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歌謡界の高田純次を目指す!歌手・狩人の高道「色気のあるじいさんになりたい」

1977年、兄弟デュオ「狩人」は『あずさ2号』でデビュー。グループ名の「狩人」は、恩師である作曲家・都倉俊一さんが「大ヒットを狙い続けるハンター(狩人)であれ」と名付けたという。デビュー当時、高道さんは17歳、兄・久仁彦さんは20歳。抜群の歌唱力と大人っぽい雰囲気が話題を集め、立て続けに大ヒットを記録。スター歌手の地位を築いた。

◆「笑ってはいけない」アイドル、17歳でデビュー

-デビュー当時は17歳ですが、大人っぽかったですね-
「老けて見られましたね。あの歌(あずさ2号)だからね。あんな歌を17歳くらいで歌っているっていうのがあるでしょう? だいたい5歳くらい上に見られたね。僕が21、2歳、兄貴(久仁彦)が23、4歳に。

-あれから41年になりますが、雰囲気はあまり変わらないですよね-
「よくそう言われますけど、若いときも言われたの。若いときに老けているやつは変わらないからって(笑)」

-ただ、イメージはだいぶ変わりました。昔はあまり笑っていませんでしたし…-
「そうだよね。ただ、あの時代というのは、今とは違って、ほとんど歌って終わる番組だったでしょう? 歌番組も。『カックラキン大放送!!』とか、ザ・ドリフターズの『8時だヨ!全員集合』とかあったけど、ほとんどの番組がしゃべる時間がなかったんだよね、インタビューが。それで、ああいう歌を歌っているから、みんなはまさかしゃべったりすると思わないじゃない?」

-すごい正統派の歌手というイメージで、ほとんど動かず、表情も変えず…-
「あのときはそうだね。事務所サイドからも、『取材でも笑うな』って言われていたし…。アイドルをしていたけど、アイドルじゃない売り方を事務所がしてたから、笑うなっていうこと。

だから、『月刊明星』とか『月刊平凡』とかの雑誌でも、最初はほとんど笑ってない。キリッとした感じでやっていましたよ。ドーベルマンと一緒に撮ったりして。途中から多少笑う写真が増えたけどね。懐かしいね。『月刊平凡』とか『月刊明星』、『近代映画』とかね」

◆笑いを禁じられたアイドルが、58歳で歌って踊る“アイドルユニット”結成?

あいざき進也さん(61)、元・フィンガー5の晃さん(56)、元・フォーリーブス江木俊夫さん(65)と昭和アイドルユニット「TASTE4(ティストフォー)」(T4)を結成。軽やかなステップでダンスも披露している。

-踊りもすごいですね-
「そう。好きなんです。(笑)デビュー当時は踊れない曲じゃないですか。フォーリーブスとか西城秀樹とか見てたから、ああいう歌を歌いたいなと思ったんですよ(笑)」

-雰囲気も長髪でね-
「そうですね。だけど、あの当時は、踊りは下手でしたよ。そのあと、28歳ぐらいのときに、その当時の事務所の社長に『タップをやったほうが良いよ』って言われて、週に一回ぐらいタップダンスを習いに行ったんですよ。5年ぐらい通ったかな。今は行ってないんだけど、ショーのときはレッスンしていますよ」

-もともとリズム感もありますしね-
「それで楽しいじゃない? 突っ立ってるのはつらいんですよ。突っ立って歌ってると疲れるんだよね。多少ステップを踏んでいるほうが楽なの。あまり踏みすぎると疲れるけど、その手前ぐらいでちょっと軽くやっているのが、一番楽しくて疲れない。ずっとしかめっ面してさ、別に悲しくもないのに悲しい顔をして歌うのはつらいわけよ(笑)」

-「狩人」のコンサートでは、ずっと直立不動で?-
「そう。2時間以上ね。サビが張り上げる歌ばかりだから疲れたね、本当に。軽いノリの歌が間に挟まってくれると疲れなかったんだけどね。さすがに一週間ツアーが続いたときは、昼と夜の2回でしょう? 夜はノドがつぶれましたよ、18歳ぐらいのときに一回」

-昔は今と違って、ものすごくハードでしたよね-
「ツアーのステージも2回だったし、ハードでしたね。今の子は1日1回で、1日2回なんて、まずやらないじゃない。ほとんど自分の持ち歌しか歌わないし。僕らは他人の曲を半分以上歌うからね。全然違う。それに歌も歌い方も昔と全然違ってきてるから。まあ、時代と言えば時代なんだけど」

-以前、晃さんにもお話を伺ったんですけど、過労で倒れているのに点滴を打って、また仕事にということもあったとか-
「そうだね。変声期のときに彼は大変だったと思うよ。僕らはありがたいことに、寝る時間もないというようなことはなかった。ちゃんとスケジュールはしてくれていましたよ。ピンク・レディーとか見ていると本当にかわいそうだなっていうくらい忙しかったけど」

-江木俊夫さん、晃さん、あいざき進也さんと「T4(ティーフォー)」としても活動されていますね-
「あれはあれで楽しいよ。『フォーリーブス』の歌を踊って歌うのは楽しいもん。(笑)すごく汗をかくけど、楽しいですよ」

-かなり踊ってますよね-
「ステージに立っている最中に疲れたっていうのはないけど、終わった後は『疲れたー』って感じだよね。我にかえっちゃうの。『T4(ティーフォー)』のときはさすがにね。この間1ヵ月間で10カ所ぐらい行ったんだけど、結構踊るから、『やっぱり腰が痛いなあ』って。これからは、多少ストレッチをやってからやらなきゃダメだなあって思いましたね」

-ストレッチもやらずにいきなり踊っていたんですか-
「そう。ストレッチなんてやってない。みんな誰もやってないよ。いつもそう」

-膝とか靭帯、大丈夫ですか?-
「それは平気なんだけど、腰が痛くてね」

-ステップも軽やかで、そんな風には感じないですね-
「やらないとね。一生懸命ですよ。裏ではあそこが痛いとか、ここが痛いとか言っていてもね(笑)」

◆目標は“歌謡界のテキトーオヤジ”?

ソロ歌手、作詞家、作曲家、ものまねタレントとしても活動。「ヒデとロザンナ」のロザンナさんと「タカとロザンナ」を結成するなど、さまざまなチャレンジを続ける高道さん。

-とにかく色々な活動をされていますね-
「そうですね。楽しいですよ。だから兄貴(久仁彦)は、『高道は歌謡界の高田純次だ。何でもやる』って言ってますよ。僕は高田純次さんが好きだから、『それはうれしいね』って言ったの。人を楽しませるし、あの人いい男じゃない? カッコいいと思うから、それいいな、頑張らないとって。色気のあるじいさんになりたいなって思いますよ。なかなかいないからね」

-「ヒデとロザンナ」のロザンナさんとも「タカとロザンナ」としても活動されていますね-
「今度ロザンナともアルバムを出すんですよ。『タカ&ロザンナ』の曲を1曲書いたの。ロザンナがデビュー50周年なんだって。ヒデさんが亡くなって28年。2年前ぐらいに営業も1回やっていて、ロザンナが一番歌いやすいって言うからね」

-高道さんとロザンナさんのデュエット、ものすごく良い感じで-
「僕は多少動きをつけるからね、ミュージカル風に。それも練習なんかしないよ。突然、僕が歩き方を変えたりすると、ロザンナはすぐにやってくれるの。だから楽しいわけよ、やっていて。なかなかいないんですよ。外国人だからかな。いつもと違う歩き方をしてもすぐに合わせてくれるんだよね。それが楽しいなって思って」

-ライブも多くてかなりハードスケジュールですね-
「今はたまたま忙しいですね。アルバムがちょうど出る時期だし、それにロザンナとかも一緒に出ている『夢のスター歌謡祭』コンサートがちょうど4月いっぱいあるので、月に半分近くはライブをやっています」

-地方も結構多いですね-
「地方にも知り合いが多いものですからね。お付き合いとか結構しますし」

-どこに行っても高道さんの楽屋に訪ねてくる方々がすごく多いと聞いてます-
「年をとってくると、財産って人しかないじゃないですか。お金ももちろん大事だけど、ふるいにかけてね、だんだん残っていくのは良い人しか残っていかないから、お付き合いできるの。大事にしたいなというのはあるからね。何かあったときには力になってくれるじゃないですか。人しかいないですよ、人のつながりしか」

◆デビュー当時の洋服は女性用の9号

-デビュー曲『あずさ2号』で一躍スターに…今思い返して、一番つらかったのは?-
「一番めんどくさかったのは取材だね、雑誌の取材。だいたい1日に2つか3つあったんだけど、聞かれるのは同じことばかりじゃない? もうしゃべるのも面倒くさくなるわけよ。二人で取材が一番つらかった。だから、取材中によく小競り合いのけんかをしていたね。『面倒くさいからお前がしゃべれ』って。17歳と20歳だからね」

-今、二人で取材を受けることはありますか-
「あまりないですね。ライブとかコンサートをやったときに取材が来ることはあるけど、『二人だと取材はやらないから』って言ってる。面倒くさいからね。お互いにショーに関する感覚が違うから」

-お兄さんは50歳を過ぎてのボクシング挑戦が話題になりました-
「彼はデビュー当時、痩せていたからね。それが恥ずかしいというか、『芸能人水泳大会』とかあると、ガリガリじゃん。そういうのを自分で納得いかないから、1日5食にしたり、生卵を飲んだり…太るためにすごく努力していたんだよね。それだけだとデブデブになっちゃうからトレーニングしながらね。それはすごい努力だと思いますよ。兄の体重はデビュー当時48キロ、洋服が女性ものの7号。僕だって女性ものの9号だったからね。16、7歳のころ。二人とも今は60キロあるけどね。(笑)

兄貴(久仁彦)はそういう努力はすごくする人。だからすごいなって思うよ。それで一回筋肉をつけて辞めちゃうと、汚ない体型になっちゃうから、適度にまだやってるんじゃないですか」

-高道さんはトレーニングは?-
「僕はああいうマッチョなからだが好きじゃないので。たまに腕立て伏せとか、腹筋はやってるけど、毎日はやりませんよ、ストイックじゃないので。兄貴(久仁彦)と違いますよ。(笑)

最近年をとって感じるのは、腹筋が弱くなるんだなってこと。もう腹筋に力を入れたくなくなるわけ。疲れるから。だけど腹筋を使わないとノドを痛めてしまうので、腹筋は鍛えなきゃダメだなっていうのはありますね」

-これまでに歌手を辞めたいと思ったことはありますか-
「41年間、歌だけで食べてますけど、ありますよ、もちろん。芸能界は実力の世界じゃなくて運の世界だから。実力は2割ぐらい。8割は運の世界。どの事務所にいるかとか、どういう人と付き合うかとか、携わるかとかね。デビューする前はそんなことを知らなかったじゃない? ただ単純に歌が好きでさ、歌がうまいって言われてね。歌が好きで歌手になろうと思ったから芸能界に入ったのに、入ってみたら大人の事情やしがらみが色々あって…。デビューする前は知らなかったわけじゃない? そういうことを知ったということは残念だよね」

-そういう思いを抱えながら、ずっと続けてこられて-
「それには、やっぱり僕には歌しかないっていう思い、歌ったら負けないという気持ちもあるしさ、それしかないですよ。そうやって自分を奮い立たせるしかね」

◆ひとりで何でもやっちゃう自由人!

-現在のファン層は?-
「昔からのファンが7、8割じゃないですか。41年間のありがたい人が。それで、途中から、『同窓会コンサート』やソロの活動をし始めてからのファンが2、3割。多分ね。基本的には女学生の頃からの人が多い。『T4』のメンバーもみんなそうですよ。だけど他の3人は、そんなに新しいファンはいないですよ。僕みたいに色々な活動はしてないから、デビュー当時からのファンがほとんど9割がたじゃないですか」

-『あずさ2号』の頃と同じくらい地方に行っているのでは?-
「あの頃はこんなに行きませんでした。地方にはね。営業は土日だけだったから。平日はほとんど東京近辺。テレビ、ラジオ、取材だけだったから移動はそんなになかったしね。色々なところに行くのは面白いけど、たまに朝起きて、どこにいるのかわからなくなるときがありますよ(笑)」

-必ずやっていることはありますか?ルーティーンとか-
「全くない。ルーティーンなんて気にしたこともない。朝起きて水を飲むくらいだけど、そういうのを気にしちゃうと前に進めない気がして。決めつけちゃうと、凝り固まっちゃうじゃないですか、人間って。だからそれがあまり好きじゃないんだよね」

-割と自由気ままに?-
「自由ですよ。みんなでツアーとなるとバスで移動するじゃないですか。みんなでいるのも嫌だから、自分でレンタカーを借りて、一人で移動するしね。そういうタイプ。締め付けられるのが嫌なの。

だから美容院も予約して行ったことなんてないですよ。そのときにできなかったらしょうがないって別の店に行っちゃう。もし地方に行ってるときに切りたいと思ったら、そこで入っちゃう。どこだって構わない。そんなに下手な人はいないだろうって(笑)」

-失敗したことはないですか。切られすぎちゃったとか-
「ないない。全然。(笑)『あまり切らないで』って言うから。予約をして遅れたりするとまた電話しなくちゃいけないというのが嫌なの。食事もそう。行ってみたら満席で入れないとなったら、そこで食べるなということだなと思って、違うところに行く」

-柔軟性がありますよね-
「そういう意味ではね。座右の銘は臨機応変だから(笑)」

写真撮影では鏡もほとんど見ずに手で髪を流すだけ。ワイルドで男っぽい。テレビ番組で兄弟仲の悪さを自虐した替え歌を披露したこともあったが、ニューアルバム『…逢いたい…』には『兄弟の絆』のニューバージョンも収録。お話を色々と聞いた後だけに、高道さんの詩が胸をうつ。歌に踊りに楽器、そしてものまね…これからもさまざまな挑戦を続けるエンターテイナーとして輝き続けて欲しい。(津島令子)

※高道 ニューアルバム 『…逢いたい…』(2018/3/31発売)
製造元:株式会社夢グループ/夢レコード 値段:税込価格¥3,000(定価¥2,778)

※江木俊夫&高道 T4-2/4ライブ
開催日:5月26日(土)
会場:道頓堀ZAZA HOUSE
大阪市中央区道頓堀1-7-21中座くいだおれビル地下1階
チケット代金:8,000円(全席指定・税込)
時間
(1st) 開場/13:00 開演/13:30
(2st)開場/17:00 開演/17:30
お申込み及びお問い合わせ
有限会社プランニング・シーン ℡0584-81-3285(平日10時~17時)

※TASTE4 ディナーショー
TASTE4…江木俊夫、あいざき進也、晃、高道
開催日:5月27日(日)
会場:名鉄ニューグランドホテル 7階 扇の間
愛知県名古屋市中村区名駅1丁目2-4(名鉄名古屋駅、中央改札口から徒歩2分)
1名様料金:S席¥20,000円 A席¥18,000円
洋食コース料理、ショー観覧、サービス料、税込
時間: 1部/受付11:30~、食事12:00~、ショー13:10~
2部/受付16:30~、食事17:00~、ショー18:10~

チケットのお申込は、名鉄ニューグランドホテル(代)052-582-2211
または会場ホームページよりご予約頂けます。