絶対安静なはずの秀次(藤竜也)が失踪で大騒ぎ!【やすらぎの郷・第7週おさらい】
「倉本聰がシニア世代に贈る大人のための帯ドラマ」として4月から放送を開始し、シニア世代のみならず大きな注目を集めている石坂浩二主演の平日昼の帯ドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)。
5月15日から19日に放送された第31話~35話(第7週)では、前週の高井秀次(藤竜也)の入居騒動に引き続き、今度は“秀次失踪事件”が大騒動となる模様が描かれた。そんな第7週のストーリーを、まとめておさらいしていこう。(写真はすべて©テレビ朝日/無断転載禁止です)
◆秀次が失踪した先はなんと…!
テレビに功績のあった者だけが入れる老人ホーム「やすらぎの郷」。
男女問わず魅了し、「やすらぎの郷」入居者の女優たちとも過去に関係のあった任侠スター・高井秀次(藤竜也)は、入居早々にぎっくり腰を発症した。絶対安静を要する秀次だが、“モテモテ”な彼が住むヴィラには「自分が看病する」という女たちが殺到。秀次は心身ともに休まる暇がない。
また、何人もの入居者が見舞いの花を業者に直接発注してしまったため、秀次の入居情報が外部に漏えい。理事長夫妻である名倉みどり(草刈民代)と修平(名高達男)は対応に追われる。
脚本家の菊村栄(石坂浩二)をはじめとした男性陣は、理事長夫妻から注意されても看病や見舞いをやめようとしそうにない女たちのパワーに驚き、少し呆れるばかりだ。
そんななか、車いすでなければ動けないはずの秀次がこつぜんと姿を消すという事件が起き、施設内は大騒ぎとなる!
従業員総出の捜索にもかかわらず、秀次は夜になっても見つからない…。栄は、“マロ”こと真野六郎(ミッキー・カーチス)や“大納言”こと岩倉正臣とともに、女たちの誰かが秀次を独占したくて連れ去ったと推理。
女たちの考えも同じで、“お嬢”こと白川冴子(浅丘ルリ子)や水谷マヤ(加賀まりこ)、井深凉子(野際陽子)らは、みな過去に秀次と関係があるとあってお互いに疑いの目を向け合う。そのなかにあって、霊感の強い三井路子(五月みどり)は突然、秀次のぎっくり腰は前の入居者の霊が乗り移ったことが原因だと言い始める始末…。
そんな、みなが戸惑い好き勝手なことを言う大騒ぎのなか、栄は夜道ひとりで、秀次の心中に思いを馳せる。
一世を風靡しながらスキャンダルによって世の中から消え、10数年経って突然「やすらぎの郷」に入居し、やっと平静を取り戻したと思ったら再び狂騒に巻き込まれてしまう秀次。そんな彼に少し同情の念をもちながら歩く栄の前に、突然、施設従業員の宮下一馬(平野勇樹)が現れた。
そして、一馬が栄の住むヴィラまで同行し一緒に帰ると……そこには、なんと丸まって唸りながら寝ている秀次がいたのである!
実は、秀次の失踪は、自らの意思によるものだった。宮下一馬は、共犯者だ。
女たちが絶え間なく訪れ、ありがた迷惑な看病をし、無理やりに紙オムツまで履かせようとしてくる状況…。元は任侠大スターでクールな秀次にとって、とても耐えられるものではない。そこで、「やすらかな時間が欲しい」と思った秀次の願いを、彼に憧れる一馬が叶えてあげたというわけだ。
なぜ栄のヴィラに“逃げ込んだ”かといえば、「先生しかいない」という絶大な信頼から。栄はこれに“私のことをかいかぶりすぎだ”と戸惑うが、秀次の切実な胸の内には理解を示し、本意ではないが偽装失踪の片棒を担いで自室に秀次をかくまうことにする。
しかし、施設内は「誰がかくまっているのか?」という話題で持ち切りとなっており、栄はうまく誤魔化すのに必死だ。
◆ついにバレる?! そして、意外な人物が…
秀次(藤竜也)が失踪を装って栄(石坂浩二)の部屋に潜伏して3日が経つ。
ベッドは秀次に占拠され、秀次の要望でタバコはベランダでしか吸えず、かといって病人の秀次に抗議することもできない…。さらには、秀次は栄の亡き妻・律子(風吹ジュン)について「肌がきめ細やかだった」と無神経に話したり、栄に排便の手伝いをお願いしたりする始末…。栄のフラストレーションは徐々に溜まっていく。
そんななか、秀次が見つからないことに焦る総務理事・名倉みどり(草刈民代)の依頼で、『やすらぎの郷』に刑事がやってきた…! 刑事たちは、秀次をかくまっている人物として最も疑われている井深凉子(野際陽子)の部屋を“家宅捜索”する。
これに怒ったのが、凉子、そして“お嬢”こと白川冴子(浅丘ルリ子)と水谷マヤ(加賀まりこ)だ。
彼女たちは、人権侵害を訴えるために入居者代表として理事長夫妻に抗議に行けと栄にけしかける。
そうして、しぶしぶ代理の抗議に行った栄。名倉みどりは、非を認めるものの、事態の深刻さを理解していない入居者の態度がもどかしくてならない。現に、施設内では誰が秀次をかくまっているのか、入居者同士で馬券がやりとりされていた。
その予想の“大穴”には、なんと栄の名前もあった! 購入者を見てみると…栄がかくまっていることを唯一知っている、あの“共犯者”の従業員・宮下一馬だ…! 呆れかえる栄だが、その晩、ついに一馬の行動が保安部主任の中里正(加藤久雅)と施設主任の進藤秀夫(山下澄人)の知るところとなる。
しかし一馬は、秀次の“かくまい”について、「自分が頼んだ」ではなく「先生(栄)から協力を頼まれた」と逆の証言をする。さらに呆れる栄だが、中里と進藤は、意外な人物が栄のヴィラに秀次がかくまわれていることに気づいていると話し始めた。その人物とは、“姫”こと九条摂子(八千草薫)!
一体、姫はなぜ気づいているのか? そして、栄にどんな言葉をおくるのか? “秀次失踪事件”がより進展する第8週も見逃せない!
※ドラマ『やすらぎの郷』は、こちらにて無料の見逃し配信も展開中
※これまでのおさらい
第1週(第1話~5話)までの「おさらい」
第2週(第6話~10話)までの「おさらい」
第3週(第11話~15話)までの「おさらい」
第4週(第16話~20話)までの「おさらい」
第5週(第21話~25話)までの「おさらい」
第6週(第26話~30話)までの「おさらい」
◆第36話あらすじ
ぎっくり腰で動けなくなった高井秀次(藤竜也)が、女たちのつきまとい介護を嫌い部屋から姿を消して4日が経つ。もはや警察の介入も時間の問題。自室に秀次をかくまっている菊村栄(石坂浩二)は一刻も早く打開策を見出そうと、騒動の真相に気づかれてしまった九条摂子(姫/八千草薫)のヴィラを訪ねる。
そこには、なんと三井路子(五月みどり)の姿もあった。
※番組情報 帯ドラマ劇場『やすらぎの郷』
毎週月~金・午後0:30~午後0:50、テレビ朝日系24局
<再放送:【BS朝日】毎週月~金 午前7:40~午前8:00>