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川谷絵音「圧倒された」と脱帽…映画『チェンソーマン』と完全リンクする“深読みしたくなる”名曲

今さら人に聞けないような“音楽の基本”から、制作の裏側や専門テクニックといった“マニアックな知識”までを掘り下げる『EIGHT-JAM』。

1月18日(日)の同番組では、「プロが選ぶ年間マイベスト」後編が放送された。

スタジオには、作詞家/歌詞プロデューサー・いしわたり淳治、音楽プロデューサー・蔦谷好位置、そして川谷絵音が集結。錚々たる選者3人が、2025年にリリース&話題になった曲の中から独自目線でベスト10を選出するという企画だ。

前編では、それぞれ第10位~第5位を発表し各曲の魅力を熱弁。そして後編では、三者三様さらに熱のこもった濃密解説とともに、気になる第4位~第1位が発表された。

◆大物アーティストがタッグ「深読みしたくなる曲」

川谷絵音が第2位に選出したのは、米津玄師と宇多田ヒカルがタッグを組んだ『JANE DOE』。

川谷がこの楽曲で一番驚いたというのが、“サビ前の2回ブレス”だ。

「サビ前に無音になり1回ブレスのパターンはよく聴くが、2回ブレスのパターンは今まであっただろうか…。この2回のブレス音によってサビの奥行きが、さらに出た気がする」(川谷)

さらに、ブレス直後のサビがいきなり1オクターブ以上の跳躍メロディーであることに触れ、「この景色の変わり方に圧倒されるしかない」と脱帽した。

この曲は劇場版『チェンソーマン レゼ編』のエンディングテーマ。デビルハンターの少年・デンジがカフェで働く謎の少女・レゼと出会い親密になるも、やがて戦うことになる切ない葛藤の物語だが、川谷は「2人の心情の揺れやズレを楽曲がよく表現している」という。

まず注目したのは、宇多田が歌うレゼのパート。イントロから続く不穏なコード進行について、「サビに行くまでにレゼの感情は激しく揺れ動いている」「デンジを殺そうとする直前の葛藤や逡巡が、この不安定なコードとサビ前の2回ブレスに現れている」と指摘。そして、葛藤を振り切り、デンジを「殺す」と決意した瞬間に、サビのメロディーが1オクターブ以上も跳躍し、感情が爆発する構成になっているという。

一方で、2番から始まる米津によるデンジのパートは、レゼのパートとは対照的だ。「1コード目、2コード目は(レゼの気持ちを歌った)1番と一緒だが、3コード目だけがシンプルで落ち着いたコードになっている」と川谷は分析する。

「デンジはただ一方的に恋をしていて、心に『悪』の部分がない。そんな2人の決定的な感情のズレを、3番目のコードをわずかに変えるだけで表現している」(川谷)

音楽の構造そのものが映画の物語と深くリンクしているという驚きの解釈に、スタジオからも「なるほど」と感嘆の声が上がった。

 

◆海外でも大絶賛「どこを切り取っても最高のメロディー」

そして川谷が1位に選んだのは、「どこを切り取っても最高のメロディー」と評する、海外でも大絶賛されたアニメ主題歌。

それが、サカナクションの『怪獣』だ。

アニメ『チ。―地球の運動について―』のオープニング主題歌であるこの曲。アニメをきっかけに海外でも絶賛の声が相次いだ。

「ここまで個人の人生みたいなものが反映されてヒットした曲ってなかったと思う。すごく音楽的であり、人間的である」(川谷)

「4パターンのメロディーが使われており、一見シンプルに見えるが、かなり複雑な構成になっている」と解説し、「それぞれが素晴らしく、どれも頭に残る。オケや順番を変えることで、サビにもメロにもなる。最高のメロディー」と絶賛した。

一方、蔦谷が1位に選んだのもまさかの「あの曲」で…? ほかにも超人気アーティストたちの才能が炸裂する名曲が続々とランクインしている。

※『EIGHT-JAM』最新回は、TVerにて無料配信中!(期間限定)

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※番組情報:『EIGHT-JAM
毎週日曜 午後11:15~、テレビ朝日系24局(※一部地域を除く)