宇賀なつみアナ、手つきを褒められる!伊勢名物の“神様が食すひじき”作りをお手伝い
いま知っておきたい話題や気になるニュースをお届けする朝の情報番組『モーニングショー』では、月〜金の日替わりコーナーが放送されています。
水曜日は、宇賀なつみアナウンサーが、伝統を守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性から人生を素敵に過ごす秘訣などに密着する名物コーナー「継ぐ女神」をお届け。
11月14日(水)の放送では、三重県伊勢市で200年続く伊勢ひじき「北村物産」10代目・北村ひとみさん(55)に迫りました。
◆神様も食す伊勢名物「伊勢ひじき」
「伊勢ひじき」とは伊勢湾周辺で収穫されるこの地の名物のこと。“神様が食すひじき”とも言われ、古くから伊勢神宮の神様にお供えされてきました。その特徴は肉厚で大きく、国内の流通量はわずか1%。実に貴重な逸品なのです。
◆開かずの金庫に眠っていたのは
そんな老舗にあったのが、開かずの金庫。50年以上開いていないということで、“ダイヤルの魔術師”こと、カギのスペシャリスト・寺本龍次さんが5~600万通りもあるというダイヤルの組み合わせに挑むことになりました。
格闘すること4時間、遂に開錠! 家族を代表して先代が開けたところ、出てきたのは昭和31年に作られた貯金通帳のみ。しかも、残高はわずかに3074円。思わぬ展開にがっかりすると思いきや、ひとみさんは「開けていただいたことにすごく感動しました」とおっしゃってくださいました。
もちろん、北村家が大切にしてきた正真正銘のお宝も。それは曽祖父が買い求めた勝海舟の直筆の書です。好んで描いたという錨が添えられた書画で、その価値は30万円ほど。バブル期ならば100万円はしただろうという一枚であることがわかりました。
◆蒸すことで引き出されるひじきの旨味
次いで宇賀アナは作業場へ。海女さんたちが採った後に浜で乾燥された伊勢ひじきがたくさん用意されていました。「塩とか渋み成分が入っていますので、これを洗い流して」とはひとみさんの夫・裕司さん。一回に洗うひじきは300キロ。専用のフォークなども使いますが、最後は手。水を吸ったひじきは重さを増し大変な重労働となりますが、宇賀アナもお手伝い。その手つきを褒められる一幕もありました。
丁寧に汚れを落した後は、蒸しの工程。4時間かけて行うそうですが、じっくり蒸すことでひじきのうま味が引き出されるといいます。この蒸しの作業こそ、伊勢ひじきの醍醐味。創業以来変わらずに守られている伝統です。
最後に旨味を凝縮するため乾燥させれば、名物の伊勢ひじきは完成です。
◆老舗のピンチを救ったひとみさんの行動
嫁ぐ以前はピアノの講師をしていたひとみさん。お嬢様育ちだったこともあり、両親には結婚を反対されたそうですが、裕司さんの「専業主婦でいいから」との言葉でなんとか認めてもらったとか。
しかし“何もしなくていい”はずの状況に転機が訪れます。ひじきの売り上げが減少していったのです。大きな借金まで抱え、どうにかしようと奔走する裕司さんや先代。ひとみさんはいてもたってもいられず、ある行動に出ます。「伊勢ひじきがいいものだということを知ってほしい」と、50種類以上ものひじきを主役にしたメニューを考案し、デパートの催事などでアピールしていったのです。
ひじきの茎部分をパスタに見立て、ニンニクオイルで味付けした「ひじきのペペロンチーノ」、ひじきをペースト状にし、コンソメで味付けした「ひじきのポタージュ」。そして今イチオシなのが、ひじきを練り込んだ「ひじきのケーキ」です。いずれも評判は上々。外国人のお客さまからも「ベリーデリシャス」と高評価です。
◆きっと自分にも出来ることがある
今回の取材を通して宇賀アナの心に残った「女神の一言」は、「出来ないからと見ているだけではだめ。きっと自分にも出来ることがある」です。
何もしなくてもいいと言われていたひとみさんですが、出来ることからやってみようと立ち上がりました。「自分がやっていることは微力かもしれない。それでもやってみることが大事」だといい、「自分が何も出来ないと感じている人も、必ず何か出来ることがありますよ」とも続けてくださいました。
※北村物産株式会社
住所/三重県伊勢市東大淀町305番地
TEL/0596-37-2133
営業時間/平日9:00~17:00
定休日/土日祝
◇番組で紹介した商品
「芽ひじき」 580円(税込み)、「長ひじき」 580円(税込み)
※購入は北村物産HPから
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