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栄(石坂浩二)と凉子(野際陽子)が直接対決!『やすらぎの郷』第4週おさらい

「倉本聰がシニア世代に贈る大人のための帯ドラマ」として4月から放送を開始し、シニア世代のみならず大きな注目を集めている石坂浩二主演の平日昼の帯ドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)。

4月24日から28日に放送された第16話~20話(第4週)では、菊村栄(石坂浩二)と井深凉子(野際陽子)による“直接対決”が2話にわたって繰り広げられ、また「やすらぎの郷」という施設の驚きの一面も明らかになった。

そんな第4週のストーリーを、まとめておさらいしよう。(写真はすべて©テレビ朝日/無断転載禁止です)

 

 

◆“濃野佐志美”に心震える説得

テレビに功績のあった者だけが入れる老人ホーム「やすらぎの郷」。ここに入居した脚本家の菊村栄(石坂浩二)は、ある日、施設の理事長夫妻である名倉修平(名高達男)とみどり(草刈民代)からひとつの“頼まれごと”をした。

その内容は、“濃野佐志美”というペンネームの謎の新人作家の最新作『散れない桜』の発表を、濃野自身を説得して断念させてくれというもの。

なぜ栄が頼まれたかといえば、濃野佐志美の正体が亡くなった栄の妻・律子(風吹ジュン)の親友でありホーム入居者の女優・井深凉子(野際陽子)だったから。

そして、なぜ発表を断念してほしいかといえば、『散れない桜』には「やすらぎの郷」の創始者であり名倉夫妻の親である芸能界の大物・加納英吉にまつわる過去の悲しいエピソードが細かく書かれていたからだ。

さらに、そのエピソードは同じ入居者である戦前から活躍する大スター・九条摂子(八千草薫)も関係している悲劇…。意を決した栄は、井深凉子を人里離れた小料理屋『山家』に誘い、ふたりで話す時間をもつ

すると凉子は、「やすらぎの郷」の中で見聞きしたネタを題材に小説の構想を練り、書いて発表していたことを白状する。栄は、“ネタ元”に許可を取らない凉子の行為を「パクリ」だと非難するが、凉子は意に介さず、なんと栄と亡き妻との“ある事件”を下敷きにした小説もすでに発表していると言ってくる始末

栄はこの話に狼狽するが、この後、「物書きには物書きの、守らなくちゃいけない鉄則がある」と自らの脚本家としての経験から得た教訓を凉子に伝え、熱い説得を始める。

栄が伝えた経験とは、「大切な人を傷つけてしまった経験」だった。

栄は、過去に脚本し大ヒットした作品で、“姑”がつぶやく名台詞を生み出し、それが流行語となった。このことに得意になっていた栄だったが、実はこれに傷ついていたのが、栄の母。母は数年経ってから、この流行語のことをもちだして、「あんなこと、わたし言ったかしら…」とポツンと言ってきたのだ。

栄にとってはただ思い付いただけのセリフだったが、母は自分が言ったことだと人知れず傷ついていたことがわかり、栄は衝撃を受けた。そして、物書きの責任を強く感じた。そうして導き出された物書きの“鉄則”が、「たとえ百万人を感動させられたとしても、一人を傷つけちゃいけない」というものだ。

この話を、熱く、心揺さぶらせる口調で語る栄の説得に、凉子も自身が『散れない桜』のモデルになっている加納英吉や九条摂子を傷つけることになると悟り、出版の取り下げに同意することとなった。

 

◆姫(八千草薫)が「呪いの儀式」を提案?!

しかし! 凉子はこの出来事のあと、『散れない桜』の出版取り下げには同意するが、正論ばかり言って封じ込めてきた栄への「復讐」として、栄が亡き妻の律子を自殺未遂にまで追い込んだ、若き女優とのスキャンダル事件をモデルにした小説の続編を書くと言い始めた…。栄は再び、凉子に困らされることになる…。

そんななか、滑稽とも言える動きを見せていたのが、“お嬢”の愛称で呼ばれる白川冴子(浅丘ルリ子)と水谷マヤ(加賀まりこ)の仲良しコンビ。お嬢の78回目の誕生日パーティーが3日後に迫るなか、お嬢は「出席」の返事がきたのがマヤと姫(九条摂子/八千草薫)だけだったことをマヤに愚痴っていた

というのも、かつてお嬢の誕生日パーティーといえば、招待されることが芸能界のステイタスだった時代があるほどの会だったのだ。

往年の栄華を忘れられないお嬢は、今年も高級ホテルの宴会場を予約。ところが、出席者があまりにも少ないためキャンセルしようとするが……なんと、請求されたキャンセル料は90万円!

お嬢は、自分はもっと早く亡くなると見積もっており、散々お金を使ってきてしまったため、もう「お金がない」、つまり90万円という高額のキャンセル料を払うことができないと施設内のバーで嘆く。さらにはマヤに、折半して「45万円ずつ払おう?」と提案し呆れさせる始末…。

バーに居合わせた栄たちもこれには閉口するが、そこに現れたのが、誕生日パーティーに参加の返事を出していた“姫”こと九条摂子だ。彼女は、「渡すつもりだったの」と言ってお嬢に祝儀を差し出し、断られても強引に半分渡してお嬢を慰める。

そしてさらに、お嬢の悔しさを晴らすために「“呪いの儀式”をやりましょう」と、聖女のような彼女からは想像もできない仰天の提案をしてきたのだった…。

◇◇◇

このようなストーリーだった第4週の『やすらぎの郷』。

第18話では、「やすらぎの郷」という施設のある驚きの一面が紹介された。それは、施設内で働いている男性職員は、一部専門職を除いてみな“前科もち”であるということ。「やすらぎの郷」は、更生施設のような役割をはたしているのだ。

ふだんは優しく元気で、とても前科があるようには見えない職員たち。しかし、第19話では、ひとりの職員がお嬢と水谷マヤを守るために驚きの“おそろしい”行動に出る。このような描写も、『やすらぎの郷』の見どころのひとつだ。

はたして、“姫の呪いの儀式”はどんな結末を迎えるのか…? 第5週も見逃せない!

※ドラマ『やすらぎの郷』は、こちらにて無料の見逃し配信も展開中

※これまでのおさらい
第1週(第1話~5話)までの「おさらい」
第2週(第6話~10話)までの「おさらい」
第3週(第11話~15話)までの「おさらい」

◆第21話あらすじ

白川冴子(お嬢/浅丘ルリ子)は自分の誕生日パーティーに来ない不届き者を“ナスの呪い揚げ”に処すため、リストアップを始める。その数は膨れ上がりなんと384人に!

しかし、相手を呪うには1人につきナス1本を揚げて食べなければならないと知り、お嬢は泣く泣く30人にまで絞り込む。そうして迎えた誕生日当日。うってつけの雷鳴が轟く中、いよいよ陰惨な呪い揚げの儀式が始まる…。

 

※番組情報 帯ドラマ劇場『やすらぎの郷
毎週月~金・午後0:30~午後0:50、テレビ朝日系24局
<再放送:【BS朝日】毎週月~金 午前7:40~午前8:00>