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宇賀なつみアナ「痺れる」と絶句!鹿児島県で288年続く老舗蔵元の“はなたれ”

いま知っておきたい話題や気になるニュースをお届けする朝の情報番組『モーニングショー』では、月〜金の日替わりコーナーが放送されています。

水曜日は、宇賀なつみアナウンサーが、伝統を守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性から人生を素敵に過ごす秘訣などに密着する名物コーナー「継ぐ女神」をお届け。

10月17日(水)の放送では、鹿児島県鹿児島市で288年続く蔵元「相良酒造」10代目の相良由起子さん(58)と11代目の由美子さん(34)、親子の奮闘に迫りました。

◆鹿児島名物「芋焼酎」を守り続ける老舗蔵元

「相良(さがら)」900ml 998円 「相良兵六(さがらひょうろく)」720ml 1132円

「相良酒造」の創業は1730年。西南戦争の折には西郷隆盛が立ち寄ったと伝えられる老舗です。作っているのは鹿児島名物の芋焼酎だけというこだわりで、なかでも人気の銘柄が「相良(さがら)」。女性でも飲みやすい、すっきりとした味わいが特徴です。

 

◆先代から託された掛け軸の真贋は・・・

そんな名家に残っているのが2本の掛け軸です。室町時代に活躍した水墨画の巨匠・雪舟と江戸時代を代表する絵師・狩野探幽の作品だということで、先代が「これだけはと」と言い残したものだとか。

しかし、これまでその真贋を確かめたことはないとのことで、番組で鑑定したところ、いずれも偽物という結果に。思わぬ展開となりつつも、「ちゃんと働けってことだと思います」と笑顔で答えてくれた由起子さんでした。

 

◆酒蔵では仕込みの真っ最中

この時期、酒蔵では仕込みの最盛期を迎えています。焼酎造りに欠かせないのが、その皮の色から名づけられた「黄金千貫(コガネセンガン)」。一般的なサツマイモよりもデンプンの含有量が多く、焼酎造りに最適だといいます。

最初の工程は芋を蒸すことから。一回で一升瓶800本分の芋を蒸し、これを細かく砕いて米麹と合わせます。8日も経つと発酵も十分に進み、いわゆるモロミの状態となり、それを蒸留してできるのが焼酎です。

今回宇賀アナは蒸留開始直後の焼酎、その名も「初垂れ(はなたれ)」を特別にいただいたのですが、ちょっと口にしただけで「痺れる!」と絶句。実は蒸留してすぐの焼酎はアルコール度数が60以上あり、いわば原酒。これを30度前後の度数になるようブレンドし、3か月間熟成させ、ようやく「相良」本来の味わいが生まれます。

焼酎は芋派という宇賀アナ。お口直しとばかりにその「相良」をいただくと、「う~ん、おいしい。飲みやすい。さっぱりスッキリしていて、ほのかに甘くて」と大満足。お酒のアテにとご用意いただいた鹿児島の郷土料理「とんこつ」(豚のあばら肉を大根などと焼酎で甘辛く煮たもの)との相性もバッチリで、至福の時間となりました。

 

◆家族3人で守り抜く老舗の焼酎

288年続く老舗の酒蔵「相良酒造」。実はつい3年前で、焼酎造りから営業などすべてを切り盛りしていたのは先代でした。しかし、くも膜下出血で急逝。残されたのは、専業主婦だった由起子さんと県庁に勤めていた夫・博信さん、そして娘の由美子さんの3人でした。

誰もが焼酎造りは素人。それでも、「義父が苦労に苦労を重ねてここまで続けてきたものを、私たちのところでやめるのは申し訳ない」。3人は「一緒に頑張るしかない」と、長年蔵を支えてきた杜氏の元で挑戦を決意したのです。必死に焼酎造りを学び、由美子さんは鹿児島大学の焼酎の基礎を学ぶ学校にも通いました。

得意先への営業や組合の会議に加え、焼酎のビン詰めやラベル貼りも行うなど、この3年間をほとんど休むことなく走り続けてきました。「今はまだ真似ることで精一杯」ですが、いずれは「先代を追い越せるような焼酎を作りたい」との想いも抱いています。

 

◆1人で背負う必要はない

今回の取材を通して宇賀アナが心に残った「女神の一言」は、「1人でダメなら2人。2人でダメなら3人。1人で背負う必要はない」です。

先代が突然いなくなり、お店はまさに廃業寸前の大ピンチ。その時、1人だったらきっと諦めていたと由起子さんはいいます。家族3人で乗り越えようと考え、3人が協力すれば、きっと先代に近づけるはずだと今も奮闘を続けていることを話してくださいました。

 

※相良酒造 
住所/鹿児島県鹿児島市柳町5-6
TEL/099-222-0534
FAX/099-227-1157
営業時間/月曜~金曜日8:30~17:00、土曜日8:30~12:00
定休日/日曜日、祝祭日
商品の購入に関しては店舗にお問い合わせください

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