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浅野拓磨の言葉でチームに変化。メンバー発表からベルギー戦まで、日本代表の舞台裏

ロシアで開催中のワールドカップもいよいよ佳境を迎え、「フランス×クロアチア」(7月15日・日本時間24時~)の決勝と7月14日(土)「ベルギー×イングランド」(7月14日・日本時間23時~)の3位決定戦を残すのみとなった。

参加国中FIFAランク最下位のロシアが優勝候補の一角・スペインを破りベスト8に進出、前回大会王者のドイツが韓国に敗れグループステージで敗退するなど、多くの波乱が起きた今大会。

なかでも日本国民にとっていちばんの驚きと喜びは、前評判を大きく裏切る形となった日本代表の活躍だろう。

©テレビ朝日サッカー

大会直前での監督交代、強化試合での度重なる敗戦、代表選手選考後の「おっさんジャパン」呼称などネガティブな報道が多く出ていた日本代表だったが、結果は2大会ぶりの決勝トーナメント進出。

決勝トーナメント1回戦ではFIFAランク3位の強豪ベルギーをあと一歩のところまで追いつめ、海外メディアからも「今大会ベストゲーム」と称される内容の激闘を見せた日本代表。日本が世界と戦えるという未来への可能性を示したベスト16となった。

 

◆ある選手が大会中に書き残した“日記”

惜しくも史上初のベスト8入りを逃した日本代表。試合後の昌子源のピッチを叩き悔しがる姿、乾貴士の泣いている姿などに心を打たれた国民は少なくないだろう。

そしてベルギー戦後には、長谷部誠、本田圭佑、酒井高徳が代表からの引退を表明した。

長谷部の引退を聞き涙しながらインタビューに応える吉田麻也、香川真司との2ショット写真をSNSにアップし「ずっと認めていた」と発信した本田など、選手たちから口々に出た言葉にはチームへの愛情・チームメイトへの感謝の想いがあふれていた。今大会に臨んだ日本代表選手たちの「チームワーク」や「チーム愛」は、それだけで心を打つものとなっている。

©テレビ朝日サッカー

そして、そんな「チームワーク」の裏側が書き残されたものがある。日本代表躍進の舞台裏について、ある選手が書いた1冊の日記だ。その日記には、以下のような“物語”が書かれていた。

 

◆コロンビア戦、2日前の選手ミーティング

コロンビア戦まであと2日と迫った日、ホテルに着くなり、キャプテン・長谷部の考えで選手ミーティングが開かれることになった。

当初はベテランが話をするだけだったミーティングだが、そこでは23人それぞれが胸に秘めた思いを明かすことに。普段聞けない本音が飛び交い、白熱するなか、サポートメンバーとして帯同していた浅野拓磨の言葉がチームに大きな変化をもたらすことになったという。

©テレビ朝日サッカー

「みんな4年前のこととか悔しかったとかいうけど、それは僕は経験していないからわからない。でも、23人のワールドカップメンバーに入れた喜び、そういうものは感じてみんなにはプレーして欲しい」(浅野)

ワールドカップ最終予選、日本をロシアに導く歴史的なゴールを決めた浅野だったが、23人のメンバーからは外れる結果となった。

悔しい気持ちを押し殺し、日本の勝利のためにと裏方としてチームを支えてきた…。そんな浅野だからこその言葉によって、チームの思いはひとつになった。

 

◆初戦スタメン落ちの本田圭佑の献身

大事な初戦コロンビア戦を迎える前日、西野監督から告げられたスターティングメンバーの中に本田圭佑の名前はなかった。

©テレビ朝日サッカー

すべての選手が目標とし、努力してきて迎えた夢舞台。11人に選ばれた選手、そうでない選手の様々な想いが交錯する異様な空気のなかで、これまで日本サッカー界の先頭に立って引っ張ってきた男の真の姿がそこにはあった。

試合中には大きな声で味方に指示を出し、日本のゴールには誰よりも喜び、ゴールを決めた選手をいの一番に迎え入れる。その姿は、言うまでもなく若手とベテランの距離を縮め、チームをひとつの方向へと導いていた。

そんな男の第2戦セネガル戦での同点ゴールは、日本代表のピンチを救っただけではなく、試合に出られていないメンバーの思いをも救う、チーム全体の絆もより強固なものにする、単なる“1点”以上の価値のあるゴールであったという。

 

◆西野監督、異例の“家族とのオフ日”の設定

また今大会では、日本のチーム力アップに大きく貢献したのではないかと思われる“異例の計らい”があった。それが、西野監督による「選手が家族と過ごせるオフ日の設定」だ。ワールドカップ期間中では、極めて珍しい計らいである。

妻や子供と過ごす選手、両親や兄弟と過ごす選手など、時間にするとほんのひと時ではあるが、ワールドカップという極度の緊張感が長く続く期間では、心を許せる人と過ごした時間には想像以上のリラックス効果があったようだ。

もう一度自分の立ち位置を確認する者、改めて目標を設定する者、家族に勝利を誓う者…。その思いの集合体が、強い団結を生んだのかもしれない。

 

◆日記の最後に綴られていたこと

ある選手が書いた、舞台裏の日記。その最後には、こう記されていた。

「俺たちの長い長い戦いは終わった。最後の日本代表、本当にカッコよく美しかった。

大好きだったこのチームが解散になってしまう・・・本当にこのチーム、メンバーには成長させてもらった。

ありがとうございました。スパシーバ!!」

新たに台頭してきた未来の日本を支える選手、そんな力に負けじとチームを支えたベテラン選手。ベンチの選手もピッチにいる選手も、皆が最後まで死力を尽くし、ロシアの地で日本サッカーの爪痕を確かに残した大会となった。4年後に期待せずにはいられない。<制作:テレビ朝日サッカー>

なお、7月13日(金)よる9時20分から放送される『あなたが選ぶW杯ハンパないシーンベスト30 & 日本代表選手の日記独占入手SP』(テレビ朝日系)では、この他にも“選手しか知らない裏話”をはじめワールドカップ期間の日本代表の日々が綴られる。

また、“日記”の全貌も公開。番組の中で、実際の映像を交え詳しく紹介される。

※番組情報:「あなたが選ぶW杯ハンパないシーンベスト30 & 日本代表選手の日記独占入手SP」
2018年7月13日(金)よる9時20分~放送、テレビ朝日系列地上波にて放送

※番組情報:「2018 FIFA ワールドカップ ロシア 3位決定戦ベルギー×イングランド」
2018年7月14日(土)よる10時10分~放送、テレビ朝日系列地上波にて生中継