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『相棒』元日SPに隠された、揺るぎないテーマ。脚本は、ファンの熱い支持得る“あの人物”

毎年恒例となっている『相棒』元日スペシャルが、2019年1月1日(火・祝)に放送される。

©テレビ朝日・東映

2019年の『相棒』元日スペシャル「ディーバ」では、大物政治家のひ孫誘拐事件に端を発する難解な事件に、特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)が挑む。

同作の脚本を手掛けるのは、太田愛。「ピエロ」(2012年1月1日放送)、「アリス」(2013年1月1日放送)、「ボマー」(2014年1月1日放送)、「サクラ」(2018年1月1日放送)と、これまで4本の元日スペシャル脚本を担当している。

なかでも「ピエロ」は、ファン投票『あなたが選ぶ「相棒セレクション」』(2013年実施)で、当時すでに200本を超えていた全エピソードのなかから堂々1位に輝いた名作だ。

また、太田が初めて劇場版の脚本を手掛けた『相棒-劇場版Ⅳ-首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断』(2017年公開)もヒットを記録するとともに高い評価を受けている。

◆作品に隠された“揺るぎないテーマ”

太田脚本がなぜ、目の肥えた“相棒ファン”から熱い支持を受けているのか。それは、彼女の紡ぎ出す物語が、一貫して人間の本質に容赦なく迫り、誰しもの心に響く普遍的なストーリーを描いているからにほかならない。

これまでの元日スペシャルを見ると、スリリングな誘拐劇、時空を超えたミステリー、緊迫のクライムサスペンス、国家的な陰謀とテロ…など、作品のバリエーションは豊富。

しかし、そのどれしもに“人間愛”という揺るぎないテーマが隠されている。

©テレビ朝日・東映

©テレビ朝日・東映

今回の元日スペシャルでも、そのテーマは変わらない。誘拐事件に巻き込まれる世界的シャンソン歌手・神崎瞳子(大地真央)、誘拐された男児の祖母・敦盛貴巳(河井青葉)、そして誘拐されたひ孫を血眼になって取り戻そうとする大物政治家・敦盛劉造(西岡德馬)。事件の鍵を握るキーパーソンたちは、いずれも感情を超えた愛に突き動かされ、己の信念に従って行動していく。

それが、右京の貫く“正義”と重なるものなのか、物語がひも解かれるうちに明らかになっていくわけだが、これまでの太田脚本がそうであったように、今回も視聴者は衝撃的な愛の本質を突きつけられることになる。

◆神戸尊登場の背景に太田脚本あり!

年に一度のお楽しみである『相棒』元日スペシャル。骨太なテーマを描ききるいっぽう、エンターテインメントとしての面白さを最大限追及しているのもまた、太田脚本が支持されている理由だ。

今回の元日スペシャルでは、特命係の仇敵となった法務事務次官・日下部彌彦(榎木孝明)、右京の排斥を虎視眈々と狙う警視庁副総監・衣笠藤治(杉本哲太)、復権を狙う警視庁長官官房付・甲斐峯秋(石坂浩二)…と、“相棒の重鎮たち”も揃い踏み。腹に一物を抱えた彼らが、一筋縄ではいかない駆け引きを見せてくれる。

また、毎回お騒がせな雑誌記者・風間楓子(芦名星)、特命係と微妙な距離感を保つ警視庁広報課長・社美彌子(仲間由紀恵)と、こちらも一筋縄ではいかない女性陣が顔を見せてくれるのも、ファンにはうれしいところ。

©テレビ朝日・東映

そして、何より話題を呼んでいるのが、及川光博演じる“2代目相棒”神戸尊の約2年ぶりとなる登場。振り返れば、先述した「ピエロ」は、誘拐事件に巻き込まれた尊が子供たちを守るために知謀の限りを尽くす、言うなれば“尊の回”。

また、レギュラー放送で前回、尊が登場した「声なき者~籠城」(2017年2月1日放送)と「声なき者~突入」(2017年2月8日放送)の前後編も、太田脚本による一作。尊が特命係の捜査に協力した『相棒-劇場版Ⅳ-首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断』もしかり。もはや「尊登場の背景に太田脚本あり」…と言っても過言ではないだろう。

さらに今回は、“捜査協力”という枠には収まりきらない、亘とタッグを組んだアクションシーンが!ファンにとって“胸アツ”なシーンになることは間違いない。

言わずもがな、登場人物それぞれの思惑が複雑に絡み合った重厚なストーリーも大きな見どころ。テーマ性とエンタメ性が高次元で融合した2019年の元日スペシャルは見逃せない。

※番組情報:テレビ朝日開局60周年記念『相棒season17』元日スペシャル「ディーバ」
2019年1月1日(火・祝)午後9:00〜午後11:15、テレビ朝日系24局

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