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「マラソンを舐めていた」服部勇馬、東洋大のエースからマラソン界の星へ【福岡国際マラソン2018File】

大学時代からマラソンでの活躍を嘱望されていた男がいる。エースとして4年時に全日本大学駅伝で2年連続の区間賞に輝き、東洋大学を初優勝に導いた服部勇馬だ。

©Get Sports

その後、箱根駅伝でもエースが集う花の2区で2年連続の区間賞を獲得すると、さらなる注目を集めたのがその1ヶ月後の東京マラソンだった。大学生ながらマラソンデビューを果たすと35km地点で日本人トップに抜け出し、新たなスターが誕生するかのように思われた。

しかしその後、初マラソンは服部にとって苦い経験となってしまう。

◆学生駅伝のエースに立ちはだかった「ラスト7kmの壁」

40km付近、ゴールを目前にして突然失速してしまったのだ。結果は日本人4位。

「まだまだ自分の力の弱さと心の弱さというものがラスト3 キロのところに出たと思います」(服部)

さらにリベンジの想いを胸に挑んだ翌年の東京マラソンでも、マラソンの厚い壁が立ちはだかった。再び終盤、38キロ過ぎで大きく失速。そこで服部は、初めて自身の欠点に気づくことになる。

「今まで長い距離を走るのがあんまり好きじゃなくて、真面目に取り組んでこなかったからこういう結果しか出ないのかなと。“マラソンなめてんのか”って言うくらいやってなかったと思うので。2回目の東京マラソンを走ったあたりから感じて、35km以降の7kmをどれだけ失速しないで走れるかだと思いました。その7kmのためにどうやってトレーニングしていけるかっていうことだけを考えてます」

ぶち当たったのはラスト7kmの壁。それは長い距離を苦手とする気持ちから、マラソンに対する練習を怠っていたことの表れでもあった。そして服部は、自身の練習を一から見つめ直すこととなる。

◆長い距離に適応するため。倍以上に増やした40km走

服部は、最後に失速しないことだけを徹底的に改善しようと考え始めた。着目したのは、マラソンでは一般的な練習である40km走だった。

「今までだと2回から3回しかやってこなかったんですけど、マラソンに向けて40km走を倍以上やってきたので、もう慣れました。はるかにレベルアップできているかなって実感はあります。福岡は今までとは全く違うマラソンになると思います」

同じ過ちを繰り返さないため、長い距離の練習を増やし徹底的に走り込んできた服部。

初めてマラソンと真摯に向き合い挑むという意味では、今回の福岡国際マラソンは服部にとっての“初マラソン”と言えるかも知れない。学生駅伝界を席巻した男の力が真に試される舞台で、どんな走りを見せてくれるのか期待したい。<制作:Get Sports>

※番組情報:『Get Sports』
毎週日曜日夜25時10分より放送中、テレビ朝日系(※一部地域を除く)

※番組情報:『福岡国際マラソン』
12月2日(日)12時00分より、テレビ朝日系列地上波にて放送

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