2010年以来、トルコでWRCが復活【WRC:ラリー・ターキーDAY1結果】
現地時間の9月13日、WRC(FIA世界ラリー選手権)第10戦「ラリー・ターキー」のデイ1が開催された。
木曜日の午後8時8分(日本時間14日午前2時8分)にスタートしたSS1は、2010年以来のラリー・ターキー復活の狼煙を上げる距離2kmのSSS(スーパースペシャルステージ)として行われた。
この日のトップは、ヒュンダイのアンドレアス・ミケルセン。2位には2秒5遅れでクレイグ・ブリーン(シトロエン)、3位は2秒8遅れでオット・タナック(トヨタ)、4位は3秒1遅れでティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)が続いた。5位と6位にはWR2クラスのマシンが入り、特設コースならではの結果となっている。
2kmという短い距離にも関わらず2位に2秒5というタイム差をつけたトップのミケルセンは、ラリー後のインタビューで、「今週末は僕自身とても期待しているよ。望むならば、僕たちの不運が終わり、良い週末になって欲しい」と話している。
初日、ちょっとしたミスをしたのは王者のセバスチャン・オジェ(フォード)。特設コースのジャンプを大きく飛びすぎ、マシンのフロントから落ちる形で次のコーナーにうまく対応できず、7秒5遅れの12位と出遅れた。
オジェは、「ちょっとジャンプが大きすぎた。あんな風にジャンプするつもりではなかったのだけどね。それで次のコーナーに向けてブレーキをすることができなかったんだ」とジャンプ失敗の解説をしている。
トヨタは3位にタナック、7位にエサペッカ・ラッピ、9位にヤリ‐マティ・ラトバラがつけた。
※ラトバラ
「今日はシェイクダウンで実際に走ってみたけど、すごく良い感じのところや、とても荒れた路面のところなど、色々だ。今回はスピードもだけど、それ以上に距離があることで、とてもチャレンジングなラリーとなるだろう。シェイクダウンでもショックが大きい部分があって、マシンの車高をいちばん高くして走り、そこからスタビリティを出す作業をした。何があるかわからないから、なによりも日々最後まで残ることが大事だ」
※タナック
「興奮するね。すごく良い会場だし主催者の受け入れ体制も素晴らしい。オープニングステージはなにも問題なかった。きっと大変なラリーになると思っていたけれど、今朝シェイクダウンしてみてその予想は間違っていなかったと感じた。間違いなく難しいラリーイベントになる。今週末は信頼性がいちばんの鍵となるだろう。そしてスムーズな走りができれば結果もついてくると思う」
※ラッピ
「最初のステージは良かった。ただ、この後に始まる本番と比べると初日はずいぶん違うものだと思う。シェイクダウンは良い感じだった。ただ、誰もが言うと思うけど、マシンをどれだけケアして走ることができるか、そしてタイヤをどれだけケアして走ることができるかがいちばん重要だ」
このように、それぞれが初日のチームリリースを通じてコメントしている。
たしかにシェイクダウン映像を見る限り、ステージには小石とは呼べないサイズの砂利が多くある区間など、かなりマシンやタイヤに厳しいコースなのは間違いない。間違いなくサバイバルラリーとなるだろう。果たして、各車どんな走りをするのか、本番となるデイ2も非常に楽しみだ。
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ラリー・ターキーのデイ2は、SS2からSS7、合計6本のSSを予定。金曜日、SS2の現地スタート時間は午前7時58分(日本時間は午後1時58分)を予定している。<文/モータージャーナリスト・田口浩次>