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大谷翔平、田中将大に完敗。「これまでの活躍はビギナーズラック」とNYの“洗礼”も

©テレビ朝日

マー君は偉大だった。米国でも注目のメジャー初対決。エンゼルスの二刀流・大谷翔平(23)は27日(日本時間28日)、ヤンキースとの敵地3戦目で4番・指名打者(DH)を任され、相手の先発・田中将大投手(29)に2三振を喫した。

切れのあるスライダー、低めにコントロールされた宝刀のスプリット(フォークボール)を振らされ、3打席でバットに当たったのは、ファウルチップの1度だけ。1四球を選んだものの「際どいところにしっかり制球されていた。最後の打席はあっちの方のペースに自分が振らされていた感じです」と振り返った。

田中が24勝無敗の大記録を達成した2013年、ルーキーだった大谷は11打数無安打、6三振と圧倒された。5年を経て、メジャーの舞台で実現した夢対決。田中は今季最多104球のうち変化球が半分近くになり、ボールを動かすMLB仕様に「進化」した。

大谷は対戦前に「差が埋まっているか、離れているのか、すごい楽しみです」と話していたが、再び田中の投球術に屈した。試合後は「ボールの見え方だったりは、進歩しているかなと思います」と前向きに話したが、悔しさが募ったはずだ。

メディア、野球ファンも手厳しいニューヨークで認められて一人前だ。初の3連戦で「洗礼」を浴びた。熱烈ラブコールを送ったヤンキースを蹴ってエンゼルスを選んだこともあり、初戦から大ブーイング。ニューヨークに乗り込む前、体の負担を理由に先発登板のスライドが発表され、田中との投手対決が消滅すると、SNSでは「大谷が逃げた」。打率が3割を切って「これまでの活躍はビギナーズラック」という辛口コメントも相次いだ。

そんな過激反応も、二刀流ブームを巻き起こし、「ベーブ・ルースの再来」と呼ばれる大谷だからこそ。試合前はヤンキースタジアムの大スクリーンで、大谷とルースを紹介するブロードウェー風の「特別フィルム」も流されて大喝采。限定発売された「田中VS大谷」Tシャツは、ほぼ完売した。

長い東海岸遠征で疲労も見え隠れして、より重圧を背負うニューヨークでは3試合連続無安打の不発に終わった。4月のホーム戦で本塁打を放った同年代のルイス・セベリーノ投手(24)との再対決では三振を奪われ、人類最速左腕の守護神アロルディス・チャップマン投手(30)との初対決は「大谷シフト」につかまり遊ゴロ(この日の再対決では四球)。そして田中に打者として成長を示すことができなかった。

それでも、メジャー1年目の大谷にとっては全ての経験が「財産」だ。今季のレギュラー戦ではこの後、ヤンキースとの対戦がないので、田中との投手対決も来季以降に持ち越し(両軍がプレーオフに進めば、対戦の可能性はあるが)。メジャーの舞台で、日本人対決のストーリーは続く。

ちなみに投手・大谷は30日(同31日)のタイガース戦で先発する予定。

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