報番組『モーニングショー』では、月~金の日替わりコーナーが放送されています。

水曜日は、伝統を守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する女性から人生を素敵に過ごす秘訣などに密着する名物コーナー「継ぐ女神」をお届け。この春からは斎藤ちはるアナウンサーが担当しています。その1回目となる4月10日(水)の放送では、石川県金沢市73年続く和菓子「板屋」3代目・板村松美さん(58)を訪ねました。

◆金沢名物「こもかぶり」

「こもかぶり」238円(税込み)

店の名物は「こもかぶり」。酒樽を包む藁の菰(こも)をイメージした形が愛らしく、金沢らしさを伝える和菓子としても人気です。

◆親戚から預かった九谷焼

まずは家宝を拝見。板村家が大切にしているのは九谷焼の2つの壺です。ただし、いずれも親戚からの預かりもので、その親戚は「ただで貰ってきた」といっているとか。果たしてただで貰ったものに価値があるのか半信半疑ということで、海老澤鑑定士に見ていただきました。

すると、一方の壺には大変な価値があることが判明しました。箱に書かれていた人間国宝・久谷八十吉の名のとおり作品は本物で、釉薬の見事なグラデーションなどはさすが人間国宝といえる仕上がり。それを聞き、「自分のことみたいに嬉しい」と松美さん。

◆豪快&スピーディーに作る「こもかぶり」

続いて工房へ。「こもかぶり」は愛らしい形とは異なり、作り方がなんともユニーク。デパートの催事などで実演すると、とても人気を集めるそうです。

まず目を引くのが生地作りです。小麦粉と卵を混ぜ合わせる様子はまるで殴るような豪快さ。ゆっくりやっていると余計な粘りが出てしまうそうで一気に作業を進めます。カメラが趣味の斎藤アナはその様子を撮影しましたが、あまりの早さにちょっとブレ気味…。

生地を仕上げたら、鉄板へ。生地を焼くと同時に餡と栗を乗せ、こちらもスピーディーに包んでいきます。この時、鉄板の温度は280度。斎藤アナも挑戦しますが、「わっ、熱い、熱い、熱い!」。形にすることはできませんでした。試食したのはベテラン職人が作ったもの。一口頬張ると、「栗の甘みと餡子の程よい甘さ、全部のバランスがすごくいいです」。おいしそうに食べる姿に「食べ方は満点!」の声も。

◆亡き夫の志を受け継いだ新作和菓子

「金沢ベアーズギフトもなか(ブルーベリー餡 最中) 1個 173円(税込み)

二人姉妹の長女として当家に生まれた松美さん。高校卒業後は家業を継ぐために店に入り、そこで和菓子職人だった昇さんと結婚しました。二人で順調に切り盛りしていましたが、11年前昇さんにガンが発覚。さまざまな治療を試みましたがその甲斐なく、帰らぬ人となりました。松美さんはショックでなにも手に付かない日々だったといいます。そんな抜け殻のような様子を見かね、別の仕事をしていた息子の壮麻さん(34)が戻ってきたのです。そして、「しっかりやっていこうと声をかけました」。

さらに松美さんを後押ししたのが、「モーニングショーを拝見させていただいています。一本筋の通ったことをおっしゃる方がいらっしゃいますよね。玉川さんです。夫もそういう性格でした」。番組のコメンテーターを務める玉川徹さんの姿にも勇気づけられていたのだそうです。

現在は、若い人たちにも食べてもらえるようにと新しい和菓子の開発に取り組んでいます。それは亡き夫が志半ばだった、ブルーベルー味の餡子を使った最中。形は「かわいい、ピンクのクマちゃん」です。斎藤アナの「インスタ映えもしそうで、若い人は興味があるはず」との言葉に、松美さんからは優しい笑みが。「(夫も)きっと天国で喜んでくれると思います」。

◆批判を恐れず!

今回の取材で心に残った「女神の一言」は、「批判を恐れず!」です。

「自分がこれだと思ったら突き進んでみましょう」という松美さん。また、「批判されないような無難なことをしていたら、成功なんてない」とも。こうした言葉の数々に、「私も意思を強く持ちたい」と感じた斎藤アナの初取材でした。

※板屋
住所:石川県金沢市尾山町10-18
TEL:076-221-0232
FAX:076-221-0459
営業時間:8:30~17:30
定休日:水曜日、日曜日