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木梨憲武、調味料の容器で描く「手」。家での子供との“絵の楽しみ方”も語る

「時間」と「空間」という制約を設け、毎回1組やってくる表現者たちにいま伝えたい“何か”を自由に表現してもらう番組『白の美術館』(BS朝日)。

7月16日(月)に放送される同番組に、木梨憲武が登場する。

©白の美術館

「とんねるず」として活躍する一方、20年以上絵画を中心に創作活動を行ってきた木梨。今年ロンドンで個展を開くなど、海外でも作品を発表している。

そんな木梨は今回、お好み焼きなどに使う調味料の容器に絵の具を入れ、キャンバスに色とりどりの線を描き始める。モチーフは「手」だというその絵に込めた、いま伝えたい想いとは?

木梨は、今回の作品について以下のようにコメントしている。

※木梨憲武 コメント

――今回の作品について。

「(マヨネーズの入れ物で絵を描くのは)今日初めてだったので、とても楽しかったです。本当だったら昨日どれくらいの出具合かチェックすればよかったんですが、それも面白くないので、一発勝負で。出なかったら出なかったで仕方がないって感じでやりました。

合羽橋にその入れ物を買いに行って、(口のところは)最初から開いているのではないんだと初めて知りました。よく行くお好み焼きのお店の兄貴は長年使っているんですよね。だから扱いはプロ中のプロ。そこで1 回使わせてもらって。で今回この番組で初めて使った。

本当はもっと上から(出すように)やりたかったんだけど、初めてなので。今日初めてやって面白かったので、自分のところでもう少し遊んでみようかと。」

――子供のころの絵のエピソードは?

「漫画からスタートはしてるんですけど、僕の2個上の親戚がめちゃくちゃ絵が上手くてお正月とか夏休みはその兄貴が親戚の3~4人にお題を出してくれて、みんなで隠しながら絵を描くんです。

どういうお題かっていうと『えー発表します。日本一悪いやつを描け』そういうと皆『了解』って言って、悪いやつ(を描く)。それで子供達4人が全員(描いたものを)見せ合うという。でもその兄貴には敵わないわけなんですよ。うわー悪そうだなぁ~っていうのを描く。

『はい、次、2回戦。世界一真面目なやつを描け』ってお題が出ると皆えんぴつを持って描く大会…まぁ時間は5~10分ですけど、でも兄貴には敵わなくて…。

見て描くんじゃなくてイメージしたものを描くという…それでお正月とかは、一日中遊んでた記憶があります。鉛筆持つ時間が一番多い時間がその時間だったような気がします」

――絵を描き始めたきっかけは?

「絵のスイッチが入ったのは番組のワンコーナーからです。岡本太郎さんのパロディーのキャラクターで自分が描いたもので展覧会をやるという企画で。そこからまんまと時間があるときはそれで遊んでましたね。絵日記みたいなもので、いろいろ描きました」

――絵を一人で描くことの楽しさとは?

「良くても悪くても描いたら、額装屋に行って、額装してもらって、家に飾るのが楽しみ。自分の絵や子供の絵も額装してもらい、リビングに飾ると、どの世界中の偉い先生のよりも良い、『どこの先生の?』『これから偉くなる先生の作品だよ』って言って大会をやるのが楽しみ。

子供たちの絵のパワーはすごいんですよ。絵を描くのは、自分で色決めて自分で描いて、自分で額装して、と、全部自分でやるので、テレビと違いがありそうだけど、(テレビも)自分でやる、自分で表現するということでは似たところ、同じなところがあると思います」

――今回の見どころは?

「『白の美術館』は、いろんな表現をさせてくれる番組。表現する方たちはたくさんいると思いますが、やったことの無いひとでも、自分も表現してみるきっかけになればと思います。俺は絵描けないとか、上手くないとかあるけれど、だれでもやるのは自由なので。

若いうちはセンス良くとかかっこよくとかあったけれど、自分は今56歳なので、関節が痛くなっちゃったりするけど、やれることをやっていくのがテーマ。完ぺきっていうことはないけれど、(今回の作品は)自分のなかで到達に近づけたと思います。タイトルは『リーチアウト』」

※番組情報:『白の美術館
2018年7月16日(月)午後11:00~午後11:30、BS朝日