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本田真凜、新天地アメリカで心機一転 「今までで一番充実したスケート生活」

今週10月20日(土)から始まる『グランプリシリーズ・アメリカ大会』。

『グランプリシリーズ』の第1戦となる今大会で、いよいよスケートシーズンが本格的に開幕する。

その大事な初戦に出場するのが、シニア2年目の本田真凜だ。

©テレビ朝日

本田は今年2018年4月から練習拠点をアメリカへと移し、かつて浅田真央や現在もネイサン・チェンなどトップスケーターを指導するラファエル・アルトゥニアンコーチに師事。

新シーズン、さらに4年後の北京五輪へ向けて日々、スケートに打ち込んでいる。

今まででは考えられなかったほどのジャンプの量をこなし、リンクを離れた後もジムでトレーニングを積むなど、スケート漬けの毎日を送っている。

アメリカでの新生活や、今シーズンにかける意気込みを明かしてくれた。

◆「練習が終わって寝ても、早く練習したい」

――今日すごく練習していたと思いますが、拠点をアメリカに移してからの練習はどうですか?

本田:最初来たときは、1日で1週間くらいのジャンプを跳んだんじゃないかというくらいの感覚でしたが、少しずつ体も慣れてきたんじゃないかなと思います。

新しいステップとか、今まで自分がやったことないようなジャンプの跳び方等、毎日新しいことを教えてもらえるので、もっとこういう風に跳びたいとか目標がたくさん出来ました。

まだまだ自分が出来ることで溢れているという新鮮な気持ち。1日練習が終わって寝ても、早く練習がしたいなという風な気持ちになるので、本当にすごく変わったなと思います。

――半年で気持ちの面でもすごく変わりましたか?

本田:こっちに来てから、スケートが中心の生活にガラッと変わったので、今までで本当に一番というか、すごく集中して充実した練習が出来ています。

でも、まだ試合のイメージが出来ていないので、練習では毎日ショートとフリーを完璧にするという目標でやっているのですが、それが本番でもしっかり出せるようにもっともっと頑張っていきたいなと思います。

――初めての海外拠点、一番ギャップに感じたところは?

本田:初めは、ネイティブの英語は全然聞き取れなかったのですが、少しずつ単語で聞き取れるようになりました。

自分の言いたいことも、日本語では言いたいのに英語で出てこないという感じだったのが、だんだん言葉で伝えられるようになってきました。スケート以外の部分でもちょっとずつ慣れてきたかなと思います。

◆「“スケート日記”を作って目標を書いている」

――平昌五輪での落選から渡米を決意したと思いますが、新拠点としてアメリカ、コーチにラファエル氏を選んだ理由は?

本田:ラファエルコーチとは、ちょうど一年くらい前から試合でお話しすることはあったのですが、まさかこんなに早く拠点を変えられるとは思っていませんでした。

全日本選手権が終わって、新しい目標がなかなか見えなかった時があったのですが、こっちに来て、毎日の目標まで決められるようになって、来て良かったなと思います。

ただ、結果につながらないといけないなという気持ちがすごくあるので、もっともっと頑張って良い結果を出せたらいいなと思います。

©テレビ朝日

――毎日の目標というのは?

本田:小さい頃に“スケート日記”をつけていたのですが、今久しぶりにそれを作って目標を書いています。何のジャンプをする、何時間何をするとかを書いて。

あとは、コーチから一週間のプランみたいなものが毎週もらえるのですが、それをチェックするまで練習するという風に決めて、目標を持って出来ています。

――浅田真央選手も山田満知子コーチを離れて、最初に指導を受けたのがラファエルコーチでした。ラファエルコーチだから習いやすいとかはありますか?

本田:「浅田選手もこうだった」とか、コーチのそういう話題がすごく面白くて。「真央ちゃんは納豆が好きだった」とか。

先生は、私が英語で全然うまく伝えられないときでも、気持ちを分かって下さるのですごいなと思います。

――ラファエルコーチはどんな方ですか?

本田:すごく怖いですが、信じて頑張っていきたいなとすごく思える先生です。

―― 一日のスケジュールを書いてもらえますか

本田:朝8時半くらいから、トレーニングが終わる夕方4時すぎくらいまでリンクにいます。そこからジムに行って、ダンスをしたり、バイクを漕いでいます。

©テレビ朝日

――トップスケーターの選手たちと一緒に練習している環境は?

本田:身近に、小さい頃からの憧れのアシュリー・ワグナー選手とか、ネイサン・チェン選手とか、同じ時間で一緒に練習出来て、教えてもらったりしているので、夢のような毎日を送っています。

◆“New Marin”を見てほしい

――新ショートの曲名と見どころは?

本田:曲名は「セブン・ネーション・アーミー」です。

今まできれいな曲ばかり使ってきたのですが、今年は今までと多分ガラッと変わった印象のプログラムになるんじゃないのかなと思います。

ショートで一番気に入っているのは、最後のステップです。

――フリーは?

本田:曲は『LOVERS』という中国の映画の曲です。

きれいな感じの曲で、あまり強弱がないプログラムなのですが、面白い感じの振付が入っていて、やっていてすごく楽しいプログラムです。

ショートもフリーも、ジャンプやスピン、ステップなど全体的に新しく変わったなと思ってもらえるようにしたいです。

試合を重ねるうちに、何点出したいとか目標も決めていきたいなと思います。

――シニア2年目の新シーズン。去年は「100、0でワクワクが大きい」と言っていましたが今は?

本田:去年は始まってみれば、全く逆で自信の無さが100、90くらいのシーズンになってしまったので、今年は練習して、練習通りの演技をしたいと思います。

試合を重ねていくうちに良い演技をたくさんしたいし、自信をもって、最初から最後までドキドキワクワクしたいなと思います。

――目標は?

本田:「New Marin」です!本当にすべてが「新しい」というのが、演技に表れるように、もっともっと努力して頑張っていきますので、この目標にしました。

©テレビ朝日

――アメリカ大会の意気込みは?

本田:良い演技をしたいという気持ちでいっぱいなので、本当に頑張りたいなと思います。

――どんな演技を見せたいですか?

本田:お客さんにどういう風に自分が変わったのかとか、練習の成果が出せるようにしたなと思っています。

※番組情報:テレビ朝日系『フィギュアスケートグランプリシリーズ世界一決定戦2018』

<アメリカ大会>
主な出場選手:
男子 ネイサン・チェン(アメリカ)、ボロノフ(ロシア)
女子 宮原知子、坂本花織、本田真凜
10月20日(土)深夜3:00- 男子ショート(テレビ朝日 関東地区のみ)
10月21日(日)午後1:55- 男子フリー&女子ショート
10月22日(月)午前10:25- 女子フリー