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【WRC】トヨタ、復帰2年目でマニュファクチャラータイトル獲得!1999年以来の戴冠

11月18日、WRC(世界ラリー選手権)最終戦となる第13戦「ラリー・オーストラリア」のデイ3が開催され、トヨタのヤリ‐マティ・ラトバラがシーズン初優勝を飾った。また、トヨタが復帰参戦2年目にしてマニュファクチャラータイトルを獲得する結果となった。

©WRC

今季初優勝を飾り、トヨタのマニュファクチャラータイトルを確定させたラトバラは、常々マニュファクチャラータイトルがいちばん大切だと語っていたので、トヨタへの戴冠を自身の手で決めたことはドライバーとして至上の気分だったに違いない。

注目のドライバーチャンピオンシップは、フォードのセバスチャン・オジェが獲得。6連覇を飾った。

最後まで争ったヒュンダイのティエリー・ヌービルは、SS22でマシンをクラッシュさせてリタイア。初戴冠はならなかった。また、数字的な可能性を残していたトヨタのオット・タナックもSS23でマシンを降りた。

6度目の戴冠をしたオジェは、SS24走行直後にインタビューに答えた。

「難しいシーズンだった。今はいろいろな気持ちが複雑に絡んだ感覚だ。ただ、チームを誇りに思うし、すべてのスタッフに感謝したい。いまは彼らと会うのが待ちきれないよ」と、今シーズンで離れるチームに最大限の感謝の気持ちを示した。

チームが争うマニュファクチャラーズチャンピオンシップでは、トヨタが1999年以来、2017年にWRC復帰してから2年目にしてビッグタイトルを獲得した。

ここオーストラリアの地でトヨタが再びWRCのマニュファクチャラータイトルを獲得したのには大きな意味がある。

というのも、トヨタの海外モータースポーツは、1957年にオーストラリア一周ラリーに出場したのが最初だと言われている。トヨタにとって原点ともいえる地でマニュファクチャラータイトルを獲得したのだ。

その後トヨタは、1973年から1999年までWRCに参戦。この最初のWRC参戦時代、1993年に初めてマニュファクチャラータイトルを獲得、翌年1994年、そして撤退をする1999年と計3度マニュファクチャラータイトルを獲得してきた。

そして今回、復帰2年目のマニュファクチャラータイトル獲得で、トヨタにとっては4度目の戴冠となった。<文/モータージャーナリスト・田口浩次>