テレ朝POST

次のエンタメを先回りするメディア
未来をここからプロジェクト
menu

トヨタ、3人とも自信のコメント【WRC:ラリー・イタリアDAY1結果】

現地時間の6月7日、WRC(FIA世界ラリー選手権)の第7戦「ラリー・イタリア」のデイ1が開催された。

©TOYOTA GAZOO Racing

木曜日は、多くの観客が見守るなか2台同時に特設コースを走るSSS(スーパースペシャルステージ)。この時期のサルディーニャ島には珍しい、雨が時折降るなかスタートした。

まずは2kmだけを走行したデイ1の結果は、1位セバスチャン・オジェ(フォード)、2位アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイ/1位から0秒1遅れ)、3位ティエリー・・ヌービル(ヒュンダイ/同0秒7遅れ)、4位エルフィン・エバンス(フォード/同0秒9遅れ)、5位ヘイデン・・パッドン(ヒュンダイ/同1秒6遅れ)、6位エサペッカ・ラッピ(トヨタ/1秒7遅れ)と続いた。

初日トップに立ったオジェは公式テレビのインタビューで、「初日トップでいい週末になりそうかって? そうだね、週末を通じてそうありたいね。前戦ポルトガルではスピードがあったのにポイントは得られなかった。スピードだけじゃ駄目なんだ。信頼性が重要だね」と、トップにも笑顔は見せなかった。

トヨタ勢は、ラッピが6位、エースのヤリ‐マティ・ラトバラがトップから1秒9遅れの8位、オット・タナックが2秒5遅れの10位だった。ただし、木曜日午前中に行われたシェイクダウンテストではラトバラが1位で、マシンの状態は良さそうだ。実際、スタート前のインタビューでは、トヨタドライバーは3人とも自信ありげなコメントを残している。

©TOYOTA GAZOO Racing

初日6位のラッピは、「正直なところ、まだ僕はクリアな走りをするチャンスがなかったんだ。いろんな理由でね。だから、今週末はそれを実現したいね。ちょうど1年前と比較して、マシンやチームは進化したけど、僕はどう進化したかって? すごく良くなった。すごくすごく良くなったよ。より経験を積んだし、マシンについても勉強が進んだからね」とコメント。

さらに、公式レポーターに「昨年の段階で表彰台獲得ドライバー、それがずっと今年良くなったラッピということは、ここでは優勝ですか?」と問われると、「そうだよ!」と一言を発して笑顔でその場を離れた。

初日8位、シェイクダウン1位のラトバラは、レポーターに「ここまでは不運続きでしたけど、今回マシンは調子が良いと言うし、あなたの実力ならここは勝てるラリーです。フィンランドも、ドイツも、そしてオーストラリアも。つまり、ここから3~4勝挙げれば、最後はチャンピオンシップ逆転だって可能じゃないですか?」と問われ、「たしかに、マシンだけで言えばそうだよ。あとは、クリーンに走ることができれば……ね」と、ヤリスWRC(日本名ヴィッツ)のマシンパフォーマンスには自信を見せた。

©WRC

そして、チャンピオンシップを争うタナック(初日10位)は、「ラリーは常にいろいろなことが起きる。誰にとっても大事なのは信頼性だよ。それが結果を大きく左右するんだ。マシンの速さは良い。開発ごとに速さが増していることを感じる。チームは良い仕事しているよ。これこそ僕が求めていたものだ。だから、いまはすごく快適だよ」と、トヨタ移籍が正解だったことを実感している。

トヨタは、これまでの不運続きから巻き返しを図れるか、デイ2に注目したい。

ラリー・ポルトガルのデイ2は、SS2からSS9、合計8本のSSを予定。金曜日、SS2の現地スタート時間は午前8時33分(日本時間は午後3時33分)を予定している。<文/モータージャーナリスト・田口浩次>

はてブ
LINE
おすすめ記事RECOMMEND